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『一日遅れの父の日』
父の日があるってこと長く知りませんでした。実父は早くに死んでますし、義父は父の日を祝う気になれない人物でしたから、必然的に私の頭から消し去っていました。母の日も怪しいな。 父の日を思い出させてくれたのは今回のラグビー・ウェールズ戦でした。昔、ラグビー観戦を仕事にしていた私はふと視力の衰えを感じたことがありました。メガネを補強してやりくりをしていたのですが双眼鏡が欲しくなりました。簡易型で軽量でしかも安価なのをと願って物色を始めました。夏は菅平...合宿なのでそれほどの必要は感じません。シーズンインと同時に試合観戦が始まります。それには必須アイテムになりそうだと感じ始めていました。 6月最後の日曜日の朝、目が覚めると枕元に双眼鏡のセットが置いてありました。それをもって食卓に向かいます。 「これどうした?」 と家内と娘、息子に聞きます。 「この子等が」 まさか。高かったろうに。包みをやぶります。欲しかった双眼鏡が出てきました。娘が、 「お父さん、お仕事がんばって」 と言います。とたんにウルウルしてしまい目を逸らしました。愛情表現の少ない日本男子です。黙ってしまったんですね。今なら二人の子を抱きかかえていたと思います。 毎月決まった小遣いしか与えていません。その中から貯めていてくれていたんです。よし、この子等のためにガンバルと思いを新たにしました。でも、感謝の気持ちは伝わっていませんでした。私の態度は二人をガッカリさせたようでした。その後、双眼鏡を愛用しているので判断して欲しいんだけど。 今、娘は遠くに去りました。会っていません。 やがて10時、息子がやってくる時間になります。顔だけ見せに来ると思います。それでも感謝感謝。 娘には幼い日々を思い出してありがとう。お前にこんな時もあったんだよな。 |

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