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草が萌え、花が咲き始めるころになると、おれはしみじみと溜め息が出てしまうのだよ
今はこんなに美しい葉や花も、いずれ秋になれば、散るか枯れるかしてしまうのだろう
やがて、その草や花が枯れ、衰えたときの姿が想像されて、なんだな、哀しい様な、愛おしい様な不思議な心持になってきてしまうのだよ
人もこれと同じだ、老いてゆく
どんなに美しいお方でも、歳をとれば皺が寄り、頬の肉も、腹の肉もたるみ、歯だって抜けてゆくのではないか
天地のあらゆるものが愛おしくてならぬのだ
あの、虫の音を聴いても、虫が愛おしい
この風やこの空気の匂いも、・・・・目に見えるもの、鼻に香るもの、指に触れるもの、耳に聞こえるもの、舌に感ずるもの、ことごとくのものが愛おしくてなぁ
お姿が美しいとか、お綺麗であるとかいうのは、そのお方を愛おしいと想うおりの、ただのきっかけのひとつではないのかなぁ
「陰陽師」の中で、安部清明と源博雅が
月を眺めながらのしみじみとした会話のなかに出てくる源博雅の言葉です。
この言葉に惚れて読んでいます。
そう、私も写真を撮るときに、よく感じるようになった、もののあわれ。
生きるものすべてが愛おしいとおもう。
多分、コメント頂いても応えられませんので、コメント欄は閉じさせていただきます。
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