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			<title>馬場信浩（龍造寺 信）のブログ</title>
			<description>過去に発表した小説を主体に上げています。皆様の中には、どこかで読んだぞと思われる作品が登場するかも知れません。懐かしいと思し召してお許しを。
もう一つは「ベルエア・ガーデンの住人達」です。これは私の隣人達との交流を描いています。庶民レベルのアメリカ人の生き様を追ってみたいです。気楽にお楽しみ下さい。
近々、新作にも挑戦したいと思っております。その時はコメントをいただきたいです。その結果、作品が大きく変わるかも知れません。冒険です。やってみたいと思っております。
とりあえずは小説をお楽しみ下さい。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>馬場信浩（龍造寺 信）のブログ</title>
			<url>https://s.yimg.jp/i/jp/blog/iym_img.gif</url>
			<description>過去に発表した小説を主体に上げています。皆様の中には、どこかで読んだぞと思われる作品が登場するかも知れません。懐かしいと思し召してお許しを。
もう一つは「ベルエア・ガーデンの住人達」です。これは私の隣人達との交流を描いています。庶民レベルのアメリカ人の生き様を追ってみたいです。気楽にお楽しみ下さい。
近々、新作にも挑戦したいと思っております。その時はコメントをいただきたいです。その結果、作品が大きく変わるかも知れません。冒険です。やってみたいと思っております。
とりあえずは小説をお楽しみ下さい。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1</link>
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		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑮最終回</title>
			<description>&lt;div style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9326;最終回&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;　&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;「寿美」&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　そこに見たのは寿美だった。ちっとも変わっていなかった。懐かしさが胸の底から沸いた。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　そのとき、絡ませていたマルケンの指が少し力を増したように感じた。力はまだある。&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;display:inline;&quot;&gt;&lt;br&gt;
「先生、大丈夫ばい。俺が付いとうくさ」&lt;br&gt;
　俺は先生を抱きしめて離さなかった。&lt;br&gt;
「患者さんが疲るうばい。そろそろ病室へ」&lt;br&gt;
　そう言ったのは院長先生だった。続けて、&lt;br&gt;
「とても良い、仰げば尊しでした。こんな素晴らしか演奏は聴いたことがなかばい」&lt;br&gt;
　と褒めてくれた。あれはピアノを褒めているのだと気がついたのはずっと後のことだ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　孝夫が帰ると俺は寿美と二人きりになった。寿美は男の子を連れていた。元気な子だった。じっとしていられないのか廊下を走りまくった。&lt;br&gt;
「裕太、病院の庭から出たらいかんばい」&lt;br&gt;
　と寿美は男の子に言っていた。だがやんちゃな子は母親の言うことなど聞いていなかった。柵を乗り越え道路へ走り出していた。&lt;br&gt;
「あん子、あんたに似てきかん坊じゃわ」&lt;br&gt;
　とぼそりと言った。えっ、今なんて言ったのだ。長い沈黙があった。やがて、&lt;br&gt;
「……年はなんぼか？」&lt;br&gt;
「十二歳、小六」&lt;br&gt;
　あの夜の寿美が点滅した。なんてこった。&lt;br&gt;
「で、一人でおると？」&lt;br&gt;
　それには寿美は返事をしなかった。走り疲れて帰ってきた男の子に俺は、&lt;br&gt;
「おーい、坊主。ラーメンと餃子ば食わせてやるばい」と声をかけていた。&lt;br&gt;
「ヤッタ」と男の子は応えた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　あれから三ヶ月たった。そして今日の昼前、鳥栖胃腸病院の院長から電話があった。&lt;br&gt;
「川辺君。奇跡ばい。丸田さん、少しずつ回復しとる。君のおかげばいね。奥さんからも連絡があると思うけんが検査結果が出たけん、さっき知らせた。奥さんは君のおかげだけんて喜んでおられた。そいでピアノ買わせてもらえんかのう」&lt;br&gt;
「ほんなこつ（本当）ですか。ばってんピアノは…売られんばい。ピアノは医療機器じゃなかけんね」&lt;br&gt;
　と言って俺は黙った。おれじゃねえ、おれのおかげじゃねえ。英也、お前、マルケンの命を救ったんだぜ。そう言っていた。&lt;br&gt;
　　　&lt;br&gt;
　午後、ちょっと空いた時間に、ジェンヌ先生がやってきた。&lt;br&gt;
「裕一郎さん。丸田ジェンヌです」&lt;br&gt;
「やめてくれんね。先生」&lt;br&gt;
「いいえ。ジェンヌ、とっても良いネーミングだわ。私、気に入っててよ。今日は良いお知らせです。聞いて欲しくて」&lt;br&gt;
「なんがね？」と俺はとぼけた。&lt;br&gt;
「マルケンの検査結果がいいの。どんどん治療を受け入れるようになったのよ。もう一度、裕一郎を張り倒したいって。そのために元気になるって」&lt;br&gt;
　俺は思わず先生の細い肩をつかんだ。そして、喉にこみ上げてくる物を押さえた。&lt;br&gt;
「近いうちに遊びにきてやってくれない？」&lt;br&gt;
「かならず。あっ、マルケンに伝えてくれんね、裕一郎は嫁ばもろうたって」&lt;br&gt;
「えっ、ほんとう」&lt;br&gt;
「ええ、二つ下の学年で寿美て言えばわかります」&lt;br&gt;
「知ってるわよ。確か、男の子を連れて戻ってきてるって」&lt;br&gt;
「あれ、俺ん子です」&lt;br&gt;
「まさか」&lt;br&gt;
「まさかです。本当ばい」&lt;br&gt;
「まあ……そうーだったの。喜ぶわ」&lt;br&gt;
「それから病院に置いてあるピアノだけんが、もろうて（貰って）くれんですか」&lt;br&gt;
「えっ、それはできないわ。中古だけど一〇〇万円じゃ買えないわよ」&lt;br&gt;
「なーに。マルケン先生の退院祝いばい」&lt;br&gt;
「……」&lt;br&gt;
　ジェンヌは口に手を当てていた。そして何度もうなずいていた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　俺はジェンヌを見送りながら英也のことを思い出していた。こいつのことはいつかまた話したい。空を見上げた。今日は突き抜けるような青空だ。空耳だろうけど隣の競馬場から馬の駆け抜ける音が聞こえたようだ。&lt;br&gt;
「今夜も、忙しゅうなるばい。さあ頑張るぞ」&lt;br&gt;
　と厨房でネギをきざんでいる寿美に声をかけていた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐賀弁監修・高野壽穂&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;font-size:14px;line-height:20px;font-family:Helvetica, Arial, tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;display:inline;&quot;&gt;
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12778076&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/473679/76/12778076/img_0?1401904228&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; class=&quot;popup_img_275_183&quot; width=&quot;275&quot; height=&quot;183&quot; style=&quot;border:0px;&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/span&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15375447.html</link>
			<pubDate>Thu, 04 May 2017 01:14:26 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑭　</title>
			<description>&lt;div class=&quot;entryBody&quot; style=&#039;margin:4px 14px 1em;width:562px;text-align:left;color:rgb(102, 102, 102);text-transform:none;text-indent:0px;letter-spacing:normal;overflow:hidden;font-family:&quot;MS PGothic&quot;, Osaka, Arial, sans-serif;font-size:16px;font-style:normal;font-weight:normal;word-spacing:0px;white-space:normal;orphans:2;widows:2;&#039;&gt;&lt;table width=&quot;564&quot; style=&quot;border-color:rgb(215, 215, 215);&quot;&gt;&lt;tbody&gt;&lt;tr&gt;&lt;td class=&quot;entryTd&quot; style=&quot;margin:0px;padding:0px;border:0px currentColor;&quot;&gt;
&lt;div class=&quot;rte clearFix&quot; style=&#039;width:560px;line-height:1.4;font-family:&quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, sans-serif;font-size:12px;display:block;position:relative;&#039;&gt;　　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;　『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9325;　&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　寂しいコーラスになるだろう。二〇年前は信二や英也がいたんだ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;。今度は二人だけだ。仕方なかった。俺と孝夫とだけで歌うことに&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;した。&lt;br&gt;
　ジェンヌ先生は衝立を立ててくれと言い続けた。&lt;br&gt;
「絶対に丸田の姿を見ないで唄って」&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　と俺たちに言った。ジェンヌ先生が弾いてくれるんだったらそれ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;でも良かった。俺と孝夫は、マルケン先生が元気になってくれれば&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;それで良いのだから、と受け入れた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　当日になった。病院の受付で待っていると、&lt;br&gt;
&lt;span&gt;「ほかの入院患者さんからの要望があるっちゃけど、聞いてくれん&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;ね」&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　と院長がやってきた。ピアノの音を小さくしてくれと言いに来た&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;、と思った。&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;&lt;br&gt;
&lt;span&gt;「ほかの患者さんには蛮声じゃのうて、いくつか先生に弾いてもら&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;えんですか。先日、試し弾きしとったとを聴いた患者さんが、ぜひ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;聞かせて欲しかて言うてこらしゃったとばい」&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　蛮声とははなんだよ。院長にガンをつけ向き直ってしまった。孝&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;夫に腕を引っ張られた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　数人の患者さんが広間に向かって歩いてきていた。また数台の手&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;押しベッドが広間に入ってきた。俺たちも広間に移動した。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　驚いた。広間には人が50人はいた。患者さん、家族、看護師さ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;ん。先生。そして衝立。よし、衝立なんかひっくり返すほどの蛮声&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;を張り上げてやるぞ。&lt;br&gt;
　院長先生が挨拶してくれた。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;「今日は思わぬ耳の保養ができますばい。なごう（長く）高校で音&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;楽を教えてこられた先生が弾いてくださいますけん。お楽しみくだ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;さい」&lt;br&gt;
　と紹介してくれたが俺と孝夫の唄う話はしてくれなかった。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　ジェンヌ先生はみんなに一礼すると弾きだした。それは童謡だっ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;た。遠い昔にどこかで聴いた曲だ。と患者さんの家族が歌い出した&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　桜ひらひら　絵日傘に&lt;br&gt;
　　蝶々（ちょうちょ）もひらひら　きてとまる　（絵日傘）&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　なんてきれいな曲なんだろう。でもなんて歌か知らねえ。こんな&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;歌、習ったことはなかった。ジェンヌ先生なんで教えてくれなかっ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;たんだい。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　ジェンヌ先生はと見ると衝立の向こうに向かって弾いていた。そ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;うだろうな。マルケンにはもう聞こえているのかどうか。でも懸命&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;に弾いている。聴いている人はハンカチで涙をぬぐっていた。みん&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;な知っているのだ。ジェンヌがマルケンに必死になって聴かせてる&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;んだってこと。クソッ。無性に腹が立ってきた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　俺たちの番になった。俺たちは立ち上がった。マルケン、聴いて&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;くれよ。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;「俺はラーメン店繊月の川辺裕一郎と言います。競馬場の駐車場ち&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;かくのラーメン店ですばい。そこで麺をゆでとります。今日は衝立&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;の向こうに寝とる先生のために『仰げば尊し』を唄います。知っと&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;う人は一緒に唄ってください」&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　そう言ってジェンヌ先生を見た。先生がうなずいた。前奏が流麗&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;に始まった。バンバンという伴奏ではなかった。そんなにきれいに&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;弾かれたらどっから入って良いか分かんねえ。でも、ジェンヌ先生&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;はあのときと同じように片手を上げて入れと合図をくれた。&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　歌い出した。女の声が混じって聞こえる。患者さんの家族かな。&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;先生、聞こえるか。やっぱり聞こえる。だれだ。気がついた。涙が&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;噴き出しそうになる。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　今こそ別れ目　いざさらば&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　こんな歌詞はいやだ。歌い終わった。みんな手を叩いてくれた。&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;でも、俺にはやらなきゃならないことがある。&lt;br&gt;
「マルケン先生！」&lt;br&gt;
&lt;span&gt;　そう叫ぶと俺は衝立を越えた。ジェンヌ先生の悲鳴が聞こえた。&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;span&gt;見た。エッ、これがマルケンかよ。ベッドに寝ているのは骸のよう&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;word_break&quot;&gt;&lt;/span&gt;になったマルケンだった。俺は先生を抱きかかえた。&lt;br&gt;
「死なせんばい。生きんねマルケン」&lt;br&gt;
　俺は叫んだ。と、&lt;br&gt;
「先生、元気ば出さんね」と続く声があった。俺は振り返った。&lt;br&gt;
「お前」&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; 最終回に続く&lt;br&gt;
&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;ultmodule&quot; id=&quot;bosnsshrnice&quot; style=&#039;text-align:left;color:rgb(102, 102, 102);text-transform:none;text-indent:0px;letter-spacing:normal;font-family:&quot;MS PGothic&quot;, Osaka, Arial, sans-serif;font-size:16px;font-style:normal;font-weight:normal;word-spacing:0px;white-space:normal;orphans:2;widows:2;&#039;&gt;&lt;br class=&quot;Apple-interchange-newline&quot;&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15375446.html</link>
			<pubDate>Thu, 04 May 2017 01:12:43 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑬　</title>
			<description>&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9324;　&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　カウンターの向こうにジェンヌ先生が立っていた。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;「先生」&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;　俺の声はかすれた。まさか。あのきれいだった先生がやつれて悄然と立っている。麺をゆでる湯気が俺のまつげを濡らす。思わず唇を噛む。なんでこんなことになったのだ。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;&quot;&gt;「丸田は苦労したわ。新設校は日教組のふきだまり。生徒は荒れる。丸田は親身になったけど第二の裕一郎は作れなかった。私は採用されないままピアノを教えていた。生活は苦しかった。二年前、癌が発見されて治療を受けたけれ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;display:inline;&quot;&gt;ど最近、再発したの。もう闘う気力を失ったみたい」&lt;br&gt;
　ジェンヌ先生は一気に話した。疲れているのか息を細く吐いた。俺は体力がつくように豚骨スープの濃い所をすくって飲ませようとした。だがジェンヌ先生は口をつけなかった。&lt;br&gt;
「死なせんばい。親父が死んで、今度は、先生まで奪られしもうたら、たまらんがね。店閉めたらすぐに行くけん」&lt;br&gt;
「待って。丸田は今、あなたに会いたがらないと思う」&lt;br&gt;
「なしてな」&lt;br&gt;
「昔の容貌をしてないのよ。やせて体力がなくなって」&lt;br&gt;
「そがんとは関係なかばい。俺にはマルケン先生なら良かよ」&lt;br&gt;
　突然、ジェンヌ先生の目から涙が吹きこぼれた。しばらく泣いていた。俺はそっとしておいた。そして、&lt;br&gt;
「先生。俺、もう一度、仰げば尊しを唄いたかよ。そいで俺も大きく羽ばたきたか。こん店出して三年なんよ。先生に見てもらおう思って頑張ったと。俺、大学出たけんが何もできんかった。ケンカばっかしとったばってん。もうせんごとする。そう誓うてこの店ば始めたんよ。だけん（だから）」&lt;br&gt;
　俺は言葉を切った。ジェンヌ先生は目を覆っていた両手をほどくと、&lt;br&gt;
「私、あんな素晴らしい卒業式は初めてだったわ。丸田もずっと言ってた。そう、もう一度、仰げば尊し、ね。わかりました」&lt;br&gt;
　と言って俺を見た。そして、&lt;br&gt;
「裕一郎さん。このスープいただけません？　夫に飲ませたいの」&lt;br&gt;
　と言って両手でスープ茶碗を抱きかかえるようにした。先生は、マルケンに飲ませたいと口をつけなかったのだ。分かった。バケツで運ぶ。なんならドラム缶で運ぶ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　鳥栖胃腸病院から電話があった。院長先生からだった。&lt;br&gt;
「ピアノが届いとるばってん。広間に上げた方が良かろうか？」&lt;br&gt;
　おれは飛んでいった。病院の広間に置いてあったのはアップライトのピアノだった。ピアノの蓋に封筒が貼り付けてあった。へたくそな字で「英也」とあった。俺は急いで封を切った。&lt;br&gt;
「祐ちゃん、ゴメン。俺、おまん（お前）に顔をあわせられんばい。五〇〇円借りてパチンコしたとは、どうしても二〇〇〇円にしたかったと。嫁に行った姉ちゃんに会いに行きたかったとよ。電車賃が要った。ばってん、パチンコに負けて五〇〇円はのうなった（無くなった）。後は知っとう通りばい。組の者から借りた。それからズルズル。でもこんピアノは汚なか金で買うたとじゃなかばい。一八年前の五〇〇円と思うて受けとってほしか。ジェンヌ先生に思いきり弾いてもろうたらよかばい。俺もどこかで聴いとうけん。英也」とあった。あいつ。&lt;br&gt;
「看護師さん。付き添いのジェンヌば呼んでくれんね」&lt;br&gt;
「誰ですか」&lt;br&gt;
「丸田先生の奥さんばい」&lt;br&gt;
　ジェンヌ先生が広間に入ってきた。俺はジェンヌ先生に手紙を見せた。先生は一読するなり、ピアノの蓋を開けた。そして腰掛けると弾きだした。音を確かめるようにゆっくり、やがて鍵盤に激しく連弾を浴びせた。一曲、弾き終えると、&lt;br&gt;
「調律されてるわ。英也君、ずっと裕一郎君のことを思っていたのね」&lt;br&gt;
「先生。何か弾いてくれんね」&lt;br&gt;
　と俺は甘えた。俺の好きな「出船」が弾かれた。先生は知ってたんだ。俺がその曲が好きだったのを。それなら石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」を弾いて欲しかったけれど言い出せなかった。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　　　&amp;#9325;に続く&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　裕一郎の作るスープ
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12774288&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/473679/88/12774288/img_0?1399389062&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; class=&quot;popup_img_320_401&quot; width=&quot;320&quot; height=&quot;401&quot; style=&quot;border:0px;&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/span&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373800.html</link>
			<pubDate>Wed, 03 May 2017 00:10:27 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>　『今ひとたびの、仰げば尊し』⑫</title>
			<description>&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　　　　　&lt;/span&gt;&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9323;&amp;nbsp;&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;「院長先生。競馬場のラーメン屋「繊月」の川辺です。頼みがあるとばって。病院でピアノば弾かせてくれんですか」&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　と俺は頼み込んでいた。ここは鳥栖胃腸病院の院長室だった。院長が眼鏡をちょいと下げた。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;「ピアノて言うたとか。うちはそげな物を買う余裕はなかばい。最新の医療機器が欲しかとに」&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;「ピアノを売りにきたんちゃなかよ。マルケン、いや、入院患者の丸田健児先生に歌を唄いたかと。相当、悪いち聞いとるばって。最後のお別ればい。もう一度、&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;唄いたかけん。願いを聞いてくれんですか」&lt;br&gt;
「歌を唄いたいて言うとね。うーん。患者さんにはそっとしてあげて欲しか」&lt;br&gt;
「ほかん寝とらっしゃっとうとはどげでん良か。丸田健児先生だけにばい」&lt;br&gt;
　それから午後の診療が始まるまでの１時間、院長先生と話し込んだ。&lt;br&gt;
「分かった。広間を提供するばい。でピアノは誰が弾くとね」&lt;br&gt;
「ジェンヌや。ジェンヌが弾くんじゃ」&lt;br&gt;
「君の言うことは時々、分からんごとなる」&lt;br&gt;
「分からんでも良かよ。ほんなら、約束ばい」&lt;br&gt;
　と飛び出した。もう店に戻らなくちゃ。この病院のどこかにマルケンがいるんだ。そう思った。探して歩こうと思えばできる。でも、今日でなくてもいいだろう、と思った。&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;
　夜の仕込みに遅れた。何とか間に合わせようとあせった。ジェンヌに弾かせるピアノが要る。明日、駅前の音楽教室に行って話をしてこよう。その前に電話だと思ってかけた。&lt;br&gt;
「うちは貸しピアノ屋じゃなかけん」&lt;br&gt;
　とボロクソ対応をされた。当てが外れた。それから知り合いに電話をかけまくった。&lt;br&gt;
「孝夫、お前んとこの妹、下手なピアノを弾いとったろうが。あれ貸さんか？」&lt;br&gt;
「冗談言うたらいかんばい。田舎からどがんしうて持ってくるとか。それに妹はとっくの昔にピアノはあきらめたけん、親父がもう売ってしもうたばい」&lt;br&gt;
「ないんかや。どいつもこいつも」&lt;br&gt;
　誰彼なくピアノピアノと言うからみんなに顔を背けられた。&lt;br&gt;
　夜になって客が途切れた頃、電話があった。&lt;br&gt;
「ピアノはどげんかする」&lt;br&gt;
「……英也かや。どげんかするち？　どがんして」&lt;br&gt;
　ブツと電話が切れた。俺は受話器を握って、&lt;br&gt;
「英也、もってこい。ピアノばもってこいよ」&lt;br&gt;
　とつぶやいていた。英也のことは今あまり話したくない。友達でいい加減な奴は多い。こいつはそうでないと思っていた。母親の病院へ行くのでいくらか貸してくれと言いに来た。ポケットに五百円しかなかった。それを持たせた。夕方パチンコ屋から出てくるところにばったり出くわした。英也は俺を見るとバッと逃げ出した。それっきりだ。&lt;br&gt;
「英也んとこん母親はぴんぴんしとるばいね。英也は性根がまがっとるばい」&lt;br&gt;
　と母は言った。母に愚痴るんじゃなかったと思った。英也とはそれっきりになった。遊びたいと言えばパチンコ代などくれてやったのにと思っている。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　しかしピアノはどうにもならなかった。しかたない。ドラ声を張り上げるまでだ。マルケンに聞いて欲しいのはピアノじゃない。癌なんかに負けないでもう一度、俺を平手打ちを食らわせる先生に戻って欲しいからだ。そう思うとなんだか気が楽になった。マルケン、水くさいじゃないか。この町に来ているならなんで来てくれないんだ。そう思って麺をゆがいていたらゆがき過ぎた。&lt;br&gt;
　ドアが開いた。風がスッと吹き抜けた。そのときある香りが鼻をくすぐった。この匂いに覚えがある。顔を上げた。&lt;br&gt;
　来た！　とうとう来た。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　&amp;#9324;に続く&lt;br&gt;
　　　　　　　　　&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; ピアノが欲しい。（本文と関係ありません）&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12765921&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/473679/21/12765921/img_0?1399315339&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; class=&quot;popup_img_275_183&quot; width=&quot;275&quot; height=&quot;183&quot; style=&quot;border:0px;&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/span&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373791.html</link>
			<pubDate>Wed, 03 May 2017 00:05:16 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>　『今ひとたび、仰げば尊し』⑪</title>
			<description>　　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたび、仰げば尊し』&amp;#9322;&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　俺は電話をかけまくった。鳥栖で癌専門病院はどこか。数院しかなかった。しかし、どの病院に電話をかけても「当院には該当者はいません」との返事しかなかった。孝夫の連絡を待った。&lt;br&gt;
「英也、お前も探せ。どこにおるんか」と俺は語りかけた。俺の近くに戻っていることは分かっている。しかし、入ってこれないのだ。道を外れたことで顔を合わせられないのだ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　久しぶりに昼間の客が立て込んだ日の午後だった。一組の夫婦者らしいのが入ってきた。男の顔色が悪か&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;った。女も髪の毛に艶がなかった。ジェンヌもこんな風だったのかなと思った。男は食欲もあまりないようだった。様子を見ていると餃子を一つ食べただけで後は残すようだった。チャーハンも手をつけなかった。女の方が食欲があった。&lt;br&gt;
「どっか悪るかとですか」&lt;br&gt;
　と聞いていた。ラーメン店に入ってガツガツ食べないなんて客じゃない。だが聞いてしまったと思った。客の嗜好にたち入るのは良くない。俺の悪い癖だ。&lt;br&gt;
「すいません。残したりして」&lt;br&gt;
　と女が言った。俺は黙って残ったチャーハンと餃子をパックに詰めた。もって帰らせようとした。&lt;br&gt;
「あのう、この店の経営者は裕一郎さんとおっしゃいませんか」&lt;br&gt;
「……私が裕一郎ですが」&lt;br&gt;
「やっぱり」&lt;br&gt;
「どがんしたとですか。何かあると？」&lt;br&gt;
「繊月というラーメン店へ行って食べてやってくれってある人に言われたものですから」&lt;br&gt;
　そのとき、亭主が目で言うなと制した。 　　&lt;br&gt;
「そん人、丸田先生、いえマルケンて言わっしゃらんかったですか」&lt;br&gt;
　女は急に黙った。男は病んでいる。マルケンと同じ病院にいるのだ。そう気がついた。&lt;br&gt;
「先生、あなたのことばかりおっしゃってます。私たちは退院なんですが」&lt;br&gt;
　と女が意を決したように言った。&lt;br&gt;
「そりゃよかばい。ご主人は胃癌かなんかやったとですか」&lt;br&gt;
「いえ。主人はなんともありません。私の方が胃を三分の一切除しました」&lt;br&gt;
　俺はフライパンを落としそうになった。ならお前のことはどうでもいい。マルケンはどうしてるんだ。&lt;br&gt;
「マルケンは胃癌やったとですか」&lt;br&gt;
「ええ。それも末期なんですって。毎日。裕一郎さんとの思い出を奥様と語っておいでです」&lt;br&gt;
「どこん病院ですか」&lt;br&gt;
「鳥栖胃腸病院です」&lt;br&gt;
「まさか。ここからすぐそばじゃなかですか。病院に電話をかけてもそんな患者はおらん（居ない）て言いよったばって」&lt;br&gt;
「ご事情がおありのようですよ。口外しないようにって言われたんですけど、あんなに裕一郎さんに会いたいって言っておられるのを見たら会わせて上げたいわ。それで寄りました」&lt;br&gt;
「ありがとう」&lt;br&gt;
　マルケンが会いたいと言っている。一目、俺を見ようと近くの病院に転院してきたのだ。俺の瞼に病んでやせさらばえたマルケンの姿が浮かんだ。&lt;br&gt;
「俺の先生やったとです、癌で体のむしばまれとうとでしょうか」&lt;br&gt;
「はい。ご自分の姿を見せたくないようです。でも会って上げてちょうだい。奥様ともどもとっても良くしてくださいました。せめてもの恩返しです」&lt;br&gt;
　夫婦が立ち上がった。俺は残り物のパックに鳥の唐揚げをおまけにしてもたせ、&lt;br&gt;
「退院祝いにさせてくれんですか。お代は要りませんけん」&lt;br&gt;
　と俺はラーメン、チャーハン、二人分の餃子をお祝いにした。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
「孝夫、調べとるんかよ」&lt;br&gt;
　と孝夫に電話をした。ごもごもと口ごもりやがった。探してないのだ。しばき上げてやる。&lt;br&gt;
「やい。仰げば尊しを唄うぞ。思い出しちょけよ」&lt;br&gt;
　電話を切ってすぐに病院へ駆けつけようとした。しかし、思いとどまった。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　&amp;#9323;に続く&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12759288&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img width=&quot;320&quot; height=&quot;533&quot; class=&quot;popup_img_320_533&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/473679/88/12759288/img_0?1399158925&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/span&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373787.html</link>
			<pubDate>Wed, 03 May 2017 00:00:34 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑩</title>
			<description>&lt;span style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;　　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9321;&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;　電話はマルケンの転任話だった。新設の高校に転校させられていくらしい。まだ眠っている緒方さんを置いて俺は自転車に飛び乗った。必死にこいだ。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;　マルケンは下宿に一人でいた。参考書などを荷造りしてた。黙って俺は手伝った。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;「いつ決まったんね」&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);font-stretch:normal;&quot;&gt;　ついにたまりかねて俺は聞いた。&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;line-height:18px;font-family:tahoma, verdana, arial, meiryo, sans-serif;color:rgb(55, 64, 78);display:inline;font-stretch:normal;&quot;&gt;&lt;br&gt;
「昨日の午後だ。新設の山球磨高校だ」&lt;br&gt;
「あげな山奥にか。俺のせいでか」&lt;br&gt;
「そんなことはない。心配すんな」&lt;br&gt;
「汚え。俺たちとお別れもさせんで放りだしてしもう。やつらのやりそうなことや。ぶっ殺しちくれる」&lt;br&gt;
　そう言って俺は部屋を出ようとした。学校へ乗り込んで校長、教頭、日教組連中を叩きのめすつもりだった。マルケンはそれに気がついたのか通せんぼをして、&lt;br&gt;
「裕一郎、聞け。おまえが何をしようとしているか分かる。そんなことをしてみろ。お前の一生がなくなる。喜んでいる両親の夢をつぶす。俺のことは良いんだ」&lt;br&gt;
「おれは我慢がならんとよ」&lt;br&gt;
　と言った瞬間だった。俺はマルケンに平手を食らった。&lt;br&gt;
「いいか。これが最後の平手ちだ。もう、これからはお前を殴れん。だから聞け。一時の血気で動いちゃだめだ。冷静になってよく回りを見るんだ。おれはなんとでもなる。職を失うわけではない。新しい学校で数学を教えながら裕一郎を思い出している。いや、新しい裕一郎を探して育てていく」&lt;br&gt;
「先生」&lt;br&gt;
　俺は始めて不思議な涙が流れ出るのを知った。俺は今まで人前で泣いたことはなかった。でも、そのときは流れ出るに任せた。&lt;br&gt;
「先生、ジェンヌ先生はどがんすっとね。残るんかい」&lt;br&gt;
「それは春名先生の決断だ。俺は運命に従う」&lt;br&gt;
　そうマルケンが言ったときだ。庭から、&lt;br&gt;
「私も辞表を提出してきました」&lt;br&gt;
　と声がした。まさかだ。そこにジェンヌ先生が立っていた。ジェンヌ先生に桜が散りかかった。&lt;br&gt;
「うつくしか」&lt;br&gt;
　と思わずつぶやいた。こんなおあつらえの景色ってあるのかよ、と思った。マルケンは目を大きく見開いていた。信じられないんだ。&lt;br&gt;
「俺、それなら帰るね」&lt;br&gt;
　と言った。二人だけにしてやりたかったからだ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
「先生はあれから消えるごとして新任地へ行っちしもうたんよな。俺たち卒業してしもうたから行方は分からんかったけんが」&lt;br&gt;
　と孝夫が言った。行った先は分かっていた。しかし、俺は人には言わなかった。マルケンは俺一人の物だ。誰の物でもない。&lt;br&gt;
「先生が癌ち聞いた。そいで佐賀ん鳥栖病院へ運び込まれたげな」&lt;br&gt;
「鳥栖なら近くやんか」&lt;br&gt;
「ああ、そうじゃ。探しとるばって会いたがらない。見つからないんとよ」&lt;br&gt;
「なして。なして言わんとか」&lt;br&gt;
「分からんばい」&lt;br&gt;
「孝夫、探せ。良いか絶対探し出せ。そして」&lt;br&gt;
「そして、何か？」&lt;br&gt;
「もう一度、仰げば尊しを唄うんばい」&lt;br&gt;
「どこで？」&lt;br&gt;
「病室でよ。元気になる。絶対回復させてみせると。いいか探し出すんばい」&lt;br&gt;
　そう言って孝夫を送り出した。そのとき、誰かが居るような気配を感じた。英也、お前じゃろ、と俺はつぶやいていた。&lt;br&gt;
　　　　&lt;br&gt;
　　　　&amp;#9322;に続く&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; 山深く遠い高校（本文と関係ありません）
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12755655&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img width=&quot;256&quot; height=&quot;192&quot; class=&quot;popup_img_256_192&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/473679/55/12755655/img_0?1399044937&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/span&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373782.html</link>
			<pubDate>Tue, 02 May 2017 23:58:26 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑨</title>
			<description>&lt;div class=&quot;text_exposed_root text_exposed&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;strong&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9320;&lt;/strong&gt;&lt;/font&gt;&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　そしてみんなが息を詰めてマルケンを見守った。手拍子が沸いた。さあ、どうすると促しているのだ。下を向いたままマルケンがとうとう右手を挙げた。俺はマルケン先生に飛びついた。もう何も見えなくなった。&lt;br&gt;
「先生、やったね」&lt;br&gt;
「卒業おめでとう。よう頑張ったな」&lt;br&gt;
　とマルケンが涙でぐしゃぐしゃの頬をこすりつけてきた。俺はこのとき、ジェンヌ先生を振り返って見るのを忘れた。後で聞いたらジェンヌ先生は女生徒に取り囲まれていたそうだ。&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;&lt;br&gt;
　卒業式の帰り道、父兄の一人が寄ってきて、&lt;br&gt;
「おまえが川辺のふうけもん（馬鹿者）か。今日は良か卒業式じゃったばい。来年もおまんが卒業をやれ」&lt;br&gt;
　と冗談をいわれた。&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;
　すっかり夜が明けていた。ぬるくなったビールを捨てた。店の仕込みを始めなければならない。だが、&lt;br&gt;
「あれから英也はどがんしとるかのう」&lt;br&gt;
　と唐突だけど孝夫に聞いた。&lt;br&gt;
「英也は寂しがり屋だけん川辺裕一郎がおらんごとなったらもぬけの殻みたいになっとった。つまらんやつらとつるむごとなった」&lt;br&gt;
「組のもん（者）か」&lt;br&gt;
「ああ。おまえが福岡大学へ行ってしもうたけん」&lt;br&gt;
　そうなんだ。福岡大学へ補欠入学が決まったのだ。新設された体育学科に空手部が増設され、空きができたのだ。緒方さんが尽力してくれたのだ。その緒方さんが飛んできて、&lt;br&gt;
「おい。喜べ。福岡大がお前を推薦でとっちくれる。体育学科ばい。浪人せんでもいいぞ」&lt;br&gt;
　信じられなかった。一部始終を聞いていた親父が畳に額をすりつけた。長く緒方さんにそうしていた。顔を上げられないのだ。&lt;br&gt;
「やめんね」&lt;br&gt;
　と俺は言った。と親父はフラフラと立ち上がった。そして黙って仏壇へ歩いて行くと扉を開けた。&lt;br&gt;
「爺さん、婆さん。裕一郎が福岡大へ行くとよ。心配ばっかかけちからに」&lt;br&gt;
　父は仏壇に手を合わせ終わると再び立ち上がった。外出すると言い出した。かなり慌てている。&lt;br&gt;
「どがんしたん」&lt;br&gt;
「学長に会いに行くばい」と父は言った。&lt;br&gt;
「学長に会って何すっと」&lt;br&gt;
「きまっとろうが。礼を言うと」&lt;br&gt;
「……」&lt;br&gt;
&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;text_exposed_root text_exposed&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;　俺は虚を突かれた。親父をまともに見て居られなくなった。バカと言えばバカだ。しかし、苦労ばかりかけたおれの入学を喜んでいるんだと思うと喉が焼けてならなかった。緒方先輩が涙をぬぐった。&lt;br&gt;
「裕一郎、見とけこれが男じゃ。親ばい」&lt;br&gt;
　と言ってくれた。&lt;br&gt;
　その夜は緒方先輩に泊まってもらった。そして朝まで飲んだ。もう高校を卒業したんだ。少しくらい良いだろうって、親父も座に入って飲んだ。いつもは口うるさい母親も何にも言わなかった。時々、俺を見るが目は笑っていた。久しく見たことがない優しい目だった。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　明け方、電話で起こされた。マルケンからだった。&lt;br&gt;
「何んて」&lt;br&gt;
　俺は、そんな馬鹿なことってあるかっ、て叫んでいた。&lt;br&gt;
　&amp;nbsp;&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 &amp;#9321;に続く&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠い思い出だけの高校（本文と関係ありません）&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
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			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373774.html</link>
			<pubDate>Tue, 02 May 2017 23:53:27 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
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		<item>
			<title>　『今ひとたびの、仰げば尊し』⑧　</title>
			<description>&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/12749102.html&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;span&gt;&lt;font color=&quot;#0066cc&quot;&gt;『今ひとたび、仰げば尊し』&amp;#9319;　&lt;/font&gt;&lt;/span&gt;&lt;/a&gt;
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&lt;div class=&quot;rte clearFix&quot;&gt;&lt;div&gt;　　　　　　　　　&lt;strong&gt;&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9319;　&lt;/font&gt;&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;font size=&quot;2&quot;&gt; 　卒業式はチリチリした物になった。俺が顔を上げるとその視線の行方を校長、教頭が追ってくる。俺の目は左巻きのチクりにしか向いてなかった。&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;/font&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;&lt;br&gt;
&lt;font size=&quot;2&quot;&gt;「これにて本年の卒業式は」&lt;br&gt;
　と無味乾燥な卒業式が終わろうとしてた。俺は立ち上がった。&lt;br&gt;
「待て。まだだ。おい（俺）は、いやおいたちは『仰げば尊し』を歌いたか」&lt;br&gt;
　と叫んだ。と、ケケと笑い声が漏れた。笑ったのは大前田だ。式が終わったら、屋上へ呼び出すぞ。待ってろ。&lt;br&gt;
　教師達が、終わった、もう終わった、と俺を制止しようとした。構わなかった。俺の前に来やがったら殴るまでだ。マルケンが教師どもを止めてくれた。&lt;br&gt;
　俺に続いて、孝夫、英也、信二も立ち上がった。上着を脱いだ。裏返した。そこに歌詞を書いた紙が貼り付けてある。こうしないと巻紙など卒業式の式場には持ち込めないと判断したからだ。後ろの奴ら歌詞を見て歌えという意味だ。一番は信二の背中。二番は孝夫、三番は英也の背中だ。俺は演壇へ尻を向けて指揮を執る。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　仰げば尊し　我が師の恩&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　と歌い始めた。音がずれる。必死だった。笑い声が漏れた。&lt;br&gt;
「応援団じゃねえばい」&lt;br&gt;
　と声が飛ぶ。悔しい。そのときほど音痴に産んだ親を俺は恨んだことはなかった。涙がこぼれそうだ。と、人が走るのが見えた。ジェンヌだ。ジェンヌは急いでピアノの蓋をとった。&lt;br&gt;
　ジェンヌの指がしなった。俺達のコーラスに伴奏が入ったのだ。俺の蛮声から流麗な曲に変わった。ジェンヌはピアノの前に座りながら俺達の歌を追ってくれた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　ジェンヌが指を一本立てた。あれは一番からもう一度歌えと言ってるんだ。&lt;br&gt;
「みんなやりなおしばい」&lt;br&gt;
　俺は指揮をとった。やがて一番を終える頃、女の声が聞こえてきた。誰かが歌ってる。誰だ。良い声だ。俺は目をこらした。寿美だ。二年下の寿美が歌ってる。信二の背中を見て歌ってる。信二に寿美は惚れてんだ。寿美、信二は卒業するぞ。そう語りかけていた。&lt;br&gt;
　新卒業生が歌詞をのぞきに来た。と歌声に卒業生の応援が増えた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　身を立て名を上げ　やよ励めよ&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　で、卒業生はみんな立ち上がった。ピアノがいっそう力強く弾かれた。唄いやすい。こんな伴奏ってあるのかい。ジェンヌをみなおしたぜ。&lt;br&gt;
　三番に入ると卒業する女生徒の何人かは泣いていた。涙を流していた。最後の、&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　今こそ別れめ　いざさらば～&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　で、わっと泣き声があふれた。ジェンヌの最後の指がしなった。ちょっと長いエンディングがあって終わった。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
「川辺」「裕一郎っ」&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　新卒業生の叫ぶ声が体育館に満ちた。みんな同級生からだ。大前田が俺を見ている。そしてうなずきやがった。これでお前とのジメジメは終わりぞ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
「卒業生を代表してワル代表の川辺裕一郎が先生方に礼を言います。ありがとうございました。マルケン、ジェンヌにプロポーズしろ。する気なら右手を上げろ」&lt;br&gt;
　と叫んだ。マルケンがジェンヌに惚れてるのはみんな知っていることだ。と突然、マルケンがゴーッと声を出した。なんて声を出しやがる。泣いてんのか。さあどうするんだい。&lt;/font&gt;&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;font size=&quot;2&quot;&gt;&amp;#9320;に続く&lt;/font&gt;&lt;/span&gt;
&lt;div align=&quot;center&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/GALLERY/show_image.html?id=12749102&amp;amp;no=0&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img width=&quot;257&quot; height=&quot;196&quot; class=&quot;popup_img_257_196&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/531982/02/12749102/img_0?1493735990&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;
&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15373761.html</link>
			<pubDate>Tue, 02 May 2017 23:45:44 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>『今ひとたびの、仰げば尊し』⑦</title>
			<description>&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　　　　　　　&lt;/span&gt;&lt;strong style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9318;&lt;/font&gt;&lt;/strong&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　もう卒業式まで三日しかなかった。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　道場の横にある図書館へ行った。司書さんに言って日本詩歌全集を出してもらい歌詞を書き写した。歌詞は三番まであった。&lt;/span&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;br style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　歌詞を書いた紙を持って学校の音楽室に入った。この歌はそうなんども歌っていない。忘れてる。けど俺は歌ってみた。だめだ調子がとれない。仰げば、というところからだが、どれくらいの音の高さを出せば良いんだ。誰か教えろ、と思って待ってると、二年生の女子コーラス部員が入ってきた。俺を見つけ&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;るとキャーと言って部屋の外へ逃げて行った。何がキャーだ。ついで二年生の男子コーラス部員が入ってきた。&lt;br&gt;
「おい。仰げば尊し、を知っとろうが」&lt;br&gt;
「はい。知ってます」&lt;br&gt;
「ちょっと音を出してみんね」&lt;br&gt;
　そいつが不器用な奴でつっかえひっかえしながらピアノを弾いてくれた。&lt;br&gt;
「もう一度、最初の音だけくれ。それで歌う」&lt;br&gt;
「先輩。伴奏はないんですか」&lt;br&gt;
「あるかあ。そんなもの」&lt;br&gt;
　俺は必死だった。何とか覚えたかった。音が外れなければ良い。歌を歌って笑われる屈辱だけは避けたかった。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　何とか歌えるようになったのは卒業式の前の日だった。家で練習していると、&lt;br&gt;
「裕一郎、父ちゃんがうるさかと。病気に障るがね」&lt;br&gt;
　と母親に言われた。父ちゃんも母ちゃんも、明日の卒業式には来ない。俺一人で卒業するんだ。それを翌日学校でマルケンに、&lt;br&gt;
「親になんか世話になんかなってねえ」&lt;br&gt;
　と言うと、&lt;br&gt;
「お前は本のどこを読んどる」&lt;br&gt;
　とマルケンにまたどやされた。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　卒業式の当日になった。学校に緊張感が走っていた。それは俺が日教組のアホ教師を殴ると公言してたからだ。もちろん冗談だ。しかし、それはもう冗談だと思ってもらえなかった。孝夫が震えながら後ろに付いていた。&lt;br&gt;
「びびるな」と叱りつけた。思い出したことがある。&lt;br&gt;
　孝夫が俺に泣きついたことがあった。秋のラグビー全国大会県予選に一人部員が怪我をしてでられない。このままだったら不戦敗だ。助っ人で出てくれないかというのだ。ラグビー、やってみたかった。二つ返事で引き受けた。&lt;br&gt;
　スパイクを借りた。なに、体力なら負けるもんかとグラウンドに出てみた。ところが様子が違う。走られた。追いつけねえ。仕方ねえから近場のボールを持った奴をやっつけてやった。そのうちボールをもって突っ込んでくる奴に狙いをつけた。つぶしついでにボールを奪い取って孝夫にくれてやった。孝夫がスーッと抜けてきれいにパスした。&lt;br&gt;
「やった」と声が上がっていた。でも息が切れて見てなかった。&lt;br&gt;
　タックルに入る要領は空手の間合いだ。詰めていってバツンと腹に入ってやった。そのうち相手はいやな顔をするようになった。試合がどうなってるのかは知らなかった。どうやら負けているらしい。口惜しさはなかった。笛が鳴って孝夫がオイオイ泣きやがった。&lt;br&gt;
「泣くな。負けて泣くくらいならラグビーなんかやるな」&lt;br&gt;
　そう言った。&lt;br&gt;
「負けてなんかいないよ。勝ったんだよ」&lt;br&gt;
　と孝夫が言った。えっ、まさか。勝っただと。&lt;br&gt;
「おまえのおかげだ。それも優勝候補の県立球磨川にだぜ」&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　ところが次の試合に出られなかった。俺が助っ人だってチクリやがった奴がいる。選手登録をしてないからだと。チクった犯人は同じ高校の教師だ。俺を退学にしたくて仕方がない先公だ。それにジェンヌに色目を使いやがる。こいつを殴って悪いか？&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つぶしちっ、やるけん（本文とは関係ありません）&lt;/span&gt;
&lt;div class=&quot; &quot; style=&quot;text-align:center;&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-1a-de/schoolwars1/folder/531982/74/15367474/img_0_m?1493422915&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; class=&quot;popup_img_275_183&quot; width=&quot;275&quot; height=&quot;183&quot;/&gt;&lt;/div&gt;
&lt;br&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15367474.html</link>
			<pubDate>Sat, 29 Apr 2017 08:41:55 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>　『今ひとたびの、仰げば尊し』⑥</title>
			<description>&lt;div class=&quot;text_exposed_root text_exposed&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;　　　　　　　『今ひとたびの、仰げば尊し』&amp;#9317;&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　話を戻そう。例のカルテット事件があって以来、俺たちはさおり先生にあだ名をつけてやろうと言い合った。なんだい気取ってやがって。宝塚の女優のようにお高くとまりやがって、とさんざこき下ろして「ジェンヌ」とつけた。&lt;br&gt;
　ジェンヌとは雰囲気が宝塚の女優さんのように優雅だったからだ。もちろん宝塚なんて見たことはない。雑誌で垣間見た程度だ。マルケンが惚れた音楽の先生。本名が春名さおり。きれいな標準語をしゃべった。それにピアノが抜群に上手く外国の曲ば&lt;span class=&quot;text_exposed_hide&quot;&gt;...&lt;/span&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;かり弾いてたけれど時たま俺の好きな日本歌曲の「出船」を弾いてくれていたものだ。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　後で聞いたんだけど上野の藝大ピアノ科を出たんだと。ピアニストとしてやっていける才能に恵まれたのに九州にまで落ちてきたと言われていた。なぜか。原因は藝大の同級生に恋をして破れたのだそうだ。ジェンヌを不幸にする男、そんなの見つけたら蹴りを入れてやる。許せん。&lt;br&gt;
「お前は厨房とカウンターを行き来しとったけん気がつかんかったちゃろうけど、寂しそうに餃子とラーメンを食っとったとはジェンヌじゃなかか」&lt;br&gt;
「まさか。ジェンヌはマルケンと新任地ば行ってこんな所にはおらんばい」&lt;br&gt;
「それが。帰ってきとうらしか」&lt;br&gt;
「どがんして」&lt;br&gt;
「マルケンが病気になったらしか。そいぎ（そして）、思い出の地で療養させたかって」&lt;br&gt;
「お前、なんでそんなことを知っとうとか」&lt;br&gt;
「噂ばい」&lt;br&gt;
　俺は急に寂しくなった。音信が途絶えて数年になる。&lt;br&gt;
「なんでおいに声をかけてくれんかったっちゃろうか」&lt;br&gt;
「がばい（すごい）やつれようじゃった。きれいな人やったばって声のかけづらかったとやろ」&lt;br&gt;
　そんなものかな。俺たちはそんな間柄だったろうか。&lt;br&gt;
　卒業式が近づいて俺は浪人する覚悟を決めた。親は国立大学へ入れという。とても無理だ。それなら私立の体育学部空手科だ。そんな金などありはしない。&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
　卒業式が近づいて気がついたことがあった。この学校では「君が代」も「仰げば尊し」も歌わないことになっている。&lt;br&gt;
「ここはどこの学校な。日本か、それとも外国か」&lt;br&gt;
　そう俺は叫んだ。みんな黙っていた。小学校でも中学校でも「仰げば尊し」は歌った。高校でも歌いたい。特にマルケンに歌いたい。&lt;br&gt;
「信二、俺は一人でも歌うぞ。お前も歌え」&lt;br&gt;
「俺は音痴やけん」&lt;br&gt;
「孝夫、お前は」&lt;br&gt;
「俺は歌詞を知らんと」&lt;br&gt;
「覚えればよかろうが。英也、お前は」&lt;br&gt;
「恥ずかしかよ」&lt;br&gt;
「ふうけもん！（馬鹿野郎）。どいつもこいつもひーたれ（意気地なし）が。よかね。こん学校ば左巻きが牛耳っとる。そいけんがら（だから）『君が代』も『仰げば尊し』も歌わせんごとしとる。こげんこつがあるか。ここは日本の学校ばい。お前らがやらんとやったらおい（俺）一人でやるばい。そん代わり、今日からお前らとは付き合わんばい」&lt;br&gt;
　みんな顔を上げた。しかし誰一人、歌うことに賛同した者はいなかった。俺は向きになった。歌ってやる。たった一人の先生のために歌ってやる。マルケン、俺はあんたが居てくれてまともな高校生になれた。「仰げば尊し」を歌いたい。ついでにジェンヌ、いや春名さおり先生に俺の暴言を謝って、もう一度、マルケンのこと考えてくれ、と言うつもりだ。それくらいしてもいいだろう。マルケンへのせめてもの恩返しだ。
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&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;text_exposed_root text_exposed&quot; style=&quot;font-size:12.0012px;&quot;&gt;&lt;span class=&quot;text_exposed_show&quot;&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&amp;#9318;につづきます。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/schoolwars1/15365519.html</link>
			<pubDate>Thu, 27 Apr 2017 22:22:32 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
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