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私は以前、料亭に勤めていたことがあります。
板前さんていうのは、上下関係が厳しいです。しかも、勤務時間が朝から夜中までで、なにせ一緒にいる時間が長い。うまくいかないと、とても辛いです。
しかし反面、板前さんは、実力の世界でもあります。料理の腕もそうだけど、カウンター席なんかがあると、お客さん受けのいい人のほうがいい。女将さんや、仲居さんたちの評価もあります。板長だからと言って、威張ってる人ばかりでもない。
あんまり関係ないけど、中には、ヤクザ上がりの人もいます。いやー、宮崎みたいなちっちゃな町でヤクザやって儲かるのかなー、って前から思ってたんだけど、やっぱり儲からないみたいだな。
ともあれ、どこの世界もそうでしょうけど、人間関係、難しいです。
彼は、そんな板前の1人です。
彼の父親は、ちょっと有名な料理屋のオーナー板長です。ところが彼は長いこと、親父さんのお店には勤めてませんでした。なぜかって言うと、そこのお店では、オーナーの奥さんと愛人が一緒に勤めてるんですよ。ま、そりゃイヤだよね。板前さんにゃよくあることだけど。
私はたまたま、その親父さんのほうも知っているんだけど、調子のいい人で営業は上手だったりする。お寿司も貰ったことあるけど、あれはうまかった…。
しかしさすがにカエルの子はカエル。彼は包丁さばきもなかなかうまく、営業ができる上に、板前さんたちへのニラミもよくきいて、板長ではなかったんだけど、まず存在感ばつぐんだったのでした。
ところが、なんか板前さん間で、トラブルがあったらしいんですね。
いくらニラミを効かせてたって、だめなときもやっぱりある。
理由はよく知らないんだけど、彼は、その店をやめなきゃならない羽目になった。
そうなると、行くところって、やっぱりないんですよ。
あんたあの店の息子でしょ?ってのは有名な話。狭い町じゃそんなの、雇ってくれるところがないの。
でもニョウボ子供を養わなきゃなんないし、プーもできない。
で、しかたなく、彼はおやじさんの店に勤めることになりました。
それからのことは、あんまりよく知りませんでした。
でもね、狭い町で、メインストリートは1コしかないからさ、たまにすれ違うの。
そうすると、疲れた顔で、目を真っ赤にしてるときもありました。
親父さんが引いた後の時間に、1人で朝の四時ごろまでやってるらしいよ、と聞いたこともありました。
たいへんだなあ、と思ってるうちに、いつのまにか2年たちました。
すると、昨日、街でぐうぜん彼に出会ったんです。
最初はびっくりした。私にわざとぶつかるんだもん。私はいつもウォークマン聴きながら歩いてるもんで、誰とすれちがってもぜーんぜん気づかないのよー。
彼はとても楽しそうで、いつものように白い板前さん服を着て、同じ身なりの若い男の子と一緒でした。
やー、弟子ができたんだー。
アラブゲリラに似てるやろ、とか言いながら、紹介してくれました。うん、ちょっと似てる。
私はもうあの店辞めたんだよ、というと、ホウそんなら俺んトコにいつでも来いや、と、いつもの彼らしい兄さん口調。
そうこなくっちゃ、ネタが腐っちまうぜ!
少ししか話せなかったけど、なんか、よかったね。
あの店、高いんだけど、そのうちプチお金持ちになったら、お伺いしますです。
キミの作った魚はうまかったぜ!日本の板前さん、がんばれ。
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ほほお!うまいとあっちゃあ食の都、大阪からから行かなきゃね!昨日も筍釜飯の前、お刺身とヒレ酒やってました!宮崎なら酒より焼酎かな?いやいやいや和食は日本酒でっせ!・・・と言いつつ今日はピッツァと赤ワイン。
2006/3/17(金) 午前 0:58 [ ケンジ ]
お刺身とヒレ酒とビザと赤ワインか!毎日ご馳走でいいですねえ。宮崎だとあじのお刺身とかおいしいけど、お料理は大阪にはとてもかないませんよ。日本酒もきっと…焼酎だけは、負けませんが。
2006/3/17(金) 午前 11:56