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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018070202000147.html

 北欧二カ国を見て強く感じるのは、危機意識を持ち将来を見通し対策を練る姿勢だ。当たり前のようだが、先送りはしない。
 スウェーデンの職業訓練は絶えず改善が加えられている。フィンランドの社会実験は導入するか分からない制度の検証に国の予算を投じている。
 企業側ではなく働く側に立つ視点を忘れていない。国民が意欲を持って働けてこそ国が成り立つと考えている。経済界が求める高度プロフェッショナル制度を創設させた日本政府とは姿勢が違うのではないか。国の大小は関係ない。学びたいところだ。
 日本ではどうすべきだろうか。
 日本の働き方の特徴は終身雇用制度だ。これを大切にしながら、能力を生かすために転職したい人や、正社員になりたい非正規社員がそうなれるような職業訓練や教育の機会は増やすべきだ。
 今、支援が必要なのは、低収入で雇用が不安定な非正規社員と、個人で事業をする人たちだ。
 非正規は雇用されていても職場の健康保険や厚生年金に加入できないなど法制度の「保護の網」は限定されている。確かに企業の負担にかかわる。それでも網の拡大や正社員化は国の将来を見ればもっと進めるべきだろう。
 生活保護制度は収入があると利用しにくい。フィンランドのように働いても低収入なら、それを補う給付制度は検討に値する。
 日本では非正規の増加で格差拡大は最大の課題となっている。富の再配分の見直しを通して是正する必要がある。スウェーデンは再就職による安定した賃金確保で、フィンランドは低収入を補う社会保障の給付で格差をなくそうとしている。

 日本でも人工知能(AI)の進展などで個人で事業を始めたり起業する人が増えそうである。だが、「保護の網」は雇用される人が対象でこうした人はそこから漏れる。働き過ぎの防止や、最低賃金の保証、失業給付、労働災害の補償などがない。働き方が多様化している以上、それに対応した制度の改善に取り組まねばならない。

 日常生活や将来に安心できてこそ働き続けられる。人の幸福の原点でもある。 (鈴木穣)
      ◇
 ご意見、ご感想をお寄せください。〒100 8505(住所不要)東京新聞・中日新聞論説室 ファクス03(3595)6905へ。

転載元転載元: ニュース、からみ隊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018040602000166.html

 政府が進める「働き方改革」は財界のための「働かせ方改革」の色彩が強い。対照的に働く人のためを考えた経営改革を促す企業表彰制度がある。良い会社を増やしていくことこそ真の改革だろう。
 経営者目線で人をいかに働かせるか、人件費をいかに抑えるかという観点では働き方が良くなるわけがない。こうした働く人を不幸にする改悪と対極にあるのが「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞という企業顕彰制度だ。
 企業の使命とは従業員や家族、取引先など会社に関わるすべての人の幸せを実現することだとの考えが根底にある。八年目となり、過去最多百八社が応募、うち二割が大企業だった。
 表彰基準は非常に厳しい。過去五年以上にわたり▽営業黒字を継続▽人員整理なし▽取引先へのコストダウンなし▽労災事故なし▽法定障害者雇用順守−を挙げる。
 リストラにおびえたり、会社に不満を抱いたりする社員が顧客の心をつかむ商品やサービスを提供することはないだろう。従業員が生き生きと働けば、結果として業績は上がるという考え方である。
 最高の経済産業大臣賞は東証一部上場の萩原工業(岡山県倉敷市)。創業以来半世紀以上、一度もリストラをせず、時間外労働も月七時間程度と短い。
 続く厚生労働大臣賞は携帯電話の卸売り・販売のコネクシオ(東京都新宿区)で、この四年で約二千人の非正規雇用を正社員に転換、正社員比率は76%と業界平均をはるかに上回った。
 政府は六日にも働き方改革関連法案を閣議決定する。不適切データ問題により裁量労働制の拡大は法案から削除されたものの、残業代ゼロと批判が強い「高度プロフェッショナル制度」創設が残る焦点だ。それらは働く人ではなく財界が強く要望してきたものだ。
 目玉となるはずだった「長時間労働の是正」は、過労死ライン(時間外労働が月八十時間)を超える例外が認められ、ワークライフバランスなど望むべくもない。
 「同一労働同一賃金」も結局は現状を追認する内容だ。「非正規という言葉を一掃する」との安倍晋三首相の決意は何だったのか。「世界で一番企業が活躍しやすい国」づくりのための「働かせ方改革」が実態なのである。
 政府と経営者が一緒になり「生産性向上だ、業績だ」と叫ぶのは間違っている。働く人を幸せにする「良い企業」を一社でも増やすことの方がはるかに大事である。

転載元転載元: ニュース、からみ隊

12月22日放送のTBSの「NEWS23」は「拡大SP!今年最後は“セカイの働き方”」と題して、パリ、北京、ソウル、ニューヨークの世界4つの都市からの「働き方」に関わる話題を特集していた。
 
その中のひとつが「日曜出勤で大論争の国」というテーマだった。
 
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今年、日本では、電通・新入社員の過労自殺をきっかけにこれまでになく働き方が問われた1年となった。
日本人は、良くも悪くも「仕事熱心な国民」として世界では知られている。その一方で「過労死」も「サービス残業」も日本特有のものとなっている。

では世界は今、どのような働き方をしてどんな問題に突き当たっているのか。まず、ひとつのグラフが紹介された。1年間の総労働時間を世界4都市と東京を比べたものだ。その中で一番少ないのがフランスのパリ。
そのパリでは今、フランスで日曜日の営業を巡る議論が活発化している。
 
フランスでは「24時間年中無休」というお店はほとんどない。
観光地などで、土・日も深夜遅くまで開いているお店もあるが、これはあくまで「例外」「特別」で、特に日曜日については、ほとんどのお店が閉まっているのだ。

そんな中、フランスでも変化が生まれているという。
クリスマス1週間前の日曜日のパリの街。百貨店前、かなりの人たちの賑わいになっている。
12月は百貨店にとって1年で最も忙しい時期だが、日曜日の営業が今年から本格的に始まったという。当たり前のように見えるが、実はここフランスでは「画期的」なことなのである。
 
日曜日を安息日とする長い伝統があるフランスでは、法律によって日曜日の営業を厳しく制限してきた。しかし、経済を活性化させるためこの規制を徐々に緩和してきた。
2年前、パリやニースなどの国際観光地区では小売店がすべての日曜日に営業できるようになった。

各百貨店は日曜出勤に平日の2倍の報酬を出し代休を与えるなど、手厚い待遇をすることで従業員組合と合意に至ったと言う。

 
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一方、この日曜営業を巡って論争になっている地域がある。
フランス北西部レンヌ。人口20万人を超す都市だが、「観光地ではない」ということで、レンヌでは年間3日しか日曜営業はできない。
(たしか、レンヌは数々の文化遺産や史跡があり、観光地のように思うが、番組では「観光地でない」と言っていた)
 
地域によって日曜営業が規制されているフランスだが、営業ができる日曜日であっても企業側が自由に決められず、行政側が指定していて、クリスマスシーズンでも日曜日は休業となる。
 
日曜営業についてレンヌの市民の中では、「お金を稼げる」「便利になる」などの意見もあるが、「日曜日に働くなんて社会的後退」とか「休養は絶対必要」などの厳しい反対論も根強い。
 
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労働組合の議長も「お金や報酬の問題ではない。日曜日に対する価値観の問題」「たとえ労働者に利益があったとしても、結局はビジネスの市場原理の犠牲者になってしまう」とはっきりと述べていた。
 
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一方、規制する行政側としては「日曜日は家族と過ごしたり、地域活動に参加するための時間で、フランス社会の基礎をつくる特別な日だ」としている。

 
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フランスで持ち上がった「日曜営業」を巡る論争。
「年中無休」が当たり前、長時間労働や残業も当たり前となっている日本ににとっては、自分たちの国の「働き方」を考えるいい機会にする必要がある。
 
フランスの人は「バカンスのために働く」とよく言われるが、休日をベースに自分の生活や仕事のスケジュールを組み立てている。片や日本では、仕事がないときに休む。休日についての発想が逆なのである。

 
 
そんな中で、12月25日付「読売」には、「年末年始は「休業」が吉?──住宅・外食『働き方改革』」と題して、企業の中で年末年始の営業を見直す動きが広がっているという記事があった。
 
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大和ハウス工業は、全国240か所の住宅展示場で、正月三が日の営業を取りやめることを決めた。「社員が家族や友人と過ごすことで働く意欲を高めてほしい」と、芳井敬一社長のトップダウンで決めたという。
 
住宅業界では、これまで三が日の営業が慣例化しており、大和ハウスも50年以上前から、元日を除く1月2、3日は展示場を開け、来場者に福袋を配るサービスも好評だった。ところが、2014年1月に都内の一部で三が日休業を取り入れてみると、成約にさほど影響がないことが判明したこともあり、全国99の営業所も休業し、約4000人の従業員が休めるようにしたという。
 
「毎日」25日付夕刊でも1面トップで、「元日休業じわり拡大──外食、コンビニ、携帯ショップ」と題して同趣旨の記事が。
 
ロイヤルホールディングス(HD)は、傘下のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」で、2018年から全国の9割超の店舗で元日休業するという。元日は週末並みの売り上げが見込めるが、「従業員に正月はリフレッシュしてもらう方が、結果的にサービスの質が向上し会社の利益になる」(同社)との判断だという。傘下の天丼チェーン「てんや」では17年から元日休業を始め、18年は対象を全国の8割に拡大する。
 
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そういえば、24日・日曜日のクリスマスイブの夜。
コンビニの前や、洋菓子屋やケーキ屋の前では、サンタクロースの衣装を着た若者たちが、あっちでもこっちでも寒風吹きすさぶ中で、声をからしながらクリスマスケーキを売っていた。
 
また、家に帰宅すると、宅急便の「不在伝票」がポストに入っていたので、そこにあるドライバーの電話番号に電話したところ、「すいません。配達先がたくさんあって、10時くらいになってもいいですか」というので、「どうぞどうぞ。たいへんですね」と思わず言ってしまった。届けに来た宅配のお兄さんに「もう終わり?」と聞いたら、「まだまだあるんです…」。
 
「大変だな……」と思って、ドアを閉めようかと思ったら、「ブーン」とバイクの音。サンタの衣装を着たピザ屋さんの配達の屋根付きのスクーターバイクだ。向かいの家に届けに来たのだ。
 
ケーキを売る人たちも、宅配便やピザの配達の人たちも、彼ら彼女らには日曜日もクリスマスイブもないのである。
 
 
日本は、まだ「元日を休みにするかどうか」という程度で、「日曜日を休みにするかどうか」という議論はまだまだ先のようだ。
 
 
27日付の朝刊各紙には、不動産大手の野村不動産が裁量労働制を全社的に違法に適用し、残業代を支払わなかったとして労働基準監督署が是正勧告をしたとの報道があった。
 
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新聞の取材に、ある不動産大手の関係者は「これだけ働き方改革が叫ばれ、世の中の視線も厳しくなっているのに、こんなことをしている会社がまだあるのか」と驚き、また、野村不動産と競合することも多いというマンション販売の関係者は「野村の営業部隊の強さ、執念はすさまじい。昭和のモーレツサラリーマンが残っている感じで、あの野村ならやってもおかしくないという印象だ」と話しているという。
 
 
政府や大企業も、声高に「働き方改革」と叫び続けているよりも、まずは、世界でも「異常な働き方」を改め、日本が他の先進国なみに「普通の働き方」のできる国になることが必要なのではないだろうか。

転載元転載元: TABIBITO

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経営哲学を語る「富士そば」の会長・丹道夫氏
首都圏で働くサラリーマンであれば、一度はお世話になっているであろう立ち食いそばチェーン「富士そば」(現在は東中野店を除く全店にイスがある)。
実は『週刊プレイボーイ』と同い年の1966年創業で、今年が50周年。今では1都3県に100店以上を展開する富士そばを築き上げた丹 道夫(たん・みちお)会長は、四国の田舎町から上京しては失敗を繰り返し、4度目の上京でようやく成功を手に入れた苦労人だ。
80歳を迎えた今でも現役バリバリで、店回りを欠かさない丹氏に波乱万丈の人生を振り返ってもらいつつ、客にも従業員にもやさしい超ホワイトな経営哲学を前編記事(「最初は名前も『そば清』」だった!?…」)に続き、語ってもらった。
* * *
―富士そばは1972年に24時間営業を導入したんですよね。セブン−イレブンよりも早かった。
 僕が上京したての頃は泊まるお金がなくて、そば屋に入ったのね。店のTVで力道山やシャープ兄弟の試合を見て時間を潰してたんだけど、店のばあさんから「お兄ちゃん、もうそろそろ閉めるから出て行ってちょうだい」って言われて、上野のベンチで寝るわけ。あの時は寂しかったねー。
この間、僕はね、女房が出かけて帰りが遅かった日に、早く帰ってもつまらないから、ひとりで立ち食いそばを食べたの。そしたら昔のことを思い出してね、なんか涙が出ちゃって。寂しいのが一番嫌なんだよね。
―そんな想いもあって、24時間営業に?
 そう。今でも24時間やっていると、随分そういう人が来るんだよ。この間も男のコがスーパーで買ってきたおかずを隅で食べてたの。かわいそうだから、従業員に「熱いスープを丼一杯持ってってやりなさい」と言ったら、喜んで食べてたね。やっぱり東京は地方から出てきた人が多いから、家賃を払うのに精一杯な人も少なくないでしょ。
―お店的には、あんまり長居されても困りますよね?
丹 困るは困るけど、「出てってください」とは絶対に言わない。お互い様だから。従業員にも「冷たくしちゃダメ」と言ってるよ。いつかまたね、いいお客になるんだから。
―お店で演歌を流しているのも、会長のこだわりで?
 僕は「演歌がわかる人は他人の痛みがわかる人」だと思ってるの。昔、医者になったという女性から手紙が届いたことがあって、「受験に3度失敗して、途方に暮れていた時に富士そばで聞いた演歌に励まされて、もう一度頑張ろうと思いました」って書いてあったのね。
お店回りをしていると、従業員から「食べ終わっても歌をじっと聞いてる人が多いんですよ」と言われるんだけど、そういう話を聞くたびに演歌を流すのをやめてはいけないと思うんだよね。 



―社内の会議室には「我々の信条」が貼ってありましたけど、従業員の生活が第一という経営方針があるそうですね。
 昔から母に言われてたの。「お金が欲しいなら、独り占めしちゃダメ。みんなに分けてやる精神がないと絶対に大きくなれない」って。だから富士そばでも、前年よりよければ給料を増やしなさいと言ってるのね。それさえしっかりしていれば、僕がどうのこうの言わなくても、みんな一生懸命やってくれる。
やっぱり東京にいる時は、お金がないと前に進まないでしょ。それは僕が痛いほど経験してきたから。汚いようだけど、やっぱりお金はあったほうがいいよね。
―アルバイトにもボーナスや退職金が出ると聞きましたが、本当ですか?
 出してるね。人間は平等なんだよ。僕は生まれた頃に父が死んで、母は僕を学校へ行かせるために再婚したの。でも、弟が生まれてからは、継父は弟ばかりかわいがって、僕はいじめられた。その時にみんな平等じゃないといけないと思った。それにそのほうが楽なんですよ。売り上げを増やせば、自分たちに返ってくるとわかってるから、僕が何も言わなくても、なんとかして売りたいといろいろ考えてくれる。
―今、世の中にはブラック企業と呼ばれる会社も多いですが。
 あれは損してるなと思うよ。なんでブラックにしなくちゃいけないかね。ちゃんと待遇をよくしてあげれば、みんな働くし、自分も楽ができる。どうしてそんなことをするんだろうね。ああいう企業の経営方針はよくわからない。
―大きい会社でも、内部留保でお金を貯め込むことが問題になっています。それについてはどう感じられますか?
 いや、これも内部留保なんだよ。みんなにお金をあげれば、やめずに働き続けてくれるでしょう。従業員は資産だから。
―そんな波乱万丈な人生を送られてきて、今、振り返って感じることはありますか?
丹 自分でもよくここまで来たなと思う。それはやっぱり、みんなのおかげだね。いい人に出会えたから。頭もいいわけじゃない、体も強いわけでもない、そんなハンパ者だから一生懸命やるしかない。そうしたら、みんながよくしてくれたんだよね。
―それは『商いのコツは「儲」という字に隠れている』という本を出すぐらい、ご自身が「人を信じる者」だったからじゃないですか?
 一緒に不動産をやった仲間に「どうして一緒にやったの?」って訊いたら、「丹さんには騙(だま)されないと思ったから」と言ってたね。すごく優秀な人もいたけど、悪い人は早く死ぬんだ。「後ろ向いたら石投げられる」なんて言ってた人もいたけど、いつの間にか死んじゃったね。やっぱり、それだけ苦労するんだろうな。 



―今の若者に感じることはありますか?
 いいと思うよ。このままで。
―それはどういう理由で?
 そんなに苦労しちゃいけないと思う。僕自身、バカだなと思った。食べるのに苦労はしないけど、やっぱり大変なことは多いから。今の若者は賢いと思うな。適当に食べるお金があって、自分の人生をエンジョイするのはエラいですよ。
―でも、嫌々仕事してる人もいると思います。
丹 それはいかんね。自分にそぐわないことを嫌々する、そんな馬鹿らしいことはない。自分を変えるか、仕事を変えるか。もっとやりがいのあることをやらなきゃ。それが見つかるまでは、自分を探すこと。僕は自分に何が合ってるのか、本当にわからなかった。父に相談したかったけど、早くに死んでしまったしね。
若い頃に八百屋や油屋で丁稚奉公(でっちぼうこう)してた時は、何も面白くなかった。不動産も富士そばも自分の意思でやったから成功できたんだと思う。だから今の若者もやりがいのある仕事を見つけてほしいね。
―今は息子さんに社長を譲られて、世代交替もあると思うんですけど、最後に50年後の富士そばはどうなっていると思いますか?
 それは難しい質問だね。江戸時代は屋台で買える食べ物で、それが普通のそば屋になって、今は立ち食いそばもたくさんできた。僕はそば屋と聞いたら、35%の人が立ち食いそばをイメージしてくれたらいいなと思って、立ち食いそばのレベルを上げる努力をしてきたんです。
―昔に比べれば本当に手軽に安く、しかもおいしく食べられるようになりましたよね。
丹 でも、これがいつまで続くかはわからない。「丹さん、そば屋はいつかスパゲティ屋になるよ」と言う人もいるんだけど、それは間違いだと思うんだよね。スパゲティよりは、そばのほうが慣れ親しむだろうと。だから、あんまり個性を強くしたものはダメだと思うの。飽きられちゃうから。僕が一番不安に思っているのは、そばやうどんよりももっと手軽でおいしいものが開発されること。
―そんなことまで考えられていたんですね。
丹 そうなったら、そっちにいくかもわからないよね。ただ、うちは駅前のいい場所に100店以上確保しているでしょ。これは他の商売でも使えると思うから、違う業種に転換している可能性は考えられる。まぁ、例えそうなったとしても、50年後も残る企業になってほしいね。
●丹道夫(たん・みちお) 

ダイタンフード株式会社会長。1935年12月15日生まれ。愛媛県西条市出身。中学卒業後、地元での八百屋、油屋での丁稚奉公に始まり、その後は上京しては失敗して帰郷を繰り返すも、友人と立ち上げた不動産業で成功。1966年に富士そばの前身となる「そば清」を始め、1972年にダイタンフード株式会社を設立して立ち食いそば業に専念。現在はグループ会社8社、国内113店舗、海外8店舗を展開。55歳で演歌の作詞を始め、「丹まさと」の名で作詞家としても活躍している。著書に自身の半生を振り返った『らせん階段一代記』、富士そばの経営学を記した『商いのコツは「儲」という字に隠れている』がある。
(取材・文・撮影(店舗)/田中 宏 撮影(丹会長)/綿谷和智)

転載元転載元: 情報収集中&放電中

「次々に明るみに出たカローシの問題。このままでは日本があぶない」──昨日(6日)の夜、TBSの「池上彰と考えるニュース総決算!2017─罫線ニッポンが危ない」を見た。
 
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その中で、最後のテーマとして「働き方改革」が取り上げられた。
 
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政府が「働き方改革」を強調しているが、その契機となったのは、過労自殺をした電通の高橋まつりさん(当時24歳)、4年前に過労死したNHK記者の佐戸未和(当時31歳)さんの事件だ。
 
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先進国で「過労死」があるのは日本だけである。「過労死」は英語で「KAROSHI」。つまり欧米では「過労死」という概念がないのである。「死ぬまで働く」という常識は欧米にはない。
 
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番組では、まず欧米と日本の「働き方の違い」を、歴史的にふりかえる。
高度成長の時代、日本のサラリーマンは「通勤ラッシュ」「企業戦士」「モーレツ社員」「気合・根性で目標達成」「深夜に営業研修」で、朝から深夜まで働いて「男が仕事で、女が家を守って」というのが当たり前だった。
欧米式としては、昔の産業革命の例をひきあいに、イギリスでは、人手が足りない分、女性も子ども働いたとする。(比較するには時代が離れているが、日本の働き方が、それほど前近代的だということだろうか…)
 
そして、日本では、「モーレツ社員」たちが高度経済成長をささえてきたが、今では団塊の世代がごっそり引退して働く世代が減少し、限られた人に長時間労働のしわ寄せが押し寄せ、過労死が生まれるようになったとしている。
 
しかし、私は、「モーレツ社員」「企業戦士」など、外国ではありえない“会社のためにすべてを捧げる”という日本独特の“企業風土”が引き継がれていることが過労死を生む要因のひとつではないかと考える。
 
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そして、働き方の違いは、他にも。
「外国人に聞いた働き方」では、「日本の企業では当たり前、欧米にないもの」として、「サービス残業」「朝礼」「入社式」「人事異動」「定年退職金」の5つを挙げ、それぞれ外国人に聞いてみた。
 
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「サービス残業」についてアメリカ人男性に聞くと「サービス残業ってなんだい?」「えっ何も支払われないの?」と驚き、「(自分の国では)そんなことはありえないね」と語った。
 
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「朝礼」については、ノルウェー人の2人は「しませんよ、軍隊じゃあるまいし」
 
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「入社式」についてイタリア人男性は「いいえ、ありません。ただ入社します」、デンマーク人は「入社するタイミングがバラバラだから、そんなことしないよ」と答えた。
 
「人事異動」について、ドイツ人は「全くないね。想像すらできないよ」
フランス人の男性は「全く違うポジションに異動なんて絶対ないよ」と語る。
 
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欧米では「人事異動がない」という点では、欧米は、自分の選んだ仕事をずっと続ける「就職」であるのに対して、日本は、会社に入って職種を振り分けられる「就社」である、という点もなるほどと思った。
 
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「定年退職金」についてはデンマーク人の男性は「そのままシンプルに退職して終わりですね」オランダ人男性は「オランダにも退職金制度があったらうれしいね」と笑いながら話した。
 
やはり、日本の労働事情で外国人がびっくりするのは「過労死」とともに「サービス残業」だろう。多くの外国人は、「日本では、労働者が軟禁されて奴隷のように働かされているか」と思うらしい。
 
なお、「退職金」については、番組では説明されていないがデンマークでいえば、退職金がなくても、生活するに十分な年金が支給され、医療や介護は無料だし、葬儀費用も国が支援する制度がある。オランダも退職時の給与を基準に相応の年金が支給され、やはり社会保障も充実している。そのため、老後を過すためにということでは“退職金”は必要ないのである。
 
日本では、年金がどんどん減らされ、医療・介護など社会保障も毎年「抑制」され負担ばかり増えている。そんな中で、退職金も減らされ、見直されようとしている。
 
番組では、さらに日本は効率よく働いているのかどうか、という点を掘り下げる。
 
世界のGDP(国民総生産)で日本は、アメリカ、中国に次いで第3位。
 
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しかし、労働生産性(社員1人がいかに効率よく利益をあげたか)については主要先進国7ヶ国の中では1970年から45年間ずっと最下位7位だと説明。
 
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では、労働生産性で第3位のドイツと比べたらどうか。ドイツは日本と同じ第二次世界大戦の敗戦国であるとともにものづくり大国でもある。
 
労働時間は、年間で日本は1719時間、ドイツは1371時間で約350時間短い。「350時間」というのは約2ヶ月分休みが多いということだ。
 
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するとゲストの柴田理恵さんが「私のドイツの友達は1か月くらい旅行に行くんですよ」と言うと、池上氏は「ヨーロッパ諸国では夏休み1か月はごく普通なんですね」と言っていた。
 
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番組では、そこまでやっていないが、ヨーロッパ諸国の多くは、経営者は社員に「一ヶ月の夏休みを与える」などの法律があり、もし与えなかった場合は「給料を一ヶ月間倍にしなければならない」という罰則がある国もある。また、北欧では、多くの人が「サマーハウス」という別荘を持っていて、長い夏休みをそこで過す。貸し別荘が多くある国もあり、デンマークでは、貸し別荘が25万棟もあるそうだ。
 
番組では、ドイツを代表する企業の働き方として、ドイツ南部に本社があるスポーツブランドの「PUMA(プーマ)」を紹介。
 
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社員は、皆カジュアルなファッションで仕事し、午後3時になるとぞろぞろ帰宅する人たちが映る。その出口で社員が、ICタイムレコーダーに社員証をかざすと、残業時間の合計が出てくる。この残業時間が、銀行の口座のように、「年間120時間」まで貯められる。それを有給休暇に使ったり、早く仕事を切り上げたりできるのだという。その際に「早く帰る」と上司に言わなくてもいいそうだ。
 
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この「労働時間貯蓄制度」は、ドイツでは8割の企業が導入しているという。
 
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ドイツで認められている労働時間は通常1日8時間。企業が労働時間を積極的に減らそうとしているのは、ドイツの「厳しい法規制」があるからだという。プーマの人事部長ディートマール・クネース氏が語る。
 
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「行政が労働時間を厳しくチェックしており、悪質な違反をすると経営者側が罰金や1年間の禁固刑になる場合もある」
 
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労働時間が限られているから効率的な働き方が必要になっているのだという。
 
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日本が、そんな国であったら、高橋まつりさんや佐戸未和さんなどの若い尊い命が失われずにすんだかもしれない。

もっと、テレビでも、新聞でも、日本の世界でも異常な「働き方」についておおいに取り上げるべきではないかと思う。ヨーロッパは地続きなので、隣の国と労働時間や社会保障に格差があれば国民は黙っていないと思う。ところが、日本は島国で、なかなか遠いヨーロッパとの違いが実感できないし、マスメディアも遠慮して取り上げてないように思う。
 
 
 
「働き過ぎて死ぬ」──「過労死」が、世界でも特異な日本だけで起きていること、「サービス残業」も日本だけにしかないこと、そのことが国民的な大問題となり「なんとかしなければ世界から取り残される」という認識になることが必要だ。
 
池上彰氏の番組の中では、日本の労働時間は、「年間1719時間」とされているが、私がしばらく前の労働問題での講演で聞いた話では、日本の正社員の年間労働時間の実態が「約2000時間」で、ドイツやフランスと比べると「400時間」、およそ「1.25倍」も長いと聞いた。しかも、それは正規労働者だけで、いまや日本で3人に1人、若者や女性では2人に1人にのぼる非正規労働者の労働条件は度外視されている。いまや「非正規でも長時間労働」という例はざらにあるとのことだった。
 
いま、政府は「働き方」改革を積極的に推進すると言っているが、おぼろげに見えてくる内容は、サービス残業を合法化したり、解雇を自由化したり、正規社員を非正規に置き換えられる仕組みづくりなど、結局は大企業に都合のいい「労働の規制緩和」と一体となった「働かせ方」改革とよんでもおかしくないメニューも含まれている。
 
一方で、日本と違い、「過労死」や「サービス残業」という言葉もなく、あたり前の「働くルール」がすでに確立しているヨーロッパ諸国では、さらに、労働時間の短縮にもとりくんでいる国もある。
 
スウェーデンでは、この間、社会として「6時間労働制」「週30時間労働」をめざし、その移行ができるかどうかの実験が行われている。
 
市段階で6時間労働を実施している市もある。ゴセンバーク市だ。
市では、40年間、週40時間労働(1日8時間労働)がとられてきたが、近年、病欠や早期退職が増えていたという。さまざまな議論の上で「6時間労働」に踏み出している。
 
当初、周りからは「理想主義に目がくらんだ過ち」「経済的競争力を失い、財政難に陥る」という反対の声もあったという。
 
しかし、実際には、労働効率も良くなり、当初「労働時間を短くすれば人を増やさなければ、と思っていたが実際は効率が良くなり人を増やさなくても大丈夫だった」という声も。また、労働者からも「子どもと過す時間が増えて、元気を取り戻すことができた」「家に帰ってから趣味やスポーツに時間を費やすことができて、そのことで仕事に集中できるようになった」などの声が出るなど、労働意欲の向上にもつながっている。
そして、驚きなのは、このスウェーデンの「時間労働」のさきがけとなった会社が、なんと、日本のトヨタ自動車のサービスセンターだったというのだ。
 
スウェーデン南部のヨーテポリ市にある、トヨタサービスセンターでは、今から14年も前に6時間勤務制を導入した。従来は午前7時から午後4時までの8時間労働勤務だったが、従業員にかかるストレスが大きく、現場でのミスが多発したため、顧客からのクレームも多かったという。そのため労働環境の改善が必要だと、「1日6時間勤務シフト制」「週30時間制」を導入した。
 
そのことによって従業員のストレスが軽減されることで健康が改善され、仕事の質が劇的に変化し、生産性が向上し、利益率も25%増加したという。さらに従業員が家族と過す時間が長くなり、ワークライフバランス大幅に向上したという。離職率も下がり、人材の確保と面でも効果があるという。

スウェーデンにあるトヨタのサービスセンターができたことが、日本でできないわけがない。
 
日本にしかない、世界でも異常な「過労死」「長時間労働」「サービス残業」の根絶は、日本が世界で「普通の国」となるための国民的な課題である。
 
いまこそ、大企業のための使い勝手のよい「働かせ方改革」などではなく、労働者のための本当の「働き方改革」に足を踏み出すべきである。
 
そのための「働き方改革」は、第1に、社会として労働者を守る「働くルール」をきちんと確立することである。ドイツでもあるような「法規制」をすること抜きに「改革」はできない。そのうえで、第2に、大企業が企業の社会的責任を自覚し、その責任果すことであり、そのために、国民やメディアが企業に対して厳しい目を向けることである。
 
まずは、世界でも「異常な働き方」を改め、他の先進国なみに「普通の働き方」のできる国になることであろう。
 
 
 

転載元転載元: TABIBITO

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