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●『現代思想の断層』

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                   『現代思想の断層―「神なき時代の模索」』
                    徳永恂(まこと) 岩波新書 2009年9月

 「・・・この本で取り上げた思想家の主著は ― ウェーバーの『世界宗教の経済倫理』、

 フロイトの『モーゼと一神教』、ベンヤミンの『パサージュ論』、アドルノの『啓蒙の弁証法』、

 ハイデガーの『存在と時間』を含めて ― ことごとく未完に終わった。

 その中断した断面の前にわれわれは立っている。そしてその断面にわれわれが見るのは、

 神の不在の意味ばかりではなく、また有限な人間のいさおしであり、後を継ぐ者に託された

 暗黙の負託ではないだろうか。」

 ****************

 ↑は巻末の「あとがきに代えて」の末尾の一文だが、

 80歳の著者からのなんと強烈なアジテーションだろうか!

 序ながら、著者・徳永氏と「もっとも気を許しあった仲」だという上山安敏氏の

 『科学と宗教』の続編・『ブーバーとショーレム』もまもなく刊行される。

 <読書の秋>の風に吹き飛ばされないよう、こちらも調教をつんで挑む。

 ツ モ リ 。

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