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 安倍首相にあおられて 韓国憎悪に向かう日本の世論

 安倍政権が主導している「韓国叩き」の中で、韓国を「ホワイト国」から外すことに対しJNNの世論調査では「妥当だと思う」が64FNNの調査でも「支持する」67.6で、内閣支持率「支持できる」60.1JNN)に達しました。
 国民の3分の2が 韓国を「ホワイト国」から外すことを支持し、6割が安倍政権を支持しているということです。
 
 老後の暮らしを破綻させる年金問題や、景気に冷や水を浴びせ家計を圧迫する消費増税、あるいは間もなく明らかにされる日米二国間貿易協定での大後退など、安倍政治は庶民の生活を破綻させる方向にまっしぐらに進もうとしているのに対して、この内閣支持率は一体何なのでしょうか。
 日刊ゲンダイは、そうした庶民の怒りが安倍政権の「韓国叩き」で吹っ飛び、それを支持することで支持率アップしたのであれば「この国は極めて危うい」としています
 安倍首相はその応援団と同様「嫌韓」で知られた人で、参院選に有利に働くとの読みから早くから「韓国叩き」を表明し、選挙が済むとそれを実行に移しました。
 
 過去の為政者が決して行わなかったことを断行した理由が徴用工問題に対する報復であることは明らかです。
 同じ問題を抱える中国に対しては、2000年に花岡(鹿島建設)、09年に西松建設、安倍政権下の16年には三菱マテリアルがそれぞれ原告との和解に応じ政府は民間同士のこととして一切口を挟みませんでした。
 それなのに韓国との問題では、対象企業が原告(韓国民)と賠償で協議することを政府が禁じたのでした。明らかな差別であり韓国蔑視です。韓国が怒るのは当然です。
 そもそも「侵略の定義が定まっていない」を口実に、韓国に対する加害の歴史に向き合おうとしない安倍首相の態度は、論理も何も 出来の悪い小学生の言い分です。
 安倍首相のやり方は、韓国憎悪で人心をあおり支持を集める手口です。
 五野井郁夫高千穂大教授氏は、「自らつくった敵に国民の怒りを向けさせ、憎悪をあおる。その最たる例が反ユダヤ主義を掲げたナチス・ドイツ」と述べています。
 既に歴史的に証明されている手口に簡単に操られるべきではありません。
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もはや野党は打つ手なし もう止まらない「憎悪の世論」
 日刊ゲンダイ 2019/08/06
阿修羅文字起こしより転載
 外交に経済を絡ませた禁じ手制裁に世論は「よくやった」と鼓舞する――。3、4日実施のJNN世論調査によると、安倍政権が輸出手続きを優遇する「ホワイト国」から韓国を除外したことについて、「妥当だと思う」人が64%に上った。
 同日に実施したFNNの世論調査でも、ホワイト国からの韓国除外を「支持する」と答えた人は67.6%。驚いたのはJNN調査の内閣支持率だ。「支持できる」という人は、先月の調査結果より1.4ポイント増えて60.1%に達した
 同じ調査で安倍政権に優先して取り組んで欲しい政策について聞くと、トップは「年金や医療などの社会保障」で62%、次が「景気や雇用」で44%である。世論の多くは老後不安の解消や豊かな経済を求めているのに、どうして安倍政権の支持率が上がるのか。
 
 年金支給開始年齢の70歳への引き上げをもくろみ、老後の暮らしを破綻させる年金詐欺や、景気に冷や水を浴びせ、庶民の息の根を止める消費増税など、安倍政権は庶民の願いとは逆方向へとまっしぐらだ。それらに対する怒りが安倍政権の「韓国叩き」で吹っ飛び、世論の熱狂が支持率アップの理由なら、この国は極めて危うい。
 安倍政権は過去に日本が手をつけなかった「報復」という手荒な手段を選んだ。強硬姿勢の背景にあるのは、韓国への露骨な「敵視」だ。
 慰安婦基金の解約、自衛隊機へのレーダー照射、天皇への謝罪要求、元徴用工訴訟と、度重なる韓国の「無礼」(河野外相)にブチ切れ、後先も考えず感情任せに拳を振り上げ、ヒートアップしているに過ぎない。つまり子供じみている
 
自然と出る上から目線と小バカにした態度
 韓国の態度を硬化させる重大な決断をしたにもかかわらず、“嫌韓”政権は表向きは元徴用工訴訟などへの「報復」とは言わず、「安全保障上の問題」を装う。それでも韓国「蔑視」のホンネは、あらゆる場面で垣間見える。
 例えば安倍首相は「1965年に請求権協定でお互いに請求権を放棄した。約束を守らないなかでは、今までの優遇措置は取れない」と話し、世耕経産相も「信頼関係が損なわれた」と今回の制裁措置の背景に徴用工問題などがあることを雄弁に語っている。
 韓国の駐日大使を呼び付けた河野は、大使が日韓の企業が賠償金を出し合う折衷案を示した際、話をさえぎり「極めて無礼だ」と一喝。日本企業に元徴用工への賠償を命じる最高裁判決が下った際、安倍は「あり得ない判断」と一蹴したこともある。
「あり得ない」「無礼」といった上から目線の言葉が自然に出てくるのも、韓国を小バカにしている証拠だ。こうした相手をナメ切った態度も、戦後の日韓関係史上では見られなかった。
 
 大体「ホワイト国」外しのきっかけである徴用工問題をこじれさせたのも、安倍たちのせいだ。元徴用工訴訟はあくまで民事訴訟であり、被告は日本企業である。まず判決について、被告企業の対応が問われるべきなのに、頭越しに日本政府が飛び出してきたことで事態は混乱し、いきなり国と国との争いになってしまったのだ。
 安倍政権がネトウヨやヘイトスピーチ派が中心の嫌韓ムードに便乗し、率先して「韓国憎し」の世論をあおっているのは明白だ。不純な扇動にあおられ、「韓国叩き」で支持率上昇の世論は、やはり危険だ。
 
過去と向き合わず感情を逆なでする嫌韓政権 
 実際、元徴用工問題と同じ強制連行・強制労働問題を抱える中国との態度は大きく異なる。
 1972年の日中共同声明による中国政府の戦争賠償の放棄後も、2000年に花岡(鹿島建設)、09年に西松建設、安倍政権下の16年には三菱マテリアルが、それぞれ被害者救済のため原告との和解に応じた
 その際、政府は民間同士のこととして、一切口を挟まなかった。何かと言えば「日韓請求権協定」を持ち出し、「解決済み」一点張りの韓国への対応とは、かくも異なる。その背景にあるのも格下とみなす韓国への憎悪だろう。
 
 戦前生まれで筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)はこう言った。
「日本にはかつて韓国を侵略し、植民地支配した拭えない歴史があります。戦後の保守政治家はその反省の上に立ち、その思いが『河野談話』や『村山談話』に結実しました。その歴史の教訓をかなぐり捨てたのが、安倍首相です。靖国神社に参拝し、『侵略の定義が定まっていない』と繰り返し、韓国側の感情を逆なでし続ける。慰安婦や徴用工など重い歴史の現実に向き合わず、反省や謝罪の気持ちはみじんも見せない。あまつさえ、改憲を急ぎ、戦前回帰を目指そうとする。韓国側が安倍首相を歴史修正主義者とみなすのも当然で、その上、韓国を『無礼者』扱いすれば怒りの火に油を注ぐようなものです。隣国の韓国経済に致命的な打撃を与えれば、日本経済への悪影響も懸念される中、『景気や雇用』を重視する国民がなぜ、かような政権を支持するのか。複雑怪奇としか言いようがありません」
 日本からの「報復」を受け、韓国が態度を硬化させるニュースが次々と届くが、嫌韓政権にすればシメたもの。韓国が対立反目するほど日本国民の「憎悪」が高まり、支持率も上昇すると考えているに違いない
 
負の感情で人心をまとめる悪魔的政治
 安倍のやり口は「アメリカ・ファースト」を唱え、貿易戦争の強硬路線で中国を敵視、エリート支配への反発をたき付けるトランプ米大統領や、移民・難民の排除を掲げ、台頭する欧州の極右政党と同じ。憎悪で人心をあおり、支持を集める手口である。
 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が指摘する。
自らつくった敵に国民の怒りを向けさせ、憎悪をあおる。その最たる例が反ユダヤ主義を掲げたナチス・ドイツです。世論が憎悪に支配されると、『気分はもう戦争』で国内政策は『そんな悠長なことを言っている場合か』と二の次となり、失政をゴマカせる。いくら野党が政策で勝負しても反撃の隙を失うのは、既存政党がアッという間に選挙でナチスに駆逐された戦前のドイツの例を見れば、よく分かります。外交は政府の専権事項とみなす今の世論なら、なおさら野党は打つ手なし。むしろ政権を批判すれば『非国民』扱いされるようになりかねないムードすら醸成されつつある。慰安婦を題材にした少女像を展示しただけで『反日プロパガンダ』とみなされ、『表現の不自由展』が中止に追い込まれましたが、政権側は展示内容を補助金交付の条件にするような態度で騒動に拍車をかけました。この態度は事実上の検閲に等しく、都合の悪い作品を『退廃芸術』とみなして弾圧したヒトラーを彷彿させます」
 
 事態はここまで進んでいるのに、自民党内から異論は出ず、メディアは政権に迎合。一部では「歴史戦」と称して韓国への憎悪心をあおっているのだから、暗澹たる気持ちになってくる。
「悲しいかな、人間は憎悪の感情でまとまってしまう動物です。憎悪を駆り立てられた世論が開戦を後押しした反省から、特に外交は理性で感情を抑えることを求められるようになったのです。そうした戦後の教訓が令和になって、フッと消えてしまった印象です。歴史に学ばない国の末路は必ず『いつか来た道』をたどる。それだけに、この国の行く末が心配です」(小林弥六氏=前出)
 
「韓国叩き」で負の感情をあおり、人心を操る安倍はヒトラーと同じ悪魔的政治家なのか。もう止められない「憎悪の世論」の国で、1年後に五輪を迎えるのも、また怖い。今の安倍なら、ベルリン五輪を「民族の祭典」に仕立て上げたヒトラーの再来を夢想しかねない。

「あいちトリエンナーレ」“慰安婦像展示”コーナーが展示中止に
 1日に開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由」展のコーナーに対しては、これまでいわゆるネトウヨと気脈を通じる人たちからの抗議の電話1日だけで約200件あり、テロ予告や脅迫と取れるものもありました。
 そうした中、芸術祭の実行委員会の会長を務める大村愛知県知事は3日午後5時から記者会見を開き、「きのう『撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する』というFAXも届いた。テロ予告や脅迫と取れるような電話やメールが来て安全な運営が危惧される」、「あってはならないことが起きたことを、国民にも知ってもらいたい」と述べ、3日かぎりで、少女像を含む「表現の不自由展・その後」のコーナーの展示を中止すると発表しました。
「あいちトリエンナーレ」は、愛知県などが2010年から3年に1度開いている国内最大規模の国際芸術祭で、4回目となった今回は30の国と地域から90組余りのアーティストが参加しています。極めて残念な事態です。
 
 日本ペンクラブは3日、「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展・その後』の展示は続けられるべきである」とする格調高い「声明」を出しました。
 声明は、「〜 同感であれ、反発であれ、創作と鑑賞のあいだに意思を疎通し合う空間がなければ、芸術の意義は失われ、社会の推進力たる自由の気風も萎縮させてしまう」として、河村たかし名古屋市長が「即刻中止」を求め、菅内閣官房長官らが同展への補助金交付差し止めを示唆するコメントを発したことに対して「行政の要人によるこうした発言は政治的圧力そのものであり、憲法21条2項が禁じている『検閲』にもつながるものである」とともに「それ以上に、人類誕生以降、人間を人間たらしめ、社会の拡充に寄与してきた芸術の意義に無理解な言動」であって、「いま行政がやるべきは、作品を通じて創作者と鑑賞者が意思を疎通する機会を確保し、公共の場として育てていくことである」と述べています。
 
 LITERAも、まだ同コーナーの展示中止が決まる前(3日01:40)の記事「『あいちトリエンナーレ』“慰安婦像展示”への攻撃・圧力は、〜 で、同コーナーに加えられている攻撃を取り上げています。
 
 同記事は、和田政宗参院議員、松井一郎大阪市長、河村たかし名古屋市長などが同コーナーを批判し、菅義偉官房長官が補助金の拠出停止をほのめかしたことを明らかにし、
「政治家や行政の長が芸術作品に対して、撤去を求めたり、補助金の拠出停止をチラつかせたりするというのは、まさに、権力による弾圧から個人の表現を守るために作られた憲法21条に違反する“検閲行為”そのもの」、「ナチスドイツや戦中日本では、報道だけでなく、芸術作品までが検閲の対象となり、逆に戦争賛美や戦意高揚に利用されてきた」、「『国から金をもらっているのだから国の言うことを聞かねばならない』という論理がまかり通れば、表現文化が死滅するのはもちろん、一般の市民生活にも多大な抑圧をもたらす」と述べています。
 
 そして「いずれにせよ、作品を『不快だ』と感じるのは個人の受け止め方であって、自由だ。だが、それを『万死に値する』と恫喝したり、政治家が『撤去しろ』と圧力をかけるとなると、話はまるきり違う。〜 現在の安倍政権下の日本では『政府批判』だけでなく『慰安婦問題』や『原発』『憲法9条』などについてまで、ありとあらゆるものがタブー化されつつ」あると安倍政権下での異常さを批判し、
だからこそ、こんな愚かな攻撃に決して負けてはいけない。そして、わたしたちもこの事態を前に、ただ沈黙や静観を決め込むのでは連中の思うつぼだ。いまこそ、卑劣なネトウヨや政治家たちの何倍も大きな声をあげて、表現の不自由展・その後の背中を強く押していく必要がある」とまとめています
 
 同記事は6400語超の長文のためここに紹介できませんので、興味のある方は下記をクリックして原文にアクセスしてください。
 
 日本ペンクラブ声明とNHKの記事を紹介します。
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【日本ペンクラブ声明】
あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の展示は続けられるべきである
 
 制作者が自由に創作し、受け手もまた自由に鑑賞する。同感であれ、反発であれ、創作と鑑賞のあいだに意思を疎通し合う空間がなければ、芸術の意義は失われ、社会の推進力たる自由の気風も萎縮させてしまう
 
 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」で展示された「平和の少女像」その他に対し、河村たかし名古屋市長が「(展示の)即刻中止」を求め、菅義偉内閣官房長官らが同展への補助金交付差し止めを示唆するコメントを発している。
 
 行政の要人によるこうした発言は政治的圧力そのものであり、憲法21条2項が禁じている「検閲」にもつながるものであることは言うまでもない。また、それ以上に、人類誕生以降、人間を人間たらしめ、社会の拡充に寄与してきた芸術の意義に無理解な言動と言わざるを得ない。
 
 いま行政がやるべきは、作品を通じて創作者と鑑賞者が意思を疎通する機会を確保し、公共の場として育てていくことである。国内外ともに多事多難であればいっそう、短絡的な見方をこえて、多様な価値観を表現できる、あらたな公共性を築いていかなければならない
2019年8月3日
一般社団法人日本ペンクラブ
会長 吉岡 忍
 
慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」
NHK NEWS WEB 2019年8月3日
愛知県の国際芸術祭で展示されている慰安婦問題を象徴する少女像について、芸術祭の実行委員会は3日かぎりで展示を中止すると発表しました。愛知県の大村知事は「テロ予告や脅迫と取れるような電話やメールが来ている。あってはならないことが起きたことを、国民にも知ってもらいたい」と述べました。
 
愛知県で1日開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」には、「表現の不自由」をテーマに慰安婦問題を象徴する少女像などの展示コーナーが設けられていますが、芸術祭の事務局の愛知県には展示に批判的な意見が相次いでいました。
こうした中、芸術祭の実行委員会の会長を務める大村知事は3日午後5時から記者会見を開き「きのう『撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する』というFAXも届いた。テロ予告や脅迫と取れるような電話やメールが来て安全な運営が危惧される」と述べ、現在警察と相談していることを明らかにしました。
そのうえで「トリエンナーレを楽しみにしている多くの方に安全にご覧いただくことを第一に考えたい」と述べ、3日かぎりで、少女像を含む「表現の不自由」をテーマにしたコーナーの展示を中止すると発表しました。
 
会見で大村知事は「今回のことは残念だ。脅迫の電話やメールなど、あってはならないことが起きたことを国民にも知ってもらいたい」と述べました。
「あいちトリエンナーレ」は、愛知県などが平成22年から3年に1度開いている国内最大規模の国際芸術祭で、4回目となった今回は30の国と地域から90組余りのアーティストが参加しています。
 
芸術監督の津田大介氏「断腸の思い」
芸術祭の芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介さんが記者会見を開き、「中止は大村知事の判断でもあるが、僕の判断、責任だ。1度は展示され、撤去されるなどした作品を集めたので、途中での中止の可能性は当然、念頭に置いていたが、沸き上がる賛同や反感を可視化することに意味があると思った」と述べました。
そのうえで津田さんは「わずか3日で展示を断念するのは断腸の思いだし、非常に申し訳ない。トリエンナーレが安全安心に最後を迎えられるようまい進したい」と述べました。
 
芸術祭を訪れた人たちは
芸術祭を訪れた人からは「展示の中止は過剰な反応だ」とか「表現は自由であるべきで、批判があってもやめるべきではない。とても残念だ」という意見が相次ぎました
一方で「日本国内で展示するには抵抗する人が多少いると思う。展示の中止は賢明だ」という意見も聞かれました。
 
日本ペンクラブ声明「自由の気風萎縮させる」
これについて日本ペンクラブは3日、ホームページで、自由の気風を萎縮させるなどとする声明を発表しました。
(中 略 別掲の声明本文を参照)
 
韓国メディア 相次ぎ速報
韓国メディアは相次いで速報しています。
このうち公共放送のKBSは3日午後5時半前、NHKの報道を引用する形で字幕で速報するとともに、ウェブサイトでも「日本で『平和の少女像』の展示が3日間で中断された」と伝えました。
また通信社の連合ニュースは、この像の制作者で3日に韓国に帰国したキム・ウンソン氏が「少女像の撤去は日本がみずから『表現の不自由』を宣言したのと同じだ」と述べ、日本側の対応を批判したと伝えています。
韓国では今回展示が中止されたのと同じようなデザインの少女像が、慰安婦問題を象徴するものとして50か所以上に設置されています。
少女像は元慰安婦を支援する韓国の市民団体によって、2011年12月、ソウルの日本大使館の前に設置されたのが最初で、像の前では毎週水曜日に日本政府に抗議する集会が開かれています。
日韓関係が悪化する中、日本での少女像の展示が中止されたことで、さらなる韓国側の反発が予想されます。
 
韓国語ネット 批判的な反応相次ぐ
韓国語のネット上では批判的な反応が相次いでいます。
(後 略)

日韓関係悪化を識者が憂慮 輸出規制撤回に向けて声明と署名活動

 日韓関係の悪化を憂慮する学者、弁護士、市民運動代表ら80人がこのほど、安倍政権に韓国への輸出規制の撤回などを求める声明「韓国は『敵』なのか」を発表し、28日までに1627人が署名しました。
 
 声明は本文だけで3600語を超える長文ですが、しんぶん赤旗の記事はその内容を要約して伝えています。
 隣国をやみくもに敵視し蔑視することは本来あってはならないことですが、安倍首相とその応援団は何故か長くそれに徹して来ました。その挙句が今回の輸出規制です。
 
「日韓パートナーシップ宣言」(98年)が開いた「日韓の文化交流、市民交流は途方もない規模で展開」していることにも鑑み、日本政府は韓国に対する輸出規制をただちに撤回し、韓国政府との間で、冷静な対話・議論を開始すべきです。
 
 しんぶん赤旗の記事と声明文を紹介します。
 ネット署名は下記のURLで行われています。
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日韓関係悪化 識者が憂慮 規制撤回へ署名行動
 しんぶん赤旗 2019年7月30日
 最近の日韓関係の悪化を憂慮する元政府代表や学者、弁護士、市民運動代表ら77人はこのほど、安倍政権に韓国への輸出規制の撤回などを求める声明「韓国は『敵』なのか」を発表し28日までに1627人が署名していることがわかりました。第1次の締め切りは8月15日です。呼びかけ人は美根慶樹・元日朝国交正常化交渉日本政府代表、内海愛子・恵泉女学園大学名誉教授らです。
 
 声明は最近の日韓関係について「日韓政府の双方に問題がある」とした上で「私たちに責任のある日本政府の問題を指摘」すると表明。日本がかつて韓国を「侵略し、植民地支配をした歴史」があり、「特別慎重な配慮が必要」なのにもかかわらず、G20などで韓国を「相手にせず」という姿勢を示した安倍晋三首相の今回の輸出規制は「まるで韓国を『敵』のように扱う措置」だと批判しました。
 また、日本の措置の出発点には元徴用工問題があるが、日本政府は一貫して個人による補償請求の権利を否定しておらず、日韓請求権協定(1965年締結)をたてに「安倍政権が常套(じょうとう)句のように繰り返す『解決済み』では決してない」と指摘。「日韓パートナーシップ宣言」(98年)が開いた「日韓の文化交流、市民交流は途方もない規模で展開」しているとして、日本政府に対し「韓国に対する輸出規制をただちに撤回し、韓国政府との間で、冷静な対話・議論を開始すること」を求めました
 
 
     <声明> 韓国は「敵」なのか
はじめに  
 私たちは、7月初め、日本政府が表明した、韓国に対する輸出規制に反対し、即時撤回を求めるものです。半導体製造が韓国経済にとってもつ重要な意義を思えば、この措置が韓国経済に致命的な打撃をあたえかねない、敵対的な行為であることは明らかです。 
 日本政府の措置が出された当初は、昨年の「徴用工」判決とその後の韓国政府の対応に対する報復であると受けとめられましたが、自由貿易の原則に反するとの批判が高まると、日本政府は安全保障上の信頼性が失われたためにとられた措置であると説明しはじめました。これに対して文在寅大統領は7月15日に、「南北関係の発展と朝鮮半島の平和のために力を尽くす韓国政府に対する重大な挑戦だ」とはげしく反論するにいたりました。 
 
1、韓国は「敵」なのか 
 国と国のあいだには衝突もおこるし、不利益措置がとられることがあります。しかし、相手国のとった措置が気にいらないからといって、対抗措置をとれば、相手を刺激して、逆効果になる場合があります。 
 特別な歴史的過去をもつ日本と韓国の場合は、対立するにしても、特別慎重な配慮が必要になります。それは、かつて日本がこの国を侵略し、植民地支配をした歴史があるからです。日本の圧力に「屈した」と見られれば、いかなる政権も、国民から見放されます。日本の報復が韓国の報復を招けば、その連鎖反応の結果は、泥沼です。両国のナショナリズムは、しばらくの間、収拾がつかなくなる可能性があります。このような事態に陥ることは、絶対に避けなければなりません。 
 
 すでに多くの指摘があるように、このたびの措置自身、日本が多大な恩恵を受けてきた自由貿易の原則に反するものですし、日本経済にも大きなマイナスになるものです。しかも来年は「東京オリンピック・パラリンピック」の年です。普通なら、周辺でごたごたが起きてほしくないと考えるのが主催国でしょう。それが、主催国自身が周辺と摩擦を引き起こしてどうするのでしょうか。 
 今回の措置で、両国関係はこじれるだけで、日本にとって得るものはまったくないという結果に終わるでしょう。問題の解決には、感情的でなく、冷静で合理的な対話以外にありえないのです。 
 
 思い出されるのは、安倍晋三総理が、本年初めの国会での施政方針演説で、中国、ロシアとの関係改善について述べ、北朝鮮についてさえ「相互不信の殻を破り」、「私自身が金正恩委員長と直接向き合い」、「あらゆるチャンスを逃すことなく」、交渉をしたいと述べた一方で、日韓関係については一言もふれなかったことです。まるで韓国を「相手にせず」という姿勢を誇示したようにみえました。そして、六月末の大阪でのG20の会議のさいには、出席した各国首脳と個別にも会談したのに、韓国の文在寅大統領だけは完全に無視し、立ち話さえもしなかったのです。その上でのこのたびの措置なのです。 
 これでは、まるで韓国を「敵」のように扱う措置になっていますが、とんでもない誤りです。韓国は、自由と民主主義を基調とし、東アジアの平和と繁栄をともに築いていく大切な隣人です。 
 
2、日韓は未来志向のパートナー 
 1998年10月、金大中韓国大統領が来日しました。金大中大統領は、日本の国会で演説し、戦後の日本は議会制民主主義のもと、経済成長を遂げ、アジアへの援助国となると同時に、平和主義を守ってきた、と評価しました。そして日本国民には過去を直視し、歴史をおそれる勇気を、また韓国国民には、戦後大きく変わった日本の姿を評価し、ともに未来に向けて歩もうと呼びかけたのです。日本の国会議員たちも、大きく拍手してこの呼びかけに答えました。軍事政権に何度も殺されそうになった金大中氏を、戦後民主主義の中で育った日本の政治家や市民たちが支援し、救ったということもありました。また日本の多くの人々も、金大中氏が軍事政権の弾圧の中で信念を守り、民主主義のために戦ったことを知っていました。この相互の敬意が、小渕恵三首相と金大中大統領の「日韓パートナーシップ宣言」の基礎となったのです。 
 金大中大統領は、なお韓国の国民には日本に対する疑念と不信が強いけれど、日本が戦前の歴史を直視し、また戦後の憲法と民主主義を守って進むならば、ともに未来に向かうことは出来るだろうと大いなる希望を述べたのでした。そして、それまで韓国で禁じられていた日本の大衆文化の開放に踏み切ったのです。 
 
3、日韓条約、請求権協定で問題は解決していない 
 元徴用工問題について、安倍政権は国際法、国際約束に違反していると繰り返し、述べています。それは1965年に締結された「日韓基本条約」とそれに基づいた「日韓請求権協定」のことを指しています。 
 日韓基本条約の第2条は、1910年の韓国併合条約の無効を宣言していますが、韓国と日本ではこの第2条の解釈が対立したままです。というのは、韓国側の解釈では、併合条約は本来無効であり、日本の植民地支配は韓国の同意に基づくものでなく、韓国民に強制されたものであったとなりますが、日本側の解釈では、併合条約は1948年の大韓民国の建国時までは有効であり、両国の合意により日本は韓国を併合したので、植民地支配に対する反省も、謝罪もおこなうつもりがない、ということになっているのです。 
 
 しかし、それから半世紀以上が経ち、日本政府も国民も、変わっていきました。植民地支配が韓国人に損害と苦痛をあたえたことを認め、それは謝罪し、反省すべきことだというのが、大方の日本国民の共通認識になりました。1995年の村山富市首相談話の歴史認識は、1998年の「日韓パートナーシップ宣言」、そして2002年の「日朝平壌宣言」の基礎になっています。この認識を基礎にして、2010年、韓国併合100年の菅直人首相談話をもとりいれて、日本政府が韓国と向き合うならば、現れてくる問題を協力して解決していくことができるはずです。 
 
 問題になっている元徴用工たちの訴訟は民事訴訟であり、被告は日本企業です。まずは被告企業が判決に対して、どう対応するかが問われるはずなのに、はじめから日本政府が飛び出してきたことで、事態を混乱させ、国対国の争いになってしまいました。元徴用工問題と同様な中国人強制連行・強制労働問題では1972年の日中共同声明による中国政府の戦争賠償の放棄後も、2000年花岡(鹿島建設和解)、2009年西松建設和解、2016年三菱マテリアル和解がなされていますが、その際、日本政府は、民間同士のことだからとして、一切口を挟みませんでした。 
 
 日韓基本条約・日韓請求権協定は両国関係の基礎として、存在していますから、尊重されるべきです。しかし、安倍政権が常套句のように繰り返す「解決済み」では決してないのです。日本政府自身、一貫して個人による補償請求の権利を否定していません。この半世紀の間、サハリンの残留韓国人の帰国支援、被爆した韓国人への支援など、植民地支配に起因する個人の被害に対して、日本政府は、工夫しながら補償に代わる措置も行ってきましたし、安倍政権が朴槿恵政権と2015年末に合意した「日韓慰安婦合意」(この評価は様々であり、また、すでに財団は解散していますが)も、韓国側の財団を通じて、日本政府が被害者個人に国費10億円を差し出した事例に他なりません。一方、韓国も、盧武鉉政権時代、植民地被害者に対し法律を制定して個人への補償を行っています。こうした事例を踏まえるならば、議論し、双方が納得する妥協点を見出すことは可能だと思います。 
 現在、仲裁委員会の設置をめぐって「対立」していますが、日韓請求権協定第3条にいう仲裁委員会による解決に最初に着目したのは、2011年8月の「慰安婦問題」に関する韓国憲法裁判所の決定でした。その時は、日本側は仲裁委員会の設置に応じていません。こうした経緯を踏まえて、解決のための誠実な対応が求められています。 
 
おわりに 
 私たちは、日本政府が韓国に対する輸出規制をただちに撤回し、韓国政府との間で、冷静な対話・議論を開始することを求めるものです。 
 いまや1998年の「日韓パートナーシップ宣言」がひらいた日韓の文化交流、市民交流は途方もない規模で展開しています。BTS(防弾少年団)など、K-POPの人気は圧倒的です。テレビの取材にこたえて、「(日本の)女子高生は韓国で生きている」と公然と語っています。300万人が日本から韓国へ旅行して、700万人が韓国から日本を訪問しています。ネトウヨやヘイトスピーチ派がどんなに叫ぼうと、日本と韓国は大切な隣国同士であり、韓国と日本を切り離すことはできないのです。 
 安倍首相は、日本国民と韓国国民の仲を裂き、両国民を対立反目させるようなことはやめてください。意見が違えば、手を握ったまま、討論をつづければいいではないですか。 
 2019年7月25日 
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呼びかけ人 和田春樹(東京大学名誉教授)他 2019年7月29日 現在78名
(氏名肩書省略)

廃止された議員年金 参院選後に復活を画策している政権与党

 
年金制度が現行のまま推移すれば、1人当たり数千万円という巨額の不足が生じるということが明らかになり大問題となっています。
 そんな折に、特権的だとして世論の攻撃を受けて廃止された国会議員年金制度を、参院選後に復活させることが与党内で画策されているということです(この話は去年もネット上で取り沙汰されました)。
 こういう状況下なので廃止するというなら筋は通りますが、廃止されたものを「復活させます」では筋も何も通りません。呆れ返るだけです。
 
 まるこ姫の怒りのブログを紹介します
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廃止された議員年金、参議院選挙後に復活を画策している政権与党、それでも自公を支持する愚民
まるこ姫の独り言 2019.07.10

何度騙されても、また騙される、それがこの国の有権者たちだ。
自公が何をしてもすぐに忘れて、少しでも知名度のある議員が演説をしようものなら投票してしまう。
まさに、○○に付ける薬は無いとはこのことだ。
世間の批判を浴びて議員年金が廃止されたが、どうもその議員年金復活を政権与党が画策していると言う。
しかも参議院選挙後にだ。
 
廃止された議員年金 政府・与党が参院選後に復活の準備 
           7/8(月) 7:00配信  NEWS ポストセブン

>参院選がスタートした。政府が躍起になって年金不足を否定しても、“年金の真実”を知った国民はなんとか老後資産を守りたいと生活費を節約して生活防衛に頭を痛めている。ところが、そんな国民の痛みを横目に、政府・与党内では廃止したはずの「議員年金」を参院選後に復活させ、国民の税金で議員の老後の生活保障を手厚くしようとひそかに準備を進めていた。
 
大体が、消費税増税だって、安倍首相は自公と当時の民主党の三党が合意したと言うが、その合意した時の条件は何だったのか。
そういう事に関してはまったく語らないが、消費増税という国民への痛みを課す代わりに、政治家自身も身を切ることが前提条件だったはず。
それは衆議院議員の定数削減だ。
それには目をつぶり、かえって増やしてしまったのが安倍政権で、当時の合意の約束も守らず、何が消費税増税だ。
身を切る改革はどうなったのか。
自分達は特権だらけで何一つ痛みが来ていない。
そして今度は議員年金の復活と来た。
しかも参議院選挙後に話が進むようだ。

 
自公は、一定数の愚民がいる事を承知で、参議院選挙は勝利するという事を確信しているのだろう。
参議院選挙、自公が勝利すれば「国民から信任を得た」と言って、この議員年金復活への道筋を辿ると思う。
また、自分たちに都合のよい理屈(屁理屈)を付けて、遮二無二強行突破なんだろうが、あまりに無責任すぎる。

自公に投票する有権者たちは、今の政治の実情を知っているのだろうか。
少し政治を見ていたら、バケツに大穴が開いていて国の体をなしていないとわかるが、そういった事には何も関心を持たず「自民党しか政権を担えない」病にかかってしまっている。
まるでカルト集団の信者のような振る舞いで、絶対に解けない催眠術にでもかかっているのか。
 
公明党の山口代表が演説をし、支持者たちが満面の笑みを浮かべて大声援を送っていたが、支持者たちの生活を脅かしているのが、声援を送っている公明党だと言う事が頭にないのだろうか。
公明党も、創価学会の理念とは大きくかけ離れて強者の仲間入りだ。
それでも大声援って何?
 

そして財政が厳しいという割には、外遊してはこの6年半で何十兆円もの税金をバラマいてきたが、生活保護費はどんどん下げ、年金も下げ、痛みが来るのは一般庶民ばかりで、幅広く押し付けられている。
富裕層や大企業にはさまざまな優遇税制。
どういう社会なのか。

 
屠殺される豚が肉屋を支持していると言うのだから、何も言う事はないか。
それにしても、何も考えない自公を支持する愚民によって、巻き添えを食う方の身になって貰いたい。
投稿者 湯沢 事務局 時刻: 8:30 

自民党 今度は虚偽の改憲マンガを配布

 
安倍首相は参院選にあたり「憲法の議論をする政党か否か」などという奇妙な言い方で国民の目先を変えようとしています
 国民を欺こうとするのは首相だけではなく、自民党憲法改正推進本部が参院選直前に発表した「マンガでよく分かる〜憲法のおはなし〜自衛隊明記ってなぁに?」の冊子でも、巧妙なゴマカシが発揮されています。
 LITERAが取り上げました。
 
「憲法に自衛隊を明記しても何も変わらない」というのが安倍首相の言い分ですが、それは既に論破し尽された論理でとても真面目に提起できるようなものではありません。
 自民党が追記しようとしている「第九条の二」は
「前条の規定は、‥‥ 必要な自衛の措置をとることを妨げず、‥‥法律の定めるところにより、‥‥自衛隊を保持する。
② 自衛隊の行動は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。」
というものですが、LITERAが指摘する通り、これは9条第1項及び2項に対する“例外規定”を設けるもので、肝心の自衛隊の行動(戦闘行為など)は「法律」で定めるとしています。つまり「戦争放棄」という憲法の制約を外して、戦争するかどうかを「法律」で定められるようにするという訳です。
 

 新たな条項や文言を付け加えることで、法の本来の主旨が変わることは「後法は前法を破る」と評され、「後法優位(または優越)の原則」などと呼ばれます。
 したがって「自衛隊の追記」はこれ以上はない9条の改悪なのに、それを「何も変わらない」というのは安倍首相が得意とする「大ウソ」に他なりません。
 

 冊子には安倍首相が得意とする「新憲法はアメリカから押し付けられたもの」という下りも載っています。それは勿論虚偽で、真実は「日本国憲法の誕生(国会図書館ホームページ)」などから辿ることができます。本ブログでも以前に下記に要約しました。
⇒(12年7月3日)【憲法制定のころ 1】憲法はアメリカに押し付けられたものか?また9条の「戦争放棄」は制定時の首相幣原喜重郎氏の発案でした。そのことは提案を受けたマッカーサーが書簡で証言しており(1958年・憲法調査会報告書)、提案されたときマッカーサーは大いに驚いたことが知られています。 ⇒(19年5月3日) 天皇と憲法(4)平和への祈りは続く(東京新聞) 

自民党が今度はフェイク改憲マンガを配布! 押し付け憲法論に主人公の主婦が「家のルールをご近所さんが考えるようなもの」と
LITERA 2019.07.08

 参院選公示後はじめて迎えた週末、マスコミ各社の序盤情勢調査では、自民・公明の与党に日本維新の会を加えた「改憲勢力」が3分の2議席を維持するかどうかが焦点となっている。
 安倍首相は先月26日の通常国会閉幕を受けた記者会見で、「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点だと断言した。消費増税や年金問題などの争点隠しの狙いもあるが、なにより、このまま選挙に勝利すれば「大義名分」として改憲発議へ持っていくつもりだろう。
 だが、安倍首相が争点にあげる「憲法の議論をする政党か否か」というのは、巧妙に文脈をすり替えたものだ。
 
 そもそも、野党は憲法議論自体を拒否してはいない。それどころか安倍政権が強行した安保法の「違憲性」を問題視し廃止を訴えるなどしており、他にもたとえば立憲民主党は〈立憲主義に基づいて国民の権利拡大に寄与する観点から憲法議論を進めます〉と公約に掲げ、首相による「衆院の解散権の制約」を提案している。そのうえで、安倍政権が描く改憲、すなわち「9条改憲」などの自民党案に反対をしているのである。
 ようするに、参院選の争点である改憲は「憲法9条への自衛隊明記」を中心とする安倍自民党案の是非なのだ。それを「憲法の議論をする政党か否か」などと言うのはミスリード、詐術としか言いようがないだろう。
 
 実は、その詐欺的手法は、参院選直前、自民党の憲法改正推進本部が発表した“改憲マンガ冊子”からも見てとれる。タイトルは「マンガでよく分かる〜憲法のおはなし〜自衛隊明記ってなぁに?」。自民党のホームページでも公開されているが、実に冊子を20万部も作成して演説会などで配布するのだという。
 マンガの内容は、若い夫妻と娘、その祖父母の5人家族が、憲法について話し合うというものだ。当然、自民党案の「憲法への自衛隊明記」をゴリ押しする構成になっているのだが、その誘導の仕方が相変わらず酷い。
 自民党の「9条改憲」の説明がいかにデタラメかを改めて確認するためにも、あえてこの“改憲マンガ”の中身を一緒に見てみたい(なお、登場人物のセリフは引用者の判断で句読点を追加した)。
 
 まず、夫が妻と子に日本国憲法の成立過程を説明するシーン。夫がスマートフォンを見ながら「…ん? ええーーっ!?」と大げさに驚き、「マッカーサーって知っているよね?」「今の憲法はGHQが出した草案をもとに作られたものなんだ」「それも、GHQはたった『8日間』で作ったんだ」と話す。すると妻がやはり「えー!」と愕然としてこう話す。
「どうして私たちの国の憲法を他の国の人が考えたの? 私たちの家のルールをご近所さんが考えるようなものよね?」
 典型的な“押し付け憲法論”である。言っておくが、日本国憲法のとりわけ9条はマッカーサーと幣原喜重郎の“合作”という説が有力だ。その幣原は、逝去直前の回顧録でこう述べている。
 
〈よくアメリカの人が日本にやって来て、こんどの新憲法というものは、日本人の意思に反して、総司令部の方から迫られてたんじゃありませんかと聞かれるのだが、それは私の関する限りそうじゃない、決して誰からも強いられたんじゃないのである。〉(『外交五十年』読売新聞社のち中央公論新社、初版1951年)
 
押し付け憲法論、自衛隊スクランブル回数…詐術だらけの自民・改憲マンガ
 また、自民党の“改憲マンガ”では、日本政府が作成した憲法草案、いわゆる「松本案」について〈明治憲法からほとんど変わらないという理由でマッカーサーに拒否されて〉〈結局、GHQが作った草案をもとに日本の憲法は作られた〉と書いている。
 これもミスリードだ。まるでGHQが、日本国民の民意を顧みずに草案をつくって、それがそのまま日本国憲法になったかのように説明しているが、事実として、毎日新聞がスクープした松本案は当時の国民からも支持されなかった。たとえば、松本案は天皇制をほぼ明治憲法のまま維持するものだったが、当時の民間研究者による世論調査では、天皇制について〈現状のままを維持〉がわずか16%という結果が出ている(毎日新聞1946年2月4日付)。
 
 さらに言えば、日本国憲法は、GHQ草案を日本政府が修正し、閣議決定を経て発表後、衆院総選挙が行われた後に国会で審議・修正がなされ、1946年10月7日に確定したものである。つまり、戦後初の男女普通選挙で選ばれた議会での議論を経由して制定されたのだ。その間の毎日新聞による世論調査でも、戦争放棄条項の「必要」が70%という結果が出ている(1946年5月27日付)。
 ようするに、「外国による押しつけだから良くない」という“押し付け憲法論”は、当時の国民の意思を無視した改憲派のご都合主義的解釈でしかない。これは以前から自民党や安倍首相、タカ派改憲論者らが繰り返してきたことだが、性懲りもなく今回の“改憲マンガ”にも組み込んできたというわけだ。
 
 実際、自民党の“改憲マンガ”で展開される話のほとんどは、すでに論理崩壊している改憲派のロジックの“焼き直し”と言ってよい。たとえば、この作中で祖父が、自衛隊の災害時の救出活動などを紹介しながら「さらに世界の脅威からも日本を守っている」「例えば、平成28年度(2016)領空侵犯に備えるための緊急発進(スクランブル)の回数は1168回であり、過去最多となったんじゃ」などと語っているが、この年実際に領空侵犯されたケースはゼロで、これは安保法制のときとまったく同じ手口だ。ちょっと考えればわかるが、ただ危機感を煽る道具にしているだけで、実のところ、スクランブル発進の回数増が「自衛隊明記」の合理的理由になるわけがない。
 
 まったく、いい加減にしてほしいが、この“改憲マンガ”のなかで最も酷いのが、「憲法に自衛隊をどう明記するの?」というくだりだ。
 まず、妻が祖母に「お母さん、自衛隊を明記したら何か変わるの? 何か生活に影響は出てくるの?」と聞く。すると祖母は朗らかに「私たちの生活は特に変わらないよ」と断言。妻が不安げな表情で「急に戦争になるなんてことないよね…?」と言うと、祖母はこう続ける。
「それはないわよ。戦争放棄を定めた憲法の平和主義は絶対に変えることはないもの。自衛隊明記は自衛権行使の範囲を全く変えるものではなく、専守防衛はこれまでと同じなのよ」
 おい、そんなわけないだろう。“改憲マンガ”では夫が継いで「自民党は条文イメージ(たたき台素案)を示しているよ。第九条第一項、第二項はそのままで、自衛隊を明記する新しい条文を入れる案なんだ。この第一項、第二項を残すことでこれまでの第九条の解釈は変えないことを明確にしている」と説明するが、完全に無茶苦茶としか言いようがない。
 
「自衛隊明記しても何も変わらない」は大嘘!安倍改憲で平和主義は死文化
 実際、自民党素案の「第九条の二」を読めば自明だ

〈前条の規定は、我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する。
② 自衛隊の行動は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。〉
 
 見ての通り、これは現行9条第1項及び2項の“例外規定”なのだから、永久放棄が謳われている《国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使》も、否認されている《国の交戦権》も、この「第九条その二」の挿入により死文化し、「必要な自衛措置」の名の下で認められることになる。
 
 さらに、この条文では「自衛の措置」について、政府が「国及び国民の安全を保つために必要」と判断すれば、いかなる軍事行動も可能となりうる。「第九条その二」の第二項は、自衛隊の行動について「国会の承認」がなくとも「その他の統制」によって決定されると解釈できるからだ。第二次安倍政権はそれまでの歴代政府解釈をひっくり返して集団的自衛権を行使可能とした。時の政治権力が「自衛の措置」の内容を恣意的に決めるということは、他ならぬ安安倍首相が体現していることだ。
 
「憲法へ自衛隊を明記」とだけ聞くと、以前から自衛隊は合憲であると考える多くの人は大した改憲ではないと思うかもしれないが、実際には、これは日本国憲法の平和主義の息の根を止めようとするものだ。“フリーパスで戦争ができるようになる”と言っても決して大げさではない。
 もはや「自衛隊明記」というより「戦争改憲」と呼ぶべきだろう。これでよく、いけしゃあしゃあと「戦争放棄を定めた憲法の平和主義は絶対に変えることはない」などと言えたものだ。
 
 もう一度言う。今回の参院選では、安倍政権による「憲法への自衛隊明記=憲法9条の死文化」の是非が問われている。有権者には、ぜひ「自衛隊明記」という言葉の表面だけでなく、その本質をとらえて投票所に向かってほしい。 (編集部)

投稿者 湯沢 事務局 時刻: 8:50 


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