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これは、私の二度目の初恋の人が、好きだと言っていた本です。 私は実は、根っからの不良なので、人には言えないようなこともたくさんしています。 だから、正しく清らかなヒトには、なんとなく、コンプレックスがあるのです。 それでも私がそんなにグレたりしなかったのは、本を読んだから。 「正しく清らかなヒト」だって実はそんなに楽じゃない、ということも本は教えてくれたんです。 『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司 薫、昭和48年)は、そんな本でした。 主人公の薫くんは、賢くて育ちの良い東大受験生です。 だけど、時代は学生運動があった頃。東大が受験をしなかった年に、彼は浪人してしまった。 で、青春の悩みや世の中のこともとりまぜ、あれこれ考えることがあります。 頑張ろうと思ったり、何もかもイヤになっちゃったり、山あり谷あり。 ま、物語の内容はともかく、お気に入りの部分だけ抜粋します。 でもそのうちぼくにははっきりと分ってきた。ぼくは突然にぼくの考えていることが分った。 ぼくは溢れるような思いで自分に言い聞かせていたのだ。 ぼくは海のような男になろう、あの大きな大きなそしてやさしい海のような男に。 ぼくは森のような男になろう、たくましくて静かな大きな木のいっぱいはえた森のような男に。 そのなかでは美しい金色の木もれ陽が静かにきらめいていて、 みんながやさしい気持になってお花を摘んだり動物とふざけたり お弁当をひろげたり笑ったり歌ったりできるような、 そんな伸びやかで力強い素直な森のような男になろう。 ぼくには、このいまぼくから生まれたばかりの決心が、 みんなに言ったらきっと笑われるような子供みたいなものであっても、 それがこのぼくのもの、誰でもないこのぼく自身の胸の中から生まれたものである限り、 それがぼくのこれからの人生で、 このぼくがぶつかるさまざまな戦い、さまざまな苦しい戦いのさ中に、 必ずスレスレのところでぼくを助けぼくを支えぼくを頑張らせる大事なものになるだろうということが、 はっきりとはっきりと分ったように思えたのだ。 たまにこういうの読むと、グレなくて済みます。ほんと。
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「植えたのが遅かったから芽が出ないかも知れないけど…」と預かった、バケツ苗。
芽がでましたー。うれしいなあ。 でもこれ、雑草じゃないんだよねえ?分らんところが、イマイチ悲しい… |
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