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【遊園地がやってきた】
我が町アナハイムに遊園地がやってきました。アナハイムはディズニー・ランドで有名な町です。そのお膝元へ小さな遊園地がやってきたのです。 ユークリッド通りとブロードウエイ通りの交差点に大きな家具屋さんがあります。最近の法律ですと建屋に関して駐車場はその三倍の面積が必要なのだそうです。家具屋さんにどっと客がおし寄せることはありません。いつも閑散としています。先週の水曜日、その駐車場に遊園地の資材が組み立てられていました。 映画「エデンの東」を御存知でしょうか。遊園地でジェームス・ディーンが兄の恋人に心を寄せるシーンがあります。印象深い映画です。大好きなのです。心がときめきます。 「どっから来たんだ」 と作業員に聞きますと出身地を答えてくれました。そうじゃなくて会社の所在地は? 意外にもカリフォルニア州内。巡回しているんですね。 さてこんな小さな遊園地、商売が成り立つのだろうか、と思ってしまいます。アメリカは不思議です。成り立つんですね、これが。 まず料金の問題があります。ディズニー・ランドの料金は一人NETで81ドル。子供三人、両親の5人で料金が400ドルはちと痛い。そうそうは行けません。 ひるがえってこの遊園地のプレー代は25チケットで20ドルです。子供達だけが楽しんで親は見学で十分です。 ディズニー・ランドの客はたいていはお上りさんか、海外からの旅行客です。遠来のお客様です。これが美味しい。金土日の三日間、ホテルは満員になります。 したがって我が町アナハイムはディズニー・ランドの従業員の住む町になりました。アナハイムという名の示すとおり、かつてはドイツ系の人達の住む瀟洒な町だったのです。今ではその面影はありません。英語の聞こえない町として名を馳せております。はい、メキシコ人の町になったのです。 メキシコ人が来るまでアナハイムは大きな古本屋やドイツ料理の店があったそうです。跡形もなく消え去り、浮浪者と麻薬患者が横行する町になりました。夜は歩けません。一晩にサイレンの鳴るのは二度や三度ではありません。麻薬患者が裸で通りを歩いております。私は今、そのど真ん中に住んでおります。 この住人のためのアミューズメントが必要です。格安の遊園地は有効なのです。遊園地に行ってそうかこの人達もと思ったのが中国人です。昨日もお話しした中華マーケット、中華レストラン、中華人用雑貨店、登記所、歯医者、宝石屋と中国人がきています。彼らの家族を連れて遊びにきていました。 初夏の陽を浴びながらボンヤリ古きアメリカを忍ぶ昼時、そうだこの光景にはジンタ(天然の美)が欲しいなと思いました。 |
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古き良き時代。それはもうのぞむらくもありません。桃源郷をもとめて逃避の旅を続けるのがアメリカ人ではないでしょうか。かつては西部へ。今は白人だけのタウンを求めて回帰する。分かるような気がします。だって我が住む街は英語が聞こえないのですよ。でも、アメリカですって。本当かよです。
2013/6/10(月) 午前 0:52 [ 馬場信浩 ]