mimiの日々是好日

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子どもの本

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http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180508/KT180507ETI090012000.php

絵本「だるまちゃん・りんごんちゃん」はだるまちゃんが「りんごん村」を訪ね、お祭りを楽しむ物語。絵本作家加古里子(かこさとし)さんが18年前、飯田市の人形劇フェスティバルに参加した縁で、初めて特定の地域をテーマに描いた作品だった

   ◆

著作数は人気の「だるまちゃん」シリーズをはじめ700点以上。絵の面白さ、おおらかな作風に夢中になった人は多かろう。子どもたちには自分の目で見て、自分の頭で考え行動する賢さを持ってほしい―。その手伝いをすることを作品に託している

   ◆

半生を語った著書「未来のだるまちゃんへ」にある。近視のため航空士官を諦めて迎えた19歳の敗戦。手のひらを返したような大人の態度に激憤し「死に残り」の自身の生き方に苦悩する。川崎の工場地帯で紙芝居ボランティアを始め、正直に反応する子どもに希望を見いだした

   ◆

東大工学部卒後、昭和電工の研究所に勤めながらの活動だった。入社早々に疑獄事件が起こり、入社式で「このまま勤めてもいいのか」と社長に食ってかかったエピソードも。生意気と見られても、おかしいことはおかしいと言う敗戦時の決意を貫いた

   ◆

子どもの好奇心を育んだ科学絵本の先駆者でもある。去年は東日本大震災の犠牲者の慰霊と原発への警鐘、沖縄の苦労に思いを込めた「だるまちゃん」シリーズ3作を著している。自分の人格や経験、思考をさらけ出してこそ子どもは応じてくれる―。誠実に走り通した92年の生涯だった。

転載元転載元: ニュース、からみ隊

絵本作家のかこさとしさん死去 92歳、「だるまちゃん」


 絵本「だるまちゃんシリーズ」などで知られる作家の加古里子(かこ・さとし、本名中島哲=なかじま・さとし)さんが二日に死去していたことが分かった。九十二歳。福井県国高村(現越前市)生まれ。葬儀は親族のみで既に行った。出版社三社が合同で、しのぶ会などを開く。日程は未定。
 七歳で東京に移り、東京大工学部を卒業。昭和電工に勤務するかたわら、首都圏の保育所で奉仕活動をした。一九五九年から出版活動を始め、「だるまちゃんとてんぐちゃん」などのだるまちゃんシリーズや「からすのパンやさん」「富士山大ばくはつ」など、世代を超えて読み継がれる児童書を手掛けた。児童文化研究者として子どもの遊びを集大成した『伝承遊び考』(全四巻・小峰書店)などを著し、外遊びの大切さを訴え、二〇〇八年に菊池寛賞を受賞。一七年には児童文学では国内最高峰の賞とされる「巌谷小波文芸賞」を受賞した。
 NHK教育テレビのキャスターや東京大の講師も務めた。海外での識字活動、障害児教育、科学教育の実践指導などにも取り組んだ。

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/images/PK2018050702100086_size0.jpg
 「遊びながら学ぶきっかけをつかんでほしい」という加古さんの願いを込め、福井県越前市の武生中央公園に一七年に開設された「だるまちゃん広場」は、加古さんの作品をイメージしたトランポリン遊具、作品に出てくるカラスが群がる場面をイメージした遊具などが人気となっている。
 一六年には本紙のインタビューに応じ、福井県の関西電力高浜原発3号機の本格稼働を疑問視。若者に向け「これでいいのか」と問いかけていた。
 

「かこさとしさん:戦後72年日本はちっとも進んでいないのか、いい線来てるのか」No.2089

2017-10-22 22:06:24 | 人間

選挙の結果、大勢が分かってきました。
やはり、小選挙区制だと、代々地盤を受け継いだ世襲議員(大体が自民党)が
ガッチリ固定票を持って次々と当選していきます。
そもそもこの先代の地盤を受け継ぐ世襲制は、
民主主義国家の政治にあってはならないことで、
ヨーロッパの多くの国ではどうかと言うと、
二代目は一代目と同じ地域から出馬するのを禁止しているんだそうです。
日本でも、一刻も早くそれを法制化したいですね。
ああ、日本の民主主義への道は先が長いなあ・・・・・・。 続きはこちら

子供のために買った絵本の中に過去さんの本も忘れられません。

中日新聞から

戦争の過ち絵本に託す

原発ゼロ出来るはず

原発はエネルギー効率が悪く、産業として成り立たない

温水が出て環境によくない

事故を考えれば決して安くない

ない、ない、ないの三拍子

原発から出る高レベル放射性廃棄物を無害になるまでで最長10万年なんて、突き詰めて考える姿勢が一つもない

転載元転載元: 猫と薔薇、演劇、旅ファン

https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-d0-f3/sayuri2525maria/folder/1057859/97/14942397/img_4?20160531125314

過去の絵本書庫の記事です。FBで拡散されているようなので再掲載させてください。
………………………………………………………………………………………………………

二番目の赤ちゃんが生まれると、今までお母さんを独り占めしていた子供は、
少し寂しい思いをします。
長男も弟が生まれてからは、弟につきっきりの母親に
「お母さんはぼくのこと忘れてしまったの?」
・・・とでも言いたげな寂しい表情を時々浮かべていたような気がします。
それでも、お兄ちゃんになったのだから…と思っていたのでしょう。
弟のそばに来てあやしたり、遊んだり、健気に弟のお世話をしてくれました。

でも…お母さんときたら「お兄ちゃんなんだから…ちょっと待っててね。ちょ
っと我慢してね」こんなことばかり言っていたような気がします……ごめんね。
長男は「お兄ちゃんになるって我慢することなんだなぁ…」と思っていたかもしれません。

もちろん、そうして寂しさや思いどおりにならない辛さを経験することによって、
それを乗り越えて、心は成長していくものだと思います…。

でも、子供心に寂しい思いを持っていたはずなのに、私には何も言わずに、
ただ良いお兄ちゃんをしてくれていた長男君でした。

もしも…過去に戻れるものならば…
弟を寝かしつけた後に、一人で寂しそうにしていたお兄ちゃんを呼んで…
いっぱい抱っこしてあげたかったなぁ・・・。
もう、過去にもどることはできないけれど…

それは、この絵本を読んだからなのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-d0-f3/sayuri2525maria/folder/1057859/97/14942397/img_0?20160531125314

なっちゃんに妹ができて、ママは赤ちゃんにつきっきり。
だから、なっちゃんも今までお母さんにしてもらっていたこと、すべて一人でしなければいけなくなりました。

パジャマの着替え・・・ママは赤ちゃんを寝かせています。
髪の毛を結ぶこと・・・ママは赤ちゃんのおむつを取り替えています。
公園にも一人で行きます・・・ママは赤ちゃんのお世話で忙しいから・・・

いつもならママが一緒にしてくれていたことだけど、ママは手が放せないから
自分でしてみることにしたのです。(えらいね、なっちゃん。)
一生懸命やってみると、着替えも…髪の毛を結ぶのも…ブランコを漕ぐことも、
「ちょっとだけ」できるようになりました。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-d0-f3/sayuri2525maria/folder/1057859/97/14942397/img_1?20160531125314
https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-d0-f3/sayuri2525maria/folder/1057859/97/14942397/img_2?20160531125314


……でも、やっぱり寂しいなっちゃんは、ねむたくなるとママにお願いしました。

「ママ…眠くなっちゃったの。ちょっとだけ抱っこして…」

すると…ママはなっちゃんに聞くのです。

「ちょっとだけ?」

「うん。ちょっとだけでいいから・・・。」

ママはやさしくわらってもう一度聞きます。

「ちょっとだけじゃなくて、いっぱい抱っこしたいんですけど・・
 
 ・・・いいですか〜?」

「いいですよ〜」

なっちゃんは、ママにいっぱいだっこしてもらいました。

https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-d0-f3/sayuri2525maria/folder/1057859/97/14942397/img_3?20160531125314

素敵なママです。
赤ちゃんのお世話をしながらも、一生懸命我慢してお姉ちゃんになってくれている
なっちゃんの気持ち、ちゃんと分かっていてくれたのです…。

この本は、友人のお宅にお邪魔した時に、紹介していただきました。

娘さんの新米ママさんが、まだ生まれて間もない弟におっぱいを飲ませている間、
じいっと、寂しそうにママを見ている長男のSちゃん…

それを見た友人がSちゃんに声をかけました。
「Sちゃん。Sちゃん。」
「Sちゃんをいっぱい抱っこしたいんですけど…いいですか〜?」
その時のSちゃんの猛烈に照れながらの…嬉しそうな笑顔が忘れられません。

私もこんな言葉をかけてあげたかったなぁ…寂しさをきっと我慢していた
お兄ちゃんの気持ちにもっと気づいてあげればよかったなぁ…。

赤ちゃんが生まれて、ちょっとばかり寂しい思いをしているお姉ちゃんやお兄ち
ゃんをお持ちのお母さんに・・・ぜひ読んでほしい絵本です。

転載元転載元: mimiの日々是好日

落ち葉の季節になると、アーノルド・ローベルの絵本
『ふたりはいつも』を思い出します。
イメージ 6

ごぞんじ、がまくんとかえるくんが登場する絵本です。
この中に収録されている「落ち葉」は、心がほかほか温かくなる
子供たちも私も大好きなお話。

かえるくん、がまくんの二人はいつも仲良し。お互い大事な友達です。
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落ち葉の季節・・地面に降り積もった落ち葉を見て、
二人はそれぞれに「庭の落ち葉をかき集めてあげよう。」と思いたちます。
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かえるくんとがまくんは、それぞれの家の庭に行って、相手がいないのを確かめると一心に働き、落ち葉を片づけ、山にして帰りました。

きれいになった庭を見て驚くだろうなぁ・・喜ぶだろうなぁ・・
という気持ちで一生懸命働いているところが素敵です。
しかし・・・
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それぞれが帰った後、風のいたずらでせっかくの落ち葉の山は散り散りになり、もとの庭に戻ってしまいました。
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でも、これは結果が大事なのではなく、相手を思う心の優しさが尊いのだと教えてくれているような気がします。
二人の気持ちと行動は神様だけが知っていらっしゃるのでしょう。
それぞれが落ち葉かきに行ったことを知らないふたりは、落ち葉だらけの自分の庭を見て、おちばかきに行って良かったなぁ・・と思うのです。
うちの庭は明日きれいにすればいい・・自分のことは後回しでも、
友は、庭がきれいになっていて驚いているだろうなぁ・・と、
友の喜ぶ顔を想像すると、それだけで二人は幸せな気持ちになって眠りについたのでした。
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相手が喜んでくれるだろうな・・と言う思いで何かをする時って、結構幸せですね。

「落ち葉」は、相手の喜びや幸せを願う気持ちの優しさと、
それがそのまま自分の喜び幸せになることを教えてくれます。

ふたりのやさしさで、幸せな気分になれる絵本です。


絵本は子供たちだけのものでなく、大人にとっても素敵な読み物。
『人生に必要なことは全て絵本に教わった』
これは末盛千恵子さんの本のタイトルですが、
私も子供たちの絵本から、たくさんのプレゼントをもらいました。

下記に絵本の文章を収録しておきます。
< 落ち葉 >10月木の葉はみんな散ってしまい 地面に積もりました。「ぼく、がまくんちへ行こうっと。 庭の芝生の落ち葉をかき集めてあげよう。 がまくん、驚くだろうなぁ」  と、かえるくんが言いました。かえるくんは 物置から くまでを取り出しました。
がまくんは 窓から顔だけ出しました。「どこもかも、落ち葉だらけだよ。」とがまくんは言って もの入れからくまでを取り出しました。「ぼく、かえるくんちへ行こう。 落ち葉をかき集めてやるんだ。  かえるくん とてもよろこぶだろうなぁ。」
かえるくんは 森をかけて行ったのでがまくんと会いませんでした。がまくんは 深い草原をかけて行ったのでかえるくんと会いませんでした。かえるくんは がまくんの家に着きました。窓からのぞきこみました。「よぉし、がまくん、いないぞ。 誰が落ち葉かきしたか、絶対にわからないよ。」 と言いました。
がまくんは かえるくんのうちに着きました。窓からのぞきこみました。「よぉし、かえるくん、いないぞ。 誰が落ち葉かきしたか、絶対に当てられないよ。」 と言いました。かえるくんは 一心に働きました。落ち葉をかき集めて 山にしました。じき、がまくんの芝生は きれいになりました。かえるくんは 熊手を拾い上げて うちに帰りました。
がまくんも、えんやこら 働きました。落ち葉をかき集めて 山にしました。じき、かえるくんの前にわには、一枚の落ち葉もなくなりました。がまくんは 熊手を持って うちへ帰りました。
風です。地面を吹きまくりました。かえるくんの作った葉っぱの山は 風に舞いちりぢりになってしまいました。がまくんの作った葉っぱの山は 風に舞いちりぢりになってしまいました。
うちに帰ったかえるくんは 言いました。「ぼくんちの芝生、はっぱだらけだなぁ。 あしたは ぼくんちの落ち葉かきをするよ。 それにしても がまくん、びっくりしているだろうなぁ。」
うちに帰ったがまくんは 言いました。「ぼくんちの葉っぱの散らかった庭、 あしたはなんとかして すっかりきれいにするよ。 それにしても きっとかえるくん、びっくりしているだろうなぁ。」
その晩、明かりを消してそれぞれがおふとんに入ったときかえるくんも がまくんも しあわせでした。                  < おわり >

米元海兵隊員が語った 戦争の真実と憲法9条の価値

 政府提出の安保法案は、国民の大半が今国会での成立に反対し、ほぼ全ての憲法学者たちが憲法違反であると指摘し、「安全保障関連法案に反対する学者の会アピール」への学者・研究者の賛同者は8336人(3日9時現在)に達しました。
 それでも安倍首相は15日には衆院特別委で採決し、60日以上の日程を確保して衆院を通過させ今国会で無理やり成立させることを目指しています。そうして日本を「戦争をする国」に変えようとしています。
 しかし安倍氏自身は一滴の血も流すつもりはありません。第一彼は戦争を知りません。戦争を知らないからそんなことが出来るのです。
 
 アフリカ系米人のネルソン氏はニューヨークで生まれ、18歳で海兵隊入り翌年の66沖縄・嘉手納基地に赴任しました。そこからベトナム戦争に派遣され、東洋人を人間としてみてはいなかったという彼は、そこで自分の母や姉妹と同じような女性も含め数えきれないほどのベトナム人を殺しました。
 4年の契約期間を終えニューヨークへ戻った彼は毎晩ベトナムの悪夢見るようになり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のために職に就けずホームレスになりました。
 PTSDはベトナム戦争の経験者の間で蔓延して有名になりましたが、その後のイラク・アフガン戦争でもアメリカ帰還兵200万人のうち、人に1人がPTSDなどに苦しめられ、いまも毎年250名を超える自殺者を出しています戦争国家アメリカの受ける報いの一つです。
 
 ネルソン氏はその後米国の小学校でベトナム戦争の経験を語ったことが契機となって、1996年から日本で講演をするようになりました。そして日本のホテルで憲法9条の条文を読み、立ち上がるほどのショックを受けました。日本各地学校で見る子どもたちの表情から戦争を知らないことがわかり、それこそ条の持つ力だと思いました
 
 彼は日本全国で1200回を超える講演を行い、2009ベトナムで浴びた枯れ葉剤が原因とみられる血液のがんで亡くなりました
 
 安倍氏は、第三次アーミテージ・レポートが日本に対して集団的自衛権の行使や掃海活動を求めているからというだけの理由で、11本の戦争法案を成立させて「戦争国家アメリカ」に、その面でも追随する国に変えようとしています
 
 ネルソン氏の書いた『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』(講談社)は、安倍氏こそが読んで、いま自分が目指しているものの正体に気づくべきです。
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「憲法9条は核兵器より強力だ」
米軍元海兵隊員が語った本当の戦争と日本国憲法の価値
LITERA 2015年7月4日
 カウントダウンが始まった。7月1日、自民・公明両党は、安全保障関連法案について、今月15日頃の採決を目指す方針を確認した。憲法学者から違憲だと指摘されようとも、国民の多数が今国会での成立に否定的であっても、与党は聞く耳を持たないようだ。
 とりわけ自民党が強引に法案成立を目指すのは、安倍首相がこの解釈改憲によって事実上、憲法9条を形骸化させようと目論んでいるからに他ならない。そうして、なし崩しに既成事実をつくりあげたあと待ち受けるのは、本格改憲による「戦争のできる国」──これは抽象的な話でも脅しでもなく、事実である。
 
 だが、安倍晋三は戦争を知らない。無論、筆者も、この国で生きる大多数の人たちも、それがいかなるものなのかよく知らない。どうしてだろうか。
 戦後日本に憲法9条があったから──そう語るのは、アレン・ネルソンさん。海兵隊の一員としてベトナム戦争の最前線にいたアフリカ系アメリカ人だ。1996年から、日本全国で1200回を超える講演を行い、2009年、ベトナムで浴びた枯れ葉剤が原因とみられる血液のがんで亡くなった。享年61歳だった。今年の憲法記念日に放送された『NNNドキュメント 9条を抱きしめて 〜元米海兵隊員が語る戦争と平和〜』(日本テレビ系)という番組のなかに、生前の彼が語ったこんな言葉が収められている。
 
「ほとんどの国の子どもたちが戦争を知っています。アメリカの私の子どもたちは、戦争を知っています。イギリス、イタリア、フランス、オーストラリア、中国、韓国の子どもたち、みんな戦争を知っています。しかし、ここ日本では戦争を知りません。憲法第9条が戦争の悲惨さ、恐怖や苦しみから、みなさんを救ってきたからです」
 なぜ、彼は言い切るのか。それを理解するためには、2003年に講談社から出版された自叙伝をもとに、ネルソンさんの生涯を知るほかない。
 
 ニューヨークで生まれ、高校を中退。仕事を転々としていたネルソンさんが、海兵隊の採用担当職員に声をかけられ、海兵隊入りをしたのは18歳のとき。訓練を受けたネルソンさんは、翌年の66年、ベトナム戦争の最前線に派兵されるために、沖縄・嘉手納基地に赴く。当時、沖縄は返還前で、アメリカ兵は自分たちの国の一部という感覚でいたという。

〈わたしたちは東洋人の一人一人を見分けることができませんでした。みんな、同じ顔に見えましたし、それでもまったく問題はなかったのです。なぜなら、わたしたちは東洋人を、そして沖縄の人々を人間としてみてはいなかったからです〉
 
 そしてベトナムに派遣後、最初に遭遇した戦闘。味方の兵士が撃たれ、駆けつけたネルソンさんは、その〈目も鼻もない、ただ真っ赤につぶれた顔〉を見て戦慄する。〈みんな殺してやる、自分があんな目にあう前に、みんな殺してやる〉、そう心のなかで叫び、二度目の戦闘で初めて人を殺す。戦場で兵士たちは競い合って殺し、死体から頭を切り取って記念撮影をしていた。
 初めての殺人のあと、上官から労われたネルソンさんは〈とてもいい気分〉だったという。だがその後、〈名づけることのできない感情〉と目眩のようなものを覚えた。以降、人を殺すたびに感じるようになったこの感情は、罪の意識でも、恐怖でもなく、ましてや喜びでもなかった。
〈しいていえば、人を殺すことのあまりの簡単さへのおどろきといえるかもしれません。果てしない暗闇が目の前に突然に口を開けてわたしをのみこんでしまったような、なんともいえぬ感情でした〉
 
 しかしネルソンさんは、ある日の戦場で、〈戦争への考えを変えることになる決定的なできごと〉を体験する。ある村を通りかかったとき、豪のなかでは、若いベトナム人女性がひとり、苦痛に耐えながら壁に背を押し付けていた。なんと、彼女は出産の最中であったのだ。
 ネルソンさんは、思わず本能的に両手を差し出したという。そして彼女の中から生まれおちる赤子を、その両手で受け止めた。彼女はへその緒を歯で噛み切り、赤子を落ちていた布でくるみ抱えて、しばらくして豪の外へと走り出ていった。
 
 戦闘が終わったあと、仲間と合流したネルソンさんは混乱していた。
〈ベトナム人もまた人間なのだ、わたしと同じ人間なのだという、ごくごく当たり前の事実を、しかし、それまで決して考えてみることのなかった事実に思い当たりました。〉
 同時に、自分の母や姉妹と同じような人々を数えきれぬほど殺したことについて、感じることを禁じていた様々な感情が、ゆっくりと目覚め始めたという。〈自分はまだ人間のままでいるだろうか〉、そう自問しながら、彼は戦場を生き残った。だが、戦地から遠ざかったあとも“戦争”に苛まれ続ける。
 
 4年の契約期間を終えニューヨークへ戻ったネルソンさんは、23歳でホームレスになっていた。原因は、帰還後毎晩見るようになったベトナムの悪夢だ。神経過敏になり、精神科医の診療も受けるようになったが、薬は役に立たず、かえって副作用のため日常生活に支障をきたすようになっていたのである。PTSD(心的外傷後ストレス障害)だ。
 ベトナム戦争後にその症状が広く知られるようになったPTSDだが、アメリカでは今も深刻な社会問題であり続けている。『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)によれば、イラク・アフガン戦争のアメリカ帰還兵200万人のうち、4人に1人がPTSDやTBI(外傷性脳損傷)などに苦しめられ、結果、毎年250名を超える自殺者を出しているという。
 
 これは日本の自衛隊の未来を暗示している。事実、イラク戦争にあたって、約1万人の自衛隊員が派遣されたが、帰還後に28人もの隊員が自殺していることがわかっている。通常の日本の自殺率と比べると、実に14倍だ。安倍政権が目指す安保法制によって、自衛隊の活動範囲は飛躍的に拡大する。にもかかわらず、政府は、自衛隊員の戦死やPTSD等のリスクについての説明を避け続けている。安倍首相は「日米同盟を“血の同盟”にする」と大見得をきったが、現実に待ち構えているのは比喩でない。もちろん、安倍首相自身は一滴も血を流すつもりはないだろうが。
 
 話をネルソンさんに戻そう。PTSDに苦しめられ、ホームレスを続けるしかなかったある日、たまたま再会した同級生に、ベトナム戦争について講演をすることを勧められた。ネルソンさんは迷ったが、結局、小学校にいき、子どもたちの前に立った。
 ぎこちなく語り終えると、子どもたちからの質問時間になった。そこで出たある女の子からの質問に、ネルソンさんは固まる。それは、彼の自叙伝のタイトルにもなっている。
 
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」
 長い沈黙のあと、ネルソンさんは、目を閉じたまま言った。「殺した」。
 すると、だれかの手が体に触れた。ネルソンさんが目を開けると、質問をした女の子がそこにいた。彼女はネルソンさんを抱きしめ、涙を浮かべながら見上げて言った。「かわいそうなネルソンさん」。子どもたちは一人、また一人とネルソンさん体を抱きしめていった。ネルソンさんのなかで、何かが溶け出した。
〈自分自身のことが、とてもよく見えるような気がしました。
  何をすべきかもわかったような気がしました。
  わたしが戦ったベトナム戦争を、悪夢として時間の牢屋に閉じこめるのではなく、今もなお目の前で起きていることとして見つめなくてならないのです。〉
 
 ネルソンさんは、その後、日本での講演活動を開始する。きっかけとなったのは、1995年、沖縄で起きた海兵隊による少女レイプ事件だった。アメリカのテレビでそのニュースを聞いた彼は、そのとき、沖縄にまだ基地があり、アメリカ兵がいるという事実を意外に感じたという。ベトナム戦争が終わって、とっくに米軍は撤収していると思っていたからだ。ネルソンさんは何かしなければと、沖縄へ向かう。
 
 そして、日本国憲法のことを知ったネルソンさんは、ホテルで9条の条文を読み、立ち上がるほどのショックをうけたという。前述の『NNNドキュメント』のなかで、こう語っている。
「憲法第9条を読んだとき、自分の目を疑いました。あまりに力強く、あまりに素晴らしかったからです。日本国憲法第9条は、いかなる核兵器よりも強力であり、いかなる国のいかなる軍隊よりも強力なのです。日本各地で多くの学校を訪れますが、子どもたちの顔にとても素晴らしく美しくかけがえのないものが、私には見えます。子どもたちの表情から、戦争を知らないことがわかるのです。それこそ第9条の持つ力です
 9条こそが、子どもたちを守ってきた。ネルソンさんは、夢や理想ではなく、現実として語っているのである。そして番組のもうひとつのハイライトは、ネルソンさんが、アメリカ人政治学者のダグラス・ラミス元津田塾大学教授と9条について語り合う場面だ。VTRは少なくとも今から10年近く前のものであるはずだが、その内容は、まさに現在の安倍政権をめぐる日本の状況を示唆している。引用しよう。
 
ネルソン「平和憲法は日本人が考え出したものではないとかアメリカ人に与えられたものだと言う人がいます。しかし、誰にもらったかは問題ではありません。平和憲法は私たちが進むべき未来を示しています。たとえ宇宙人がくれたものだとしても、これは全人類にとって大切なものです。問題は今、当初の平和の理念が置き去りにされようとしていることなのです」
ラミス 「私たちは平和憲法のもと、平和な日本で暮らしています。日本は世界一の平和国家と言われています。でも同時に沖縄には米軍基地がある。これはファンタジーです」
ネルソン「たしかにそこは大きな問題です。日本人は間接的に戦争に関与してきました。しかし、9条のおかげで直接的に戦争には関わっていません。言い換えると、第二次世界大戦後、日本は新たな戦没者慰霊碑を建ててはいない。そこが私には素晴らしいと思えるのです」
 
 日本国憲法は“誰がつくったか”が本質ではない。条文が示す、戦争放棄、戦力不保持、平和主義の理念を見つめるべき──そう、ネルソンさんは訴えるのである。昨今、護憲派の人々は、改憲派やネット右翼らから「脳内お花畑」とか「9条教」などと揶揄されている。しかし、ネルソンさんが9条をこれほど高く評価するのは、戦場で人を殺し、生還後もPTSDに苦しんできた自身の体験があるからだ
 
 ネルソンさんは、決して夢想家ではない。少なくとも、戦場の実態を知っているという意味では、安倍首相をはじめとするほとんどの改憲派の人たちよりもリアリストだろう。戦争で人を殺さず、殺されないこと。そのことをはっきりと規定した9条の条文が、ときの権力者の暴走に歯止めをかけてきた。ネルソンさんの言葉はその事実をあらためて私たちにつきつける。
 
 与党は、国会での安保法制改正案の強行採決を目論んでいる。あの戦争の終結から70年が経つこの夏は、日本が再び戦争ができる国になった夏として、歴史に刻まれるかもしれない。人を殺し、殺されることが「当たり前の事実」になる日を目の前にして、私たちはこのまま、手をこまねいているだけでいいのだろうか。  (小杉みすず)

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