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『情けは人のためならず』
今日は俳句教室の日でした。風邪をこじらせたか体調が思わしくなく太陽を一杯浴びて自然療法で治してやろうと早い目に教室に出かけました。駐車場の隣にある運動場の芝生にでも寝っ転がって空を見るのも一興かなと。
駐車場に着きますと、初老のおじさんがさも困った困ったと肩を落として私に接近してきました。アジア系の小太りのおじさんです。 「サー、バッテリーケーブルをお持ちでないですか」... 車のバッテリーが上がってしまったのですね。丹念にメンテナンスをしておけば良いのについかまけてサボるとこういうことになるのですね。と、人ごとのように言っておりますが、私もよくやりました。 「残念、ケーブルは積んでいないんですよ」 そう言うとおじさんはしょげかえってしまいました。こんな時のために入っておくトリプルAというサービス機関があるのです。しかしアジア人はこの登録をあまりしません。理由は英語で事故の起きた地点を説明しなければならないからです。英語での説明、それがおっくうなのです。 「ちょっと待って」 としょげかえるおじさんを落ち着かせモンテソーリ学園の先生に応援を頼みました。あいにく誰もケーブルを持っておられません。あきらめかかった時、勉強のお手伝いをしてくれているベトナム人と中国人のハーフで頭の凄く良い高校生が、 「姉を呼んでみる。姉にジャンパーを持ってこさせる」 と言ったのです。 「わざわざ遠いところから?」 「たまたまこっちに向かっている。呼び出します」 と電話をかけてくれました。 十五分後、駐車場に歓声が上がりました。エンジンがかかったのです。
ああ、良かった、太陽もたっぷり浴びましたし、さあ俳句教室だと私は教室に入りかかりました。オーイ、と呼ぶ声がします。見るとおじさんが手を振って走ってきます。 なんと泣いてるじゃありませんか。一人一人に握手を求め、サンタアナ会館の受付の小母さんにまで礼を言ってます。その声は喉に詰まっていました。 「お互い様じゃないですか。情けは人のためならず、ですよ」 と言いたかったのですが、こんな英語は知りません。で、もごもごと 「You're welcome.」 と言ってました。誰か「情けは人のためならず」のニュアンスを伝えるすっきり英語表現を教えてくれませんか。おじさんの名前を聞くのも写真を撮るのも忘れました。駐車場の隣に翻っていたアメリカ国旗とカリフォルニア州旗で我慢して下さい。 |
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2015年06月12日
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