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『人は権力を握ると何をするか』(歴史探検隊著、文春文庫、1993年)を読みました。
歴史上のさまざまな人物が、権力の頂点に立ったとき何をしたかをあれこれ書いてあります。
そりゃもうすごいこと、いろいろしてます。カンボジアのポル・ポトとか、いまの金正日に似ています。共産主義と称して国中の人間を収容所同然のところで強制労働させ、通貨を廃止、役に立たない老人や病人、妊婦、逆らうものは容赦なく殺して、結婚まで統制した。幸い4年間しか権力は握れなかったようですが、その間に、拷問、殺人、思想統制、ここまでしなくてもということまで、全部してます。そして結局は国民に裁かれて罪人になってしまいます。
今の日本の政治家とか官僚だって相当困ったヤツかもしれないけど、ここまではしない。だけど一度権力の座に着くと、もういい加減なところで引退すりゃいいのに、なかなかやめませんね。そんなにいいものなんだろうか?富と権力は一緒に来るみたいだから、お金がなくなるのがイヤなのかな。まあ大金持ちから貧乏人に転落するのはそりゃあいやでしょうから、それで権力に執着するのでしょうか?それとも単に人を言いなりに動かすのがやめられないだけ?独裁者の思想統制は、このへんでしょうか。
だけどどんなに偉くなっても、やっぱり他人が自分と違うのは止められないでしょう?殺すぞって脅かせばその場は賛成意見を得られるでしょうが、全世界っていうわけには到底いかない。思想統制なんて、しょせん無駄な努力よ。中国・朝鮮の靖国神社参拝反対も、無駄じゃないの?「個人として参拝している」って言うんなら、まあ好きずきよね。
私はボリス・ヴィアンの「私は命令して人を動かすのが大嫌いだ」という言葉が大好きです。説教はするのもされるのも、人がされてるのを見るのもイヤ。そりゃあ人に反対されるのは好きじゃないけど、イヤならつきあわなきゃいいじゃない?権力も富もある人ならなおさらのこと。
ポル・ポトだって、もうすぐダメになる金正日(財産を外国に隠して逃げる準備をしてるらしい)だって、適当にやってりゃそれなりに幸せに暮らせたでしょうに。人まで殺してねえ?ヘンなヤツら。
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