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【ハイ、ブラザー】
アメリカ底辺 アメリカ経済は回復基調といわれています。 はたしてどうでしょうか。
COSTCO(コスコ)へ出かける用があって家を出ました。と交差点で、 「ハイ、ブラザー」 と声をかけられました。 「俺、あんたの兄弟ではないんだけど」 と思わずつぶやきそうでした。 そよそよと涼しい海風が吹きます。そこで上半身裸とは。話しかけて取材をと思いました。こんな声をかけてくる人達は麻薬患者ではありません。中度の患者はもう言語能力を失っています。しゃべっても意味不明です。では、軽度の患者か。それはあり得ます。 で、彼の足下を見ました。所帯道具がそろっています。路宿人です。こうして公園から公園を渡ってるんです。どうやって食べているんだろう、と思います。聞きたくなります。しかし、コーヒーとパン代をたかられて終わりという経験をいくつもしています。それにろくな話しはありません。で、やめました。 最近、ダウンタウンの公園の路宿人達が一掃されました。どこへ行ったのかいなくなったのです。でも、これはイタチごっこです。違う公園におります。路宿人は生活の破綻から仕方なく野宿をしているのだと思われてます。しかし、シェルターがあるのです。雨露がしのげます。シャワーもあびられます。教会も扉を開けています。週に何度かはここで食事ができます。飢えて死ぬことはありません。暴動が起きないのはこんな配慮があるのですね。でも、入りたがらないのです。世を捨てた人達は気ままに浮遊したいのです。つまり物乞い人生です。 不況は全アメリカ人を打ちのめしています。それは白人、黒人、メキシコ人、東洋人関係ありません。ところが東洋人の路宿人はあまり見かけません。麻薬患者はいます。東洋人には恥という文化が身についているんでしょうか。ちょっと違うか。東洋人は良い生活をしようとの欲望が強いのかな。必死で働きます。それなりに収入を得ています。人生を降りてしまったような人はあまり見かけません。 東洋人を持ち上げる気はありません。東洋人が美徳と思っている勤勉さが嫌われる原因になっていることもあります。やつらが俺達の仕事をとりやがった、とは良く聞く話しです。 帰り道の駐車場で、片足を失った女性が物乞いをして歩いていました。運転席から差し出される小銭を巧みにポケットに入れていきます。プロですね。その手つきを見ていて嫌な気分になってしまいました。その場を素早く離れました。離れたことで何か悪いことをしたような気分になったのですが、誰か良い回復処方箋を書いてくれませんかね。 |
日記
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