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久々の更新かと・・・
相変わらずで、すみません。
日々、仕事に追われております。週末の休みを返上で頑張っております。
なんだか自分が、ただの物体のような
機械のような
そんな気さえしてくるときが
たまにあります。
バスの中とか、歩いているときとか。
よくわかりません。
そのくらい、ちょっと疲れています。
ハードな毎日です。
仕事の内容にだけは、相変わらず恵まれていることだけが救いのようです。
だから頑張れる。
それだけこの仕事が好きだということなのでしょう。
ありがたいです。
ありがたいですが、苦しいです。
当たり前のようにその時々に応じて変化する感情は
今は少し麻痺しているときなのかも知れない気がします。
それを今はよしとして
ただただ仕事の期限〈修復の完了日)まで、突っ走らなくてはならないと
厳守してみせると
・・・それだけです。
現在の私の任務は、
ローマのヴェネト通りにある骸骨寺〈有名なのでガイドブックなどでもおなじみです)の絵画修復で
まぁ、一応大きなプロジェクトではあるのですが・・・。
全部で20数枚。
私は、そのプロジェクトを受けた工房に完了するまで残る約束はせず
むしろ、途中で後輩らに引き継いでいくという前提で引き受けたのでありますが・・・。
プロジェクト開始からひと月ほど経ったでしょうか。
だいたい5枚くらいを目安に作業は行われます。
搬入され、修復し、納品し、そしてまた次の5枚前後が搬入され、それを修復し・・・と。
それを全作品完了まで繰り返す。
ごくごく一般的な流れです。
工房の大きな問題は、
人がいない。
仕事をできる人がいないことです。
実習生もどきの女性がひとり。
工房には4年以上いるけれど、修復を本格的に勉強したことはなく、本来は「美術史の専門家」。まだ補填と補彩しか知らない。そんな女性、シルヴィーがひとり。
そして、私の・・・憎いときもあり可愛いときもある後輩、マルゲ。私が工房にまたまた呼び戻されたその日に、
「あなたが戻ってくること、私は認めない!絶対いや!」と、私に向かってまでも悪態をついたマルゲ。
ムカつく後輩。
憎くて仕方ないときもあるが、やはり才能はあるから、できたら頑張ってもっともっと追いついてきてほしいと・・・そう密かに思っている人物。
このプロジェクトは私とマルゲで手分けして・・・シルヴィーにも簡単なことを頼んで、そして実習生にも額縁の一部の段階を手伝ってもらって・・・
の筈だったのだけれど
そう簡単には、ものごとは運べなかったのでありました。
いえ・・・
マルゲは修士をとるための論文のため・・・
さらに、工房〈責任者)への不信感から生じる問題のため
半スト状態。
論文最優先!それが済むまでは業務はほどほどで!と。職場に来たり来なかったり。
・・・納得。
マルゲが正しいと思う。
だから、頑張れって思う。
貫けって思う。
・・・そのくらい、常識が通用しない工房なもので。
お恥ずかしい。
だから、その分私がフォローしようと。
私ももういい加減、自分の場所を作らなくてはならない立場だから、せめて今だけフルな仕事をしようかと。
マルゲの問題は、専門学校などの教育機関で習ったわけではなく大学で保存修復を勉強して、実践はあくまでこの工房のみ・・・だったもので、知らないことできないことがまだまだあるということ。
有機溶剤、それも有害度の高いものばかり使うことに慣れてしまったマルゲ。
洗浄作業でギブアップ。初めて白旗を揚げたのでした。
頑固だからなぁ。かなり。
そのため、最終的に5枚全部の洗浄作業が私の元に。
そんななか、シルヴィーには身内の不幸がわずか3週間に2回。
・・・こんなことって!!!
シルヴィーの悲劇は、あまりに突然のことでありました。
・・・仕方ない。
アタシももう潮時ということで、
今の工房の中では続けていけないという、私の確固とした決意があるため
みんなの分頑張ろうと思って
それで頑張ってみました。
本当の限界がどこまでか、自分でも知らなかったもので。
そういう意味では興味深いものでしたが
流石にきついです。
このプロジェクトのことだけに専念させてもらえるのだとしたら、
もしかすると、働きながら元気で充電できるかもしれないと。
そんな気がしないでも・・・。
けど
そういうわけにはやはり。
この工房では、責任者の趣味や用事、楽しみまでもが、まるで業務命令。
アタシが、
どんだけ
なにを
どこまで
やってきてると思ってんの!!!
ムカつくを通り越して、私の頭がショートしました。
工房にとっては、今絶対あってはならない私のリミットがやってきたのでした。
もう一人の責任者が大慌てで、
「いいから、そんな頼みごと聞かないで!」
必死に私をなだめようと動き出す。
なんというか・・・
我々、実際修復に手を下す者たちがこれだけいっぱいいっぱいのときなのに
手伝うことさえないっていうのは・・・なぁ。
何年ブランクあるのかわからないけど、 まぁ10年以上であることは間違いないのだけれど・・・
それでもなにかできる筈なのに。
毎日の通勤で貧血になるときが多くなった私です。
寝不足なのか、疲労なのか。
いや・・・それなりの年齢なんだろうと思うけれど
今はただただ・・・疲れています。
今の私の楽しみは、私のノルマの期限を厳守してみせること。
自分を試す意味でもあり、上への意地でもあり・・・。
妊娠→引退で、しばらく工房から遠ざかっていたビーナ。
彼女のヘルプを、今は心待ちにしています。
だって・・・
無理だって!
この5枚〈額縁含めて)、納品が来月の10日ですから。
1ヶ月半で実質二人くらいでの作業というのは・・・
当然、傷み具合によるものですが
どんな状態だったかって・・・ボロッボロッで、どっかから掘り出してきたんですか?具合の代物で・・・。
初めて手にしたとき、殆ど黒ずんでいて歪んでいて、穴もいくつも開いていて
何が描かれているのかさえ、よくわからないものばかりでした。
1600年代前半の絵画です。
まぁ、こういう年代のものは、これからはなかなかチャンスが得にくくなりますから。
キツイ毎日ですが、
神様に心底感謝しつつ、
私らに完全に一任で、目もくれようとしない責任者のM女史に憎しみをおぼえつつ・・・〈苦笑〉
やるさぁ・・・。
生き甲斐はやっぱり強く感じますから。
そんなわけで、更新滞っていますが
相変わらずがむしゃらな毎日です。
自分なりに頑張っております。
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