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千利休 本覚坊遺文 ●監督・脚本:熊井啓 ●原作:井上靖 ●脚本:依田義賢 ●撮影:栃沢正夫 ●音楽:松村禎三 ●美術:木村威夫 ●出演:奥田瑛二/萬屋錦之介/上條恒彦 川野太郎/三船敏郎/内藤武敏 東野英治郎/芦田伸介 1989年東宝作品 利休
●監督・企画・脚本:勅使河原宏 ●原作:野上彌生子 ●脚本:赤瀬川原平 ●撮影:森田富士郎 ●音楽:武満徹 ●美術:西岡善信/重田重盛 ●出演:三國連太郎/山崎努/三田佳子 松本幸四郎/中村吉右衛門 田村亮/坂東八十助 1989年松竹作品 「利休にたずね」よとは?
詫び茶の利休居士のことは、
前々から気になっている。 そういいながら、いまだお茶席に臨んだことは一度もない。
どちらかというと、
その生き方に引かれる。 まず、1989年に製作された2本の映画(千利休 本覚坊遺文、利休) で、
利休居士の生き方というか、人となりを知ることができた。 これまで VHSのビデオで何度もなんども観ている。 そのほかにも「お吟さま(1978)」が有名だ。 今東光原作、千利休の娘・吟の悲恋を悲恋を描いている。 そこに、山本兼一さん著の「利休をたずねよ」が登場した。
普通の小説は、時系列にそって主人公の歴史がなぞれらる。
たまには結論からはじまることがあるが、
その後、それにいたった経緯がたんたんと語れる。 しかし、利休居士に関する文献や小説はあまたある。
この「利休にたずねよ」は、 一風変わった作風だ。 まず、利休居士が死を賜るシーンからはじまる。
− どうして、私がいまいましい猿から切腹を命じられなければならないのか? − しかし、なにも悪いことはしていない。」 − それなのに詫びよと命じられた。 − しかし、それは出来ない。 そして、切腹の席につく。
その後、利休居士とかかわった敵と見方数人の心の推移が短編となって語られる。
その中でたびたび登場するのが、 深い緑色の香合、 そしてある一人の女性の物語。 その高貴な高麗の女性が、
若き利休居士に詫び茶への決心を固めさせた。 利休居士が目指した侘び茶とは、
なにものをおかすことができない「絶対的な美」への追求。 それを端的に表したものとして、
いまも残るものは、 待庵という茶室。 その「にじり口」は、
高貴なもの、高位高官なもの、庶民など、 貴賎をとわず、そこを入らなければならない。 そして、すべて人々が同じ席に一同にかいすることができる。
そこでおなじ侘び茶碗で茶をきっする。 それを推し進める利休居士の考えは、
封建社会、権力者にはきわめて、...... 高貴なるものは座敷で一段高い位置座り、
卑しいものは白州に座らされる。 しかも、頭を上げてはいけない。 面を犯してはならない。 身分に関係なく、同じ席につくなどありえないことだった。
これはサムライの世の中が終わるまで続くことになる。
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こんにちは。
映画や文学のブログを書いているふじまるです。
今回は今東光について書きました。
よかったら覗いてください。
2012/5/24(木) 午後 4:56 [ ふじまる ]