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続・地球温暖化

  *先ず、参考図書から。 

 1 『環境問題のウソ』 池田清彦 ちくまプリマー新書 2006.2.10刊

 2 『環境リスク学』  中西準子 日本評論社 2004.9.20刊 

 3 『文明の環境史観』 安田喜憲 中公叢書 2004.5.10刊
   『一神教の闇』    同上  ちくま新書 2006.11.10刊

 5 『古代文明と気候大変動』 B・フェイガン 河出書房新社 2005.6.30刊

 6 『賢く生きる』  藤原肇対談集  清流出版 2006.7.13刊
   第七章および第八章

 以上、主な「異見」の著書を選んで、始めることにする。

 「・・現行のテクノロジーで、世界中の人々をアメリカの消費レベルに引き上げるには、地球があと
  四つ必要になるという。ということは、世界中の人々を自然保護の思想に共鳴させるには、原生林
  を全部潰して、牧場や田畑にしてもまだ足りないのだ。自然保護の最大のネックは人口問題であ    る。・・中略・・世界人口が十億ぐらいにならなければ、世界レベルの自然保護を徹底することは
  不可能だ。・・」(池田清彦)という大問題は前提としておこう。

 *************

 1. 地球温暖化は事実なのだろうか?
  事実である。過去百年間に世界の平均気温は0.5〜0.7度上昇した。
  ただし、現在議論されているような<「温暖化」の元凶=CO2>という等式が成立するという
  根拠はない。太陽の黒点数と北半球の気温の相関性を重要視する見解も多い。
  また、上の「世界の平均気温」なるものは、各地に設置してある百葉箱の温度計によるもので
  、設置場所も都市が中心である。

 2. 気温上昇(とりわけ極地の気温上昇)のデータはどうなっているのだろうか?
  気象衛星ノアでの測定が1979年以来続いている。対流圏(上空約8キロ)の大気温の測定だが、
  有意の上昇はみられない。  
  
 3. 南極や北極の氷は溶け始めているのか?
  主に、氷河の溶出=海面上昇ということから問題視されているが、確認されていない。

 4. その氷が溶けると海面は上昇するのだろうか?
  かりに、温暖化がもたらす溶出が今後の急激な気温上昇で増加したとしても、それは海面上昇には
  つながらない。北極の氷山は浮いているので、溶出と海面上昇とは何の関連もない。
  南極の場合、気温上昇は周辺部から水蒸気の蒸発を招き結果、降雪量の増加にいたる。

 5. 海面上昇が起こった場合に想定される一番の被害者は「何処の誰」なんだろうか?
   海抜の低い箇所、とりわけ島なのだろう。

 6. 世界一のエネルギー消費大国・アメリカは、自国の「責任」「犯罪」にどう対処しようという
   のか?
  「京都議定書」さえ拒否している、大食いの「借金大国」には期待すること自体無駄。

 7. 最後に、他にもっと緊急な解決を必要とする問題が山積しているのではないか?
  人口問題(爆発と少子化)、エイズ、貧富の格差など、その解決に力=資金を注ぐべき課題は
  いま、そこにある。  
  環境問題をCO2の排出量の抑制に限れば、まず第一に「代替エネルギーの開発」に力=資金を
  投入すべきだろう。当然、開発途上国のインフラ整備や環境汚染防止技術の提供を伴いながら。

  最後に、『賢く生きる』  藤原肇対談集 (清流出版 2006.7.13刊)の第七章および第八章
  から引用しよう。

 **************  

  
  (明日は勤務なので後日。すみません。)

行政調査新聞

   お薦めブログリスト http://blogs.yahoo.co.jp/sckfy738/folder/977018.html?m=lc&p=2
  のひとつ。

 定期的にチェックするHP・ブログである、ネット版「行政調査新聞」の記事から。
  
  http://www.gyouseinews.com/storehouse/may2007/001.html 
 


  地球温暖化の恐怖 
 
 心優しい方々のために問題を整理する必要がある。そもそも「地球温暖化」とは真実なのか否か――。これはじつに難しい問題なのだ。地球温暖化の根拠となっている数字は、現実には都合の良いところだけを採って並べたと批判されることがある。事実、全地球の精密な気温変化は得られておらず(公表されておらず)、局地的には気温が下がっている箇所も相当数存在している。また、短期間の気温変化は二酸化炭素だけの問題とは限定できない。太陽フレアの影響を唱える学者たちもいる。寒冷期や氷河期に向かう直前には温暖化現象が見られるという説も強い。つまり現在、地球が温暖化しているという根拠は存在しないのだ。

 また、地球温暖化で最初に脅威を受けるのは大洋に浮かぶ島々や海より低い土地を持つ国々だ……との説もあった。今でも地球温暖化で海面が上昇し、国土が沈没するのではないかと本気で恐れている人々がいる。だが、これは真っ赤な嘘。20世紀には海面の上昇はほとんど存在しなかったことが判明している。体感できない程度の数字上のわずかな海面上昇は、極地の氷が融け出したためではなく、単に海水温上昇による水の膨張が原因だった。一時的な温暖化のために海水の蒸発が盛んになり、湿度が高くなる傾向はあるものの海水が増加することはないと考えられている。

 また、5月15日には米航空宇宙局(NASA)が「南極大陸内陸部の積雪が米カリフォルニア州(約41万平方キロメートル)の広さに匹敵する大規模な範囲で融けていた」との観測結果を発表している。たしかに広大な面積の融雪だが、これも南極全域ではない。海水の蒸発量が増加したことで南極の積雪量は逆に増え続けており、それは結果として極地の氷が融け出すことを防いでいるのだ。もちろんこのまま温暖化が続けば極地の氷も融け出すだろう。だが多くの科学者は「数百年間は融けることはない」と説明している。仮に現在、地球が温暖化に向かっていたとしても、その影響で海面が上がり島々が沈没することはないのだ。

 ゴアは米議会公聴会で証言。「二酸化炭素の排出量を直ちに凍結させ、2050年までに90%削減する必要がある」と指摘し、「京都議定書より強力な国際条約が必要だ」と議会に訴えた。地球環境が破壊されていることは真実だが、温暖化そのものは根拠のない数字であり、それを熟知しているブッシュ米大統領は京都議定書への署名を拒否している。ゴアはこれに対し、「より強力な国際条約を」と訴えているのだが、それはすなわち「排出権ビジネスを国際的に認知しろ」と言っているに過ぎない。アカデミー賞受賞の翌日、ゴア家の電力消費が一般家庭の12倍にものぼると報道されると、ゴアは「その分の排出権を購入している」と弁明して失笑を買ってしまった。環境をおカネに変え市場取引して儲けようとするプロパガンダに誤魔化されてはならない。 


 ゴア家の消費電力が一般家庭の12倍!にのぼると報道されると、「金(ドル)払ってるからいいじゃ
 ねーか」と開き直り、本音を吐いたというのが、何ともお笑いだ。 


 私の結論を先に言っておくと、「地球温暖化なんか、関係ネーヨ!」である。

 最近の例では、植物(=貴重な食物でもある)由来の代替燃料増産のために、同じ地球の一方では、

 「餓 死」する人間が急増してゆく。いつから代替燃料が植物=食物由来になったのだろうか?

 「地球温暖化(そんなものがあったと、ここは百歩譲って)なるものによって、南極や北極の氷が
  溶け出し、海水面の上昇が始まっている」ということらしい。
 
 1. 地球温暖化は事実なのだろうか?
 2. 気温上昇(とりわけ極地の気温上昇)のデータはどうなっているのだろうか?
 3. 南極や北極の氷は溶け始めているのか?
 4. その氷が溶けると海面は上昇するのだろうか?
 5. 海面上昇が起こった場合に想定される一番の被害者は「何処の誰」なんだろうか?
 6. 世界一のエネルギー消費大国・アメリカは、自国の「責任」「犯罪」にどう対処しようという
    のか?
 7. 最後に、他にもっと緊急な解決を必要とする問題が山積しているのではないか?

 

  変則的になるが、ここで参考にする著作をあげておく。
 
  その前に、先ず参考として新聞の書評より。
  
「今週の本棚」  2006.3.5「毎日新聞」。
  藤森 照信 評

 『環境問題のウソ』− 感情的な地球温暖化や外来種論に冷水
  池田清彦著(ちくまプリマー新書2006.2.10刊・798円)

 ガリレオ以来というべきか、科学はいつも思想と感情の敵だった。科学的であることを掲げた思想も、結局は敵だった。いつもではないが、ジャーナリズムも似ていて、しばしば科学よりは感情の方に味方する。人間の内面を動かす力を持つ思想や感情というものにとって、科学は迷惑な存在なのかもしれない。という冷めた読後感に襲われる一冊である。

 構造主義生物学者として知られ、昆虫採集主義者でもある池田清彦が現代を動かす思想と感情とジャーナリズムの発熱に水をかける。
 まずかけるのは、地球温暖化問題。若い読者は知らないだろうが、30年前に語られていたのは地球寒冷化問題だった。現在は氷河期と氷河期の間の間氷期であり、やがてまた氷河期に向う、という大前握のもとで今の文明は一時の春にすぎないと警告していたように記憶している。(*安部公房の『第四間氷期』という一冊もその当時のもの)

 池田は、樹木の年輪、サンゴ礁、グリーンランド氷床などの研究者がこれまで報告してきた地球の気温履歴をあれこれ紹介したうえで、百万年単位で見れば寒冷化しており、十万年単位では上ったり下ったりしている、と結論づける。現在問題となっている大気の温暖化が、はたして人為的なものなのか地球外の要因、たとえば太陽の影響か、あるいは地球自身の体温変化なのかははっきりしない。
 内側が溶けるほど熱く外側だけ冷めて固い皮膚を持つ岩が、緑と水と土からなる服を着て、宇宙の極寒の中に陽に当りながら立っている、というのが地球の姿だとするなら、その温度それも服と服回りの空気の温度を研究するのがいかにむずかしいか、科学者でなくとも分かるだろう。
 このむずかしさに目をつむり、地球温暖化がC02の増加によってもたらされたという論を仮に認めたとしても、世間の気分としてはこれくらいは認めてほしいが、それでも温暖化とC02の因果関係はニワトリ・タマゴだと(池田は)主張する。C02の増加によって気温は上ったのか、それとも気温が上ったからC02は増加したのか、確たる証拠はないというのである。
 たしかに、コップについだビールと同じで、シベリアはじめ永久凍土や氷河に封じ込められている大量のC02は、C02と無縁の理由でも地球が温まれば、出てくる。もしそうだとすると、C02をいくら削減したって、冷えたビールには戻らない。

 地球温暖化につづいてダイオキシン問題が俎上にあげられる。これについては他に本もあるので詳細は省くが、C02とはくらべものにならないくらいに一部ジャーナリズムと国民感情と政治と企業が結びついた世論操作の結果だったことが明らかにされている。戦後の社会主義全盛時代に、ルイセンコ学説というアヤシイ遺伝学説が唱えられ、それに同意しない日本の代表的遺伝学者が葬られかけたことがあったが、ダイオキシン問題の非科学性もそれに近い。
 C02、ダイオキシンの次は外来種問題である。琵琶湖はじめ日本の湖のアユやワカサギやモロコなどの固有種がブラックバスなどの外来種に喰い荒らされて激減しているという問題。この一件について、生物多様性を大いに支持する私としては、著者に架空論争を挑みながら読んだ。

 私の故郷の諏訪湖のスワモロコはもう絶滅してしまったが、池田はどう考える。
 池田 <知らんだろうが、スワモロコはブラックバスの前に琵琶湖から運ばれたホンモロコと混血して消えた。固有亜種は消えたが、種が消えたわけではない。固有亜種の混血とは同一種内の地域個体群の混血で、種にとってはその方が遺伝的多様性は増す>
 そんなこといったら、外来種の侵入は生物多様性の面からはいいことになってしまうじゃないか。
 池田<魚についていえばこれまで絶滅したのは亜種しかなく、スワモロコ、クニマス、ミナミトミヨの三つだけ。いずれの絶滅も外来種が入る以前のことだ。アメリカザリガニやウシガエルやブラヅクバスといった外来種が入り、科学的に見れば日本の水生動物の種の多様性は増えた>
 琵琶湖の魚は現にブラックづられているだろうが。
 池田<ブラックバスが入ったのは80年も前のことだ。以来、固有種とは並存していた。そのバランスが崩れ、固有種が激滅しはじめたのは、琵琶湖総合開発が始って水辺の自然環境が壊されたのと同時だ>

 生物のあり方を、ブラックバス問題に典型的に現われているように、個々の問題として考えてはならない、とこの構造主義生物学者はいう。自然保護行政はブラックバス捕獲のような対策をしたがるが、そんな金があったら他にやることがあるだろう、というのである。
 「環境をムチャクチャに破壊した責任を隠蔽するために、外来種に責任を押しつけ、さらに外来種の駆除費用として多額の税金をかすめ取るのは、二重の詐欺である」 書評・了。

 (続)は後ほどとします。
   



 

シスモール五号より。

  CISMOR・五号より。
 ミシェル・モール氏(1992年ジュネーブ大で文学博士号を取得後京都に移住し、
 宗教学の研究に専念する。既成概念の再検討に挑戦することが趣味。)の
  <「聖地」としての京都>を紹介します。

 今や日本全国共通の駅前・繁華街の異様な光景と変わらぬ「古都の風景」描写からはじまる。
  
  ******************

     <はじめに>

 現在の京都には残念ながら理想の旧都と違う要素が多い。懐古趣味でなくとも、度々古都にふさわしくない風景を目の当たりにする。各交差点にはパチンコやコンビニが立ち並び、車優先の社会が作り出した主要道路は絶え問無く騒音と共に排気ガスを放出しつづけている。町の外見にこだわると、とても「聖地」とは思えない姿の方が目に付きやすい。

 それなら「聖地」の呼称を京都に当てはめることは無理だろうか。この疑問に答えるために、そもそも「聖地」とは何を指しているかを考えねばならない。ただし「聖なる場所」の特徴は、当然ながら信仰形態によって異なってくる。この欄の読者のうち、エルサレムを最たる「聖地」として思い起こす人が多かろう。つまり一神教の一般的な理解では、神から与えられた恩寵が第一の条件となる。では、一神教に属しない仏教や神道の場合、どのような捉え方をするのだろうか。

 環境や都市計画の問題から離れ、住民に日本のどこに「聖地」があるかを尋ねると、まず高野山、富士山、あるいは吉野や立山の山名を挙げる人がいる。山には自然の不思議な力が宿るから、または行者がその閑静な所を選ぶからこそ、「聖地」や「霊地」として認識されている。この「自然の不思議な力]の意味するところは、「気]という発想にほかならない。「気」という漢語は日本に道教的な響きと共に導入されたが、それ以前にも類似の感触が存在した可能性が高い。しかし文字が日本列島に上陸する前から「気」を重視する神道の原形があったと推定しても、それを立証することは難しい。

 行者が選んだ場所に焦点を当てると、京都の周りの山々には僧侶が籠もった形跡が目立つ。たとえば平安時代に高雄山と比叡山には修行道場が聞かれてくる。そして比叡山から派生した鎌倉時代の新仏敦が現れると、浄土系や禅系の多くの僧侶も新しい教えを広めるため、まず京都に本拠地を置いた。そこから自分が所属する宗派の開祖が活勤しはじめた場所を崇める仏教徒は、本山へお参りする目的で京都を訪れている。多くの仏教徒にとって、「聖地]が一方でインドにおけるブッダゆかりの名所、他方では高僧が活躍した場所を連想するからである。実践に深入りした人なら、むしろ「聖なるもの」が外的な状況とは無関係の自由自在な精神状態を指すと解釈するだろう。例えば、「維摩経」に「直心是道場」とあっって、「悟りの場」を意味する「道場」と心境との関連が強調されている。  つまり仏教は本来、心理的な次元を優先するが、民間宗教として発展したことも否定できない。特定の場所に「利益」(りやく)を求める信仰から巡礼などが実際に行われている。

 以上の概要から「自然中心」の神道系の形態と「人物中心」の仏教系の形態を大別できるが、この分類をより厳密にすることは欠かせない。そして神仏習合という形で両系統が重なることも珍しくないことは事実だ。しかし、少なくとも宗教史の観点から、奈良時代以降、仏教諸宗の開祖をはじめ京都は宗教の実践、そして、思想交流の場として常に中心的な役割を果たしてきたと言えよう。

   <権力の集中する場所>

 さらに天皇の存在から都を「聖なる場所]として位置づける時代もあった。例えば禅宗系諸宗の僧堂では元旦、今上天皇の誕生日のとき、そして毎月の1日と15日に、「祝聖」という行事が現在なお行われている。行事の目的は皇帝の長寿と国家の安定を祈ることだというが、その起源は 中国の古い信仰の転用から来ている。古代中国では「天皇大帝」は最初に北斗の神だったが、次第に全宇宙を司る神と見なされるようになり、現在は「泰山府君」として祀られている。中国において国王としての皇帝と神としての天皇大帝は区別されていたにも関わらず、日本では同じ語が使われてきた。「祝聖」(しゃくしん)は宋代の『禅苑清規』に初めて登場する行事で、意外に道教的な背景を持っている。

 したがって、「聖地」としての京都には3つの主なニュアンスが見つけられる。
 1)自然が提供する地理上の恵みとその神道的な解釈。
 2)仏教の宗祖等が開いた本山が集中し、「日本仏教のメッカ」と見なされる側面。
 3)天皇が明治時代まで住居を構えた都としての性格。
 しかし京都が権力の中心地だっただけに、逆に祭政の圧倒的な存在から逃れたい人も現れた。これは道元が今日の福井県=越前に永平寺を開いた動機とされている。いずれにしても人は京都に対して魅力または嫌悪を感じ、無関心ではいられなかった。ここでは敢えて京都を「聖地」として扱ってみるとき、「俗」対「聖」という二元的な価値判断以前、「聖なるもの」が「俗」を含めて万物に内在していることが前提である。この観点から過去における「聖地」としての性格をさらに追究し、最後に未来における「聖地」の可能性を考えてみたい。

   <平安京の歴史的背景>

 平安京への遷都が行われた794年には、その10年前の長岡京への移転の失敗を教訓に、桓武天皇はそれをきわめて慎重に実現させた。すでに前年の正月から藤原小黒麻呂などが地相調査に派遣され、予定地の葛野郡宇多村を綿密に調べていた。不可欠の条件は河川による交通の便、そして四神相応という風水に関わる地形であった。
「四神」は東の青竜、西の白虎、南の朱雀、そして北の玄武を指し、中国の古代信仰に基づいているが、調査の結果、候補地がすべての条件を満たしていることが報告された。新しい都の北の基準点として玄武を象徴する船岡山が選ばれ、西には双ケ岡、そして東には鴨川がふさわしい形で平安京を囲んでいるという結論に至った。東西の果てを「京極」と呼んでいたが、その辺りには以前から人が住んでいたことは案外知られていない。

   <先住民>

考古学の進展により、古代史の一部が明らかになりつつある。遷都以前、今の京都の太秦(うずまさ)の辺りに住んでいたのは秦という渡来系の氏族であった。彼等は当時、葛野川と呼ばれている今の桂川の上に取水ダムを築いて嵯峨野を農地として利用しながら、養蚕業など多くの新技術をこの地域にもたらした。蚕ノ社はその遺産の一部を窺わせている。5世紀後半には秦氏が朝鮮半島東部から集団で日本に渡ったと見られるが、広隆寺の有名な弥勒菩薩の思惟像はその高い文化を物語っている。なお遷都の際、前述の藤原小黒麻呂と秦氏との親密な関係は役立ったようである。

 当時のもう1つの重要な氏族はカモ氏で、その当て字の「賀茂」と「鴨」が河川名と上下の神社の名称に現存している。カモ氏は平安京以前から葛野の地域に住居を構えた豪族で、その「カモ」の音写が「カミ](神)を指し、神事を司る一家だったらしい。神社の禰宜(ねぎ)を務め、後に阿部氏と並んで宮廷の陰陽家に任命された。この先住民は大和にもいたことから、朝廷に仕える重要な宗教家と見られる。
 

     <桓武天皇>

 遷都が決まる過程の中で、先住民の協力を得るとともに、長岡京に執着していた反対勢力を押しのけることが不可欠だった。この難しい決断を迫られた桓武天皇は周りの有識者の意見に耳を傾けると同時に、東北への軍事作戦に意欲を示し、政治的な野心の持主として知られる。桓武の別名はやまべのみこ=山部親王あるいは、かしわばら=柏原で、白壁王(のちの光仁天皇)の第一皇子として生まれた。『続に本紀』によると母の高野新笠は、百済の武寧王(ムリョンワン、在位502-523年)を祖先とする百済王族の子孫だったので、当時として「国際的な人」と見なされていたかも知れない。桓武の在位中、空海と最澄は唐に送られ、日本仏教が新局面を迎える時代に当たる。
 ちなみに804年にこの二僧の同伴をしたのは小黒麻呂の息子、遣唐使として任命された藤原葛野麻呂であった。桓武の皇后も同じ藤原氏の藤原乙牟漏で、31歳で亡くなるまで次世代の平城と嵯峨天皇の母となった。

   <長安の模型>

 平安京が設計された頃、中国の唐代の首都長安が模範となった。東西南北の通りの配列、皇居の位置などは長安に倣っている。朱雀大路が都の中心にあるという点も共通だが、やはり日本独特の地形や社会構造に合わせた点もあり、特に規模と人口に関して比べものにならない.盛唐時の長安の人口が約100万人だったのに対して平安京の人口は15万人以下だったとされている。
 
 京都市の総人口は2006年1月には約147万人(正確には1,472,666人)だったので、都づくり当初に比べるとほぼ十倍に膨らんだ。しかし生活の水準よりも生活の質を考えたとき、本当に向上したのだろうか。
 
 
   <未来における聖地の可能性>
 
 これまで過去と現在の京都に目を向けてきたが、少し未来像を考えてみたい。端的に京都を「学生とお坊さんの町」と特徴づける人が少なくない。ところが本気で学問と宗教の交流の場というイメージを謳い文句に使えば、即座に世界の注目を浴びるはずだ。・・・
     (以下略)

【参考文献】和書 (略)
【参考文献】洋書 (略)

 



 長谷川(間瀬)恵美氏による「太秦(うずまさ)− カミと仏と一神の交流の場 −」も興味深いもの(*特に<三柱鳥居>の項)だったが、以下は皆さんでどうぞ。


 

<京 都>

イメージ 1

   *お薦めブログリスト  http://blogs.yahoo.co.jp/sckfy738/18364689.html から、
 
  同志社大学・一神教学際研究センターの『CISMOR VOICE』という冊子の紹介。
    http://www.cismor.jp/jp/top.html
 

 
   <京都>といえば・・・

 自然に思い浮かぶことは、先ず第一に中学校の修学旅行である。団塊世代の北九州の中学生は誰も

 が持つ「共通の記憶」のはず。夜行列車での旅で、翌朝の京都到着ー京都・奈良周遊だった。

 1960年代初頭の地方の中学生にとっては初めての「グランド・ツアー」であった。

 夜の旅館での思い出以外で奇妙に記憶に残っているのは「清水の舞台」である。

 もちろん当時の中学生は、東條英機の名前こそ耳にはさんだことはあるものの、「清水の舞台から」

 という東條のアジテーションは知る由もない。


 第二は、そのころ(60年安保・三井三池闘争の余韻も残る)北九州五市の合併が決まり、その新しい

 市の名前が公募され、西の京都=「西京市」という「応募投票」がかなりの数にのぼったことである。

 結果、新市名は、「北九州市」という何とも「風情」のない(と、当時も思った)ところに落着した。

 子供心にも何となく納得しがたい気分だった。今でもそうなのだが。・・・

 要するに、公募は「ヤラセ」だったのではないか?という疑念が残る。これも残念という。・・

 ************

 以下思いつくままに<京都イメージ>を記していくと。

 * 銘菓というか京都土産の当時(今も?)の定番・「八橋」
   勿論、堅いせんべい状の菓子のほうで「生八橋」ではなかった。

 * 京都競馬場
   ご存知、春の「天皇賞」と「菊花賞」の開催場。
   両レースともに「自信のレース」だった、・・昔は(笑)。

 * 嵯峨野の湯豆腐
   紅葉のなかの湯豆腐はやはり湯豆腐であった。
   ただし、下心があると不味くもなるらしい。これは大昔の話。

 * 革新勢力の強いところ。

 * 乗用車「シビック」の似合う町
   これは、技術イメージが強いが、実は大のコマーシャル上手な「H社」の資金投下の影響
   だろうが。
 

  * そして、同志社のラグビーとりわけ、平尾誠二率いる黄金時代のそれ。

 (平尾誠二と松岡正剛=京都出身=の『イメージとマネージ』という本がある。1996.12集英社刊)
 この本で平尾誠二と正剛との出会いを知り、それ以後一流ラガーマン(スポーツマン)に対するとき
 の自身の構えが、決しておおげさでなく変わった。

 冒頭の「二人の出会い」の経緯の箇所のみを引用しておこう。

 ************

 1 イメージをマネージする
 
 そのとき平尾誠二は22歳だった。1984年、同志社大学4年生の秋である。
  平尾はその日、ごく親しい知人から「おもしろい人がいるから会ってみないか」と言われ、神戸の
 ポートピアホテルに来ていた。名前を聞くと、「松岡正剛という人だ」という。それなら平尾は少し知 っていた。すでに週刊していたが、松岡のつくっていた雑誌『遊』を見ていたからだ。
  松岡も同じ知人から「平尾に会わないか」と言われていた。当時、松岡は平尾の実際のゲームを2. 3度しか見ていなかったものの、溌剌とした同志社ラグビーとともに、平尾の類稀な判断力やプレーに
 感心していたので、二つ返事で神戸に向かった。

 ****************

 * 同志社「つながり」では、荒俣宏・『理科系の文学史』(1981.6.15工作舎)の巻末「参考文献」で知った、同志社アーモスト館出版局『ガリバー旅行記と日本』(モーリス・ジョンソン他著、ムーンライトシリーズシリーズNO4)。
  私も早速郵送願ったものだった。

 * 最後に、井上真琴(1962生、文卒の男性)著『図書館に訊け』(「聞け」ではなく「訊け」
  である。2004.8.10.ちくま新書)
  この種のレファレンス・ツール案内本としては、抜群の一冊。

 *ご存知、同大出身の「外務省のラスプーチン」氏については後ほど、まとめて。
 

 ・・・思い浮かぶままに書き散らしてきたが、降り続く雨のせいだろう。??

  冒頭の・・ 同志社大学・一神教学際研究センターの『CISMOR VOICE』

  という冊子の紹介は、これも後ほど。 


    <補記>
 
  どうも気になるので、『図書館に訊け』の<訊>を『字統』(白川静)で確認すると、
   

   **『説文解字』に「問うなり」とあり、訊問の意。
  俘虜を訊問することをいう。
  元の意味は俘虜を後ろ手に縛り盟誓したうえで訊問を行うことを示す字。***
  とある。(要記)・・「聞く」(=原義は「神の啓示を聞く」)と較べて能動性、意志的な字だ。
  訊問するわれわれにも覚悟が求められていると理解すればよいのか。  
 

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  お薦めブログ・リストから、今日はこんな情報が入ってきた。

 「藤原肇の宇宙巡礼掲示板」 http://jbbs.livedoor.jp/study/2491/

  
 ドル紙幣には、隠されたメセージが秘められていると言われるが、

 新20$紙幣にはどんなメセージが込められているのか。


  
   The new U.S. $20 dollar bill

  contains hidden pictures

  of the World Trade Center and Pentagon attacks!

  Yes! see for yourself...
     

<グレン・ベックのプログラム> http://www.glennbeck.com/news/05172002.shtml

   WTCビルやペンタゴンは何処に隠されているか?
   上のグレン・ベックのブログを確かめてみよう。

   

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