放射能防御プロジェクト さまより抜粋転記 文字編集・管理人(礼)
さて、被ばくという観点。
原爆被爆者手当を日本では支給されていて、
そのうちの健康管理手当は、他の条件もありますが、
症状としては下記に準じるものを
被ばく症状として認識していることになります。
もちろん、今回の福島第一原発事故よりも、
遥かに少ない放射性物質しか環境下に原爆では出ていません。
このため、今回のあらたな疾病はいろいろと考えられるのですが、
少なくともこうした疾患が想定されるし、実際におきているということです。
がんや白血病にとどまりません。
甲状腺は橋本病のような機能低下症のみならず、
機能亢進症などもきちんと入っています。
心臓も脳もきちんと指摘されている。
被ばくという観点で、疾病がおきないかとのごとく
言い募ること自体、こうした健康管理手当を出していることと
整合性は皆無だと思います。
放射性物質という存在があることを承認すれば。
広島・長崎の場合は、外部被ばく、放射線が圧倒的に大きくて、
放射性物質による内部被ばくは少なかった。
だから、現在、その地で暮らしていくことに大きな問題はない。
しかし、今回は、環境下に大量の放射性物質が拡散された。
特に関東・南東北では。なぜこんなあたりまえのことを
2年近くも認識しないのか、さっぱりわかりません。
自称「福島県民」が
「反原発のために健康被害を言い募る」と愚かな話を喚いていますが、
もはや、現実を見ないどころの騒ぎではありません。
現実は福島では、隠しおおせない健康被害が出ている。
原発の是非のために、健康被害の警告なんてしません。
ごまかすにも程があります。
健康被害が懸念されているから指摘しているだけです。
その基本事実位、認識してください。
原爆により、健康管理手当の出ている疾病です。
まず確認しておきましよう。
こうしたことは、首都圏や南東北に原発事故直後にいた人たち
全てに可能性があります。
次の11の病気のいずれかにかかっている人
1 造血機能障害(貧血症,再生不良性貧血,鉄欠乏性貧血など)
2 肝臓機能障害(肝硬変など)
3 細胞増殖機能障害(悪性新生物など)
4 内分泌腺機能障害(糖尿病,甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症など)
5 脳血管障害(脳出血,くも膜下出血,脳梗塞など)
6 循環器機能障害(高血圧性心疾患,慢性虚血性心疾患など)
7 腎臓機能障害(慢性腎炎,慢性腎不全,慢性糸球体腎炎,ネフローゼ症候群など)
8 水晶体混濁による視機能障害(白内障)
9 呼吸器機能障害(肺気腫,慢性間質性肺炎,肺線維症など)
10 運動器機能障害(変形性関節症,変形性脊椎症,骨粗しょう症など)
11 潰瘍による消化器機能障害(胃潰瘍,十二指腸潰瘍など)
この中で、眼について、国が認定しているのが、白内障です。
チェルノブイリでも白内障の増加はよく言われる話です。
しかし、最近僕のところに、
複数、相談が舞い込んでいるのが、「強膜炎」です。
強膜炎は
「強膜炎は、非常に強い痛みを伴う炎症で、強膜が紫色になり
視力に重大な影響を与えることがあります。
強膜炎は、30代から50代の成人に最も多くみられ、
男性よりも女性に多く発症します。
患者の3分の1では両眼に発症します。
強膜炎は関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、
あるいはその他の自己免疫疾患を伴うことがあります。
強膜炎の症例の約半数ではその原因が不明です。
症状としては眼の痛み(通常、突き刺すような非常に激しい痛み)があり、
あまりの痛みに眠れなかったり、食欲が落ちることがしばしばあります。
このほか眼の圧痛、涙量の増加、
明るい光に対して過敏になるといった症状が出ます。
ときに、炎症の程度がひどいために眼球の穿孔を起こし、
摘出しなくてはならないこともあります。」
とあります。
強膜は眼の角膜の下にある白い部分。
強膜炎は原因不明なことが多い疾患です。
このブログでも過去にお伝えしている「強膜炎」の話は次の話です。
30代後半の男性で、東北に頻繁に出張。
去年の6月、結膜炎より炎症箇所や部位が深く、
医者には「油断するな」と言われる。
25年ほどコンタクトを使用だが初めての話。
当初は結膜炎かと思い放置、
眼の充血がひどく受診で強膜炎と判明。
そして、きょうもそうした問い合わせがありました。
山梨県内で、汚染があるとみられる地域在住の女性で、
眼の痛みや充血が続いているのが、強膜炎であるそうです。
「右目の、充血と鈍痛の悪化が、強膜炎である可能性が高くなった、
と医師から数日前に言われたこと。
(ステロイド薬がつかいにくい体質なので
治療がむずかしいことも言われました)」
そして、強膜炎以上に、気になっているのが、実は「緑内障」です。
きのうお伝えした「網膜色素変性症」の話について、
直接知っている眼科医の方から、お話を頂きましたが、
その中で気になる記述がありました。
「私は、被曝により全身すべての臓器で、
老化や病気のプロセスが促進されると理解しております。
そのため、眼科領域では、網膜色素変性症や緑内障といった
慢性に進行する疾患のことを、ずっと心配して診察してきました。
今のところ、上記疾患では、まだ、その兆候は私は認めておりません。
網膜色素変性症は、遺伝子の異常が原因です。
複数の原因遺伝子があります。
以前は離島や山奥など、いわゆる僻地に多発していましたが、
戦後は人の移動が激しくなり、
あきらかな遺伝が確認できない孤発例が増えています。
光が眼に入ることで、病状は進行することが知られており、
遮光眼鏡装用が望ましいです。
光は電磁波ですから、
放射線の影響も当然考える必要があると私は考えています。」
このやりとりのなかで、
眼科医が緑内障と被曝について懸念をされていることがわかり、
もう一度、僕のところで直接やり取りしたいろんな方のメールを確認しました。
そうすると緑内障についていくつかの報告がありました。
「移住している妻が緑内障ですが、
移住後半年で進行が止まっている状態です。」(北関東から避難者)
「娘についても,もともと網膜が一部うすい所があって
定期検査をしていましたが,診察時,神経の委縮がみられ
視野検査をしたところ視野の欠損が見つかりました。
緑内障の疑いということで継続検査。」(仙台から避難者)
「中枢神経障害があり、瞳孔が常に大きいため
日光がまぶしく感じるという症状が顕著に悪化。
白内障と診断される。
日常的にサングラスの装着を勧められる。
電球を見ると虹が見える光視症が顕著に悪化。
検査で視野狭窄部分があり、将来緑内障になる可能性が高いとの診断。」
(首都圏から避難者、化学物質過敏症)
白内障以外にも、よく知られて怖い、
眼の慢性的となる疾患である緑内障をどう考えるのか。
実は広島・長崎関連で放影研が次のような研究もしているそうです。
「2007〜2008年に広島・長崎放射線影響研究所において行った、
原爆被爆者の緑内障調査の全データを解析した結果、
原爆被爆者において、
正常眼圧緑内障と被爆線量には
有意な正の相関を認めることがわかった。
正常眼圧緑内障の発症メカニズムはいまだ不明であるが、
循環障害の関与が疑われている。
そこで、眼局所の循環障害に関連すると考えられる網膜細動脈硬化と、
被爆線量との関連を調べたが、有意な相関を認めなかった。」
(「原爆被爆者における緑内障と網膜細動脈硬化との関連」
更に下記のような研究計画も継続しています。
被爆者の緑内障発症および大動脈動脈硬化に関連する網膜保存画像を用いた標準化測定による網膜細動脈硬化および加齢性黄斑変性の評価(RP 1-05の補遺)
要 約
緑内障調査(RP 1‐05)の予備的解析では正常眼圧緑内障の有病率は原爆放射線と有意な相関があり、一方で網膜細動脈硬化は原因因子として正常眼圧緑内障と関連することが報告されている。我々は、放射線関連緑内障の中間危険因子として網膜細動脈硬化が関与するか否かを調査するため、網膜保存画像を用いた網膜標準化測定による評価を提案する。これにより放射線関連緑内障の一部の機序を証明できるであろう。
緑内障という、実は一定数発生し、それが失明にも繋がりかねない眼の疾患が、放射性物質の被ばくとの関係をどう考えるのかは、もう少し精査していきたいと思います。