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英気を養う・・・ そんな時を過ごしております。 どうしても、決心がつきかねて もう一度、会社を訪ねました。 社長が蛇に見えたりしたときもあった。 絶対に首を縦に振らせる! 私を前にして、余裕の表情の社長 簡単に黙って引き受けるなんて、このアタシがするわけない。 しつこかったな・・・ 「いや、でも・・・ん・・・ちょっと・・・。いまいち気が乗らないもので・・・」なんて。 遠まわしに断り続ける私でありました。 が・・・ 改めて、会社に出向き もう一度、オファーの詳細を最初から説明してもらい 思いつくまま、ありったけの質問をして ん・・・なるほど。 アタシでいいのか、本当に。 でも、この控えめが日本人の・・・こちらではまずは欠点に値すること。 チャンスを逃すきっかけとなること。 知ってんだけどさ・・・そんくらい! でも、 がっかりされたくないじゃん? 周囲に迷惑掛けたくないじゃん? 途中で、こっちがやんなるかもしれないし ある日突然、逃げ出したくなるかもしれないし そんなときの責任なんて、心の限界超えたアタシにゃあ・・・とれんかも知れん。 なかなか納得しないで頑張る私に、会社は様々な書類をさらに開いて見せてくる。 「英語読める?」 『読めると思いますけど・・・』 今度のプロジェクトの依頼側から送られてきた英文書簡、手紙、etc.。 ・・・えっ??? 私は既に、プロジェクトメンバーの一人として 先方へ紹介されているのでありました。 木材、絵画の修復技術専門家として。 前回のプロジェクトでリーダーを務めたフランチェスコが、スタッコ装飾と石材の修復技術専門家。 さらに前回のノヴァーラ(ピエモンテ州)の美術館修復で、プロジェクトをフィナーレまで引っ張った建築家のモーラさん、考古学者のカーザグランデさん(双方ともに、デキる人物!)。 もうひとり、私はまだ面識ない女性、修復技術自体ではなく全体を通しての修復関係者のダニエラ。おそらく、理論などを専門で担当するような気が・・・ 加えて、このチームリーダーとなる、私よりも年配のフランチェスカ女史。スタッコ装飾の修復経験を多くもつ女性がひとり。 計6名ですでにチームは構成され、プロジェクトは動き始めていたのでありました。 仕事の内容は、修復技術をイランの修復技術者たちに教えること。 依頼人は、イラン政府です。 プロジェクトの間に、修復すべきものが実際やってくるはずで、そのときは会社からまた働き手の援護がやってくる。おそらく、現地の人たちと一緒になって修復をすることに。教えながら、やり方を見せながら・・・。 知らなかった・・・ ドでかいプロジェクト。 スゴイ会社に関わったもんだ。 英文レターを読みながら、また目が留まったアタシ。 「!!! Sさんじゃん!」 既に引退をした、ローマの文化財管轄機関の前責任者の名前が、このプロジェクトの間を取り持った人物と。 その人は私が7年前にベッリーニの板絵修復中に紹介された大人物。 ・・・じゃ、アタシのこと知ってるわけだ。 更に緊張が解けた瞬間。 (現在、 想像を始めるアタシ。 武者震いさえしそうなアタシ。 もう、断る理由もきっかけも見つけられないアタシ。 次へのステップに・・・ 行きますかぁ、イランに。 まぁ、月給のことは知らないです。訊く気もないです、今はまだ。噂は噂だし。 何はともあれ、 現地を知るため 仕事をなんとなくでも理解するためということで 来月に下見兼仕事試しの訪問が予定されているようなので とりあえずはそれに行ってこようかと。一応ギャラも出るし。 旅行のつもりで来ればいいからぁ・・・♪って、ホントかよ・・・!!!(笑) そのためのビザ申請に、会社は既に動き始めていたりなんかする・・・ なんか勝手に動いてる あたしの知らないところで、もう勝手に動かされてる それがちょっとコワいと思った。 でも、もう英気を養ってる。 次の目標、もっともっと先の目標もまた定り・・・ もう頑張るしかない そう思う、今日のアタシなのであります。 |
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いいじゃないですか。
やってみれば。というのは、お気軽コメントかしら。
そうですよ、がんばるしかない、がんばってください。
2011/5/25(水) 午後 3:49
またとないチャンスのようですね。日本語で言えば『千載一遇』のような。Good Luck!
2011/5/25(水) 午後 7:57
自分の意識と知らない所で動かされる運命・・・。sciniiさんにとって、これが天職なのかどうか、この旅でわかるのかもしれないですね。天命を知るのは、確か50歳でしたよ。笑☆自分の求めるもの、1つの事を続けてくれば、それは機会が与えられれば見えて来るものもがあるでしょうね。多分。偉い、名前の知れた方の中で動くのは大変な事だと思いますよ。何かあれば自分が細々と気を使わなければいけないかもですしね。でも・・・将来に渡って、それがどういう意味を持つのかもわかるはず。人生の修行のように心を静かに落ち着けて・・・sciniiさんのうちに秘めているもの全て吐き出せるような熱いお仕事になりますように。安全と共に祈っています!
2011/5/28(土) 午前 11:52
ゆきーなさんへ。
コメントありがとうございます。
「やってみれば?」、みんなそう言います。長年務めた工房の後輩も母校の後輩たちも、恩師たちも皆同様で。
正直、プロジェクトの最後までついていくことはないだろうと思っています。4年なんて・・・ちょっと・・・。
私はやっぱり、キャンバス画、板絵の専門を一番にしていかなくてはならないのだろうと思いますし(イランのほうでは、絵画は壁画ばかり)、そちらのほうに関して、プロジェクト終了まで「おあずけ」食らうなどというのは、やはり考えられず・・・。
でもまぁ、経歴として連ねられるだけの期間は最低でも頑張ってみようかなと・・・。
2011/6/7(火) 午前 0:05
Toruさんへ。
またとないチャンス!
確かに、周囲の・・・私の後輩にあたる人たちは皆、そう言っていました。
ある意味、その通りだと思います。
経験値は、頑張れば頑張るだけ高くなるだろうと想像します。加えて、イタリアで何年掛かるか気が遠くなるほど難しい"それなりの貯金"ができることは間違いないでしょうし。
ただ、本来私が専門として、前に出していかなければならないことを封じられますから、それに従事している間は。それがやはり気がかりとなります。
まぁ・・・それなりには、頑張るしかないのだろうと・・・そんな風に思います。
日本で今、連日流れてくる形容、『ある一定の目処がつくまで』???(笑)
そんな心境です。
コメントありがとうございます。
2011/6/7(火) 午前 0:20