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2013-7-26 教師力 5

 教師の資質についてのお話の続きです。
この半年でイジメによる自殺やクラブ顧問の不祥事など、教師の資質を問われる事件が相次いでいます。
しかし、この「教師の資質」というものをきちんと定義し理解しない限り、その資質を持たない教師を見分けることは困難だと思うからです。

今日は教師の人間的魅力について述べてみようと思います。

 入学したときには、中学生であれ高校生であれ期待と不安で胸をいっぱいにしながら正門をくぐります。
そして先生たちの指示するままに教室に入り、プリントを受け取り、
やがては勉強したりクラブをしたりすることになります。
たいていの生徒さんは先生方にあえて逆らおうとはしません。
何の得もないし、逆に内申書に悪く書かれたりするかもしれないからです。
利口な生徒さんほど表面は従順で、その実内面に不満と反感がたまってゆくわけです。

 そして卒業したあと、彼らは口をそろえて言います。
「あの先生は大嫌いだった」と。

 教師と言うのは生徒を先導しなければなりません。
そのためには、さまざまな技術や能力を使う必要があるのです。
なぜなら、教師も生徒もともに人間であり、人間であるからには意思があるからです。
その意思を操ることはとても難しいし、操るのではなく自分から動いてもらうのはさらに難しい。

 例えば、勉強ひとつとってもそうですね。
がんばれば、成績は上がる。
誰でも知っていることなのに、努力しない子もいる。
それは、がんばれないからです。
理由はさまざまですね。
生まれつきつらいことがいやな子や、どれだけ努力すればわからないから動かない子、努力に見合った成績が手に入らないからやらない子。

 では、どうやってやる気にさせればいいのか?
そこで必要になるのが人間的魅力なのです。

 別にイケメンでスポーツ万能、頭脳明晰でなくてもいいんです。
絶世の美女でナイスボディ、教え方も知識も抜群、でなくともいいんです。
モテなくてもいいし、好かれなくてもいい。
教師に必要な人間的魅力とはただひとつ。
「どれだけ、その子のために何かをしてあげられるか」
これにつきると私は思います。

 私は別に正義と熱血の人ではないので、金八先生やGTOがいいとはいいません。
生徒を前にしてその子のために何が必要かをまじめに考え、嫌われてもいいから生徒にありのままを伝える。
これだけでいいのではないかと。

 1クラス40人の生徒を預かる担任の先生は、全員を見守ってあげなければいけません。
きれいごとでは運営は難しいでしょうし、全員のことを考えてあげれる時間はないかもしれません。
それでも私は、そうしてあげることが先生の持てる最大の魅力ではないのか?と思っています。

 昨今の学校では、教師の雑用が増えてとても生徒にまで気が回らないような状況になっているのは知っています。
これは、公立も私立も変わらないようです。
教師とて人間、生活もあるし自分の人生も家族もある。
生徒にすべてをかけることなどできないでしょう。

それでも、生徒をしっかりと見据えましょう。

 また、学校の管理職の方々は、先生方が生徒と向き合えるような環境を作ってあげなければいけません。
どんなに仕事の処理能力が高くても、他の仕事を割り当てられたら生徒さんと向き合う時間が少なくなる。
それを「プロなんだからなんとかしろ!」などとは言えないはず。

 卒業生が笑ってたずねてきてくれる先生。
壁にぶち当たったとき、生徒が必ず思い浮かべる先生。
魅力のある先生とは、そういう人のことではないでしょうか?
卒業生が毎日遊びにきてくれる学校は、急に生徒数が伸びることはないかわりに、絶対入学生が減少しません。
まずはそういう先生方を育てあげること。
それが学校の教師力をあげることだと私は思います。
 20年ほど昔、大阪には浪速3校と呼ばれる学校がありました。
商業系の簿記や営業系の授業・英会話をしていらっしゃったのが浪速商業。
現在の大体大浪商さんですね。
クラブが盛んで健男児の集まりとして知られていたのが当時男子校だった浪速高校。
現在の浪速学院さんです。
そして、工業系の資格を身につけ、就職には比類なき力を持っていらっしゃったのがこちら。
星翔高校さんです。

 旧校名は浪速工業さんといい、現在でも母体となっているのは学校法人浪工学園さんですから、当時の名前は残っているということですね。
いまや私学でも唯一の工業技術系の工業高(電子系ではもう一高あります)になってしまいましたが、就職先の多さは公立の工業高校では太刀打ちできないくらいです。
最近では、工業系の就職先は減ったと教頭先生がこぼしておられました。
(それでも全校生徒分の就職先はあるのだそうです。)

 今年の教育目標は、「翔け希望大学へ!翔けモノづくりへ!翔け全国大会へ!」。
つまり、志望大学がある子は学力の養成を、モノづくりが好きな子には資格を、クラブに燃えている子には全国への切符を、それえぞれ手に入れることができるように指導するということなのでしょう。

 では、具体的にはどうやって夢の実現をさせるのでしょうか?
そのあたりを先生方に聞いてみました。
「うちの学校では、普通科に在籍していても取れる専門資格がたくさんあります。
つまり、資格を取ることによって学力だけでは手の届かない大学への道が見えてくることもあるんです。

 また、市内の工業系の学校でも、うちのように機械工学科と電気工学科を両方とも持っている学校は少ないんです。
たとえば、トヨタや日産などの自動車系企業に就職する場合、機械系のエンジニアリング資格だけを持っていてもなかなか採用されません。
自動車には、必ず電子部品も使われているからです。
うちの学校なら、機械工学科に在籍しながら電子工学系の資格も取れます。
つまり、がんばり次第ではいくらでも大企業に採用されるということなんですよ。」

 なるほど、実学と資格を使った進学・就職のノウハウを数多くお持ちなのですね。
たしかにそういうアプローチをなさっている学校さんはあまり耳にしませんね。

 本来ならば実習費のかかる専門国家資格を卒業時に身につけることもできるし、学内でがんばれば2年生からでも学費免除の奨学金制度(前科目平均85点以上)もある。
公立に入学するより、経済的にはお得かもしれません。
今が経済的に不安な社会だからこそ、実学で資格を身につけて進学や就職に役立てる。
自分のやりたいことをすでに見つけている受験生の方々なら、こちらの学校を見学なさっても損はないと思います。
 仏教であれキリスト教であれ、宗教系の学校は男子校や女子校になることが多いんです。
たいていはキリスト教系が女子校で、仏教系が男子校ですね。
宗教的上の理由で、男女が同席することを望ましいと思わないことが多いため、単一性の学校を作ることになるのでしょう。
しかし、近年ではその考えも次第に変わってきています。

 たとえば、桃山学院さんや賢明学園などのキリスト教系学校さんもすでに男女共学校として有名になりつつありますし、去年羽衣学園さんが突然男女共学を発表されたのも記憶に新しいですね。
そして仏教校でも、創立120周年の翌年である2011年から共学化がスタートされたのがこちら。
上宮中学校・高等学校さんです。

 浄土宗の法然上人を学校の祖とするこちらの学校は「正思明行」を校訓にすえられています。
「正思明行」とは、「正しい思いをいだいて明らかに行動する」と言う意味だそうです。
この教育方針を実現するべく、「躾の行き届いた進学校」「知育・徳育・体育のバランスの取れた指導」「目先の結果より将来に生きる全人教育」を3つの柱として大切になさっておいでなのです。

 今回、6ヵ年コースは大幅なコース変更が行われました。
中学部においては従来どおりの2コース制(標準コースがアップコースに名称変更)、高校からは特進(高3から国公立Ⅰ型)、英数(国公立Ⅱ型)、6ヵ年プレップ(有名私大目標)となります。
これにより、進路目標をより具体的にして、コースごとの学習の進め方を特徴づけようとなさっているんでしょう。

 また、他校さんに比べて週35時間授業と時間コマは少なめ、第2土曜は休校と、学力向上に時間ばかりをかける指導はなさいません。
その分、朝礼時の小テストの結果が悪ければ居残り学習、理解度の良くないクラスはそのクラス単位での補習・講習の実施など、できるだけわからないところをなくす、ていねいな指導をされています。

 進路指導においては、他校さんよりも高大連携大学が多い学校として知られています。
立命館大学や龍谷大学、京都文教大学など、計214名の連携推薦入学枠を有しておられるんです。
今回の男女共学化を機に、女子大学との協力関係も提携協議中で、すでに神戸女学院大学や同志社女子大学など、神戸の名高い女子大で見学会を開いておられます。
来年度より大阪樟蔭女子大や梅花女子大などからの連携推薦生の実施が決まっていて、今年の後半にはもっと増えていることだろうと思われます。

 授業コマが少ない分は、学校行事やクラブ活動に参加している生徒さんが多く、特にクリケット部(全国2位)やストリートダンス部、フェンシング部などは大阪では数の少ない珍しいクラブですね。
もちろん、柔道部・剣道部・卓球部などもインターハイの常連校です。
全人教育のためには、勉強ばかりでなく宗教授業やクラブ、学校行事までもフルに使って指導しなければいけないという考えが良く伝わってきますね。

 宗教的理由でこちらの学校を選べないご家庭もいらっしゃるでしょうが、そうではないご家庭は一度学校見学に行かれることをおすすめします。
一見されれば、偏差値60以上の学校では見られない幅の広い教育が見られると思いますよ。
 城下町や門前町、寺社町などは江戸時代から有名ですが、近代に入ってから初めて現れた町のでき方がいくつかあります。
ひとつは「人波町」。
これはもちろん私の造語で、「大きな駅や娯楽施設・病院などの、人の出入りの激しい場所のおかげで町が大きくなっていく」くらいの意味なんです。

 そしてもうひとつが「学園町」。
人気のある学校ができると、そこが僻地であろうが交通が整備されて生徒の移動に備えるようになり、それとともに文化施設が多く作られて結果として大きな町となるんです。

 枚方市付近にお住まいの方は、ここしばらくの京阪枚方市駅付近の急激な発展に驚かれていることだろうと思います。
それだけの人の流れを作り出した原因だと私が考えているのが、こちらの学校さんです。
そう、枚方市付近の発展は、まさに常翔啓光さんの発展と時を同じくしているんですよ。
今年はとうとう近所の枚方市民病院が大病院へと建て直されることになっていますしね。

 毎年少しずつ受験生レベルが上がってきておられる啓光さんは、併願校として開明さん、仰星さん、清風さんがあげられるほどの進学校へと変身なさいました。
すでに昔の宗教校、スポーツ校としての面影がなくなってしまったのは残念ですが、ベネッセの学力推移テストで、中学部の新入生がここ5年で偏差値が6ポイント以上も上昇するほど、急激に進学校への階段を駆け上がっておられます。

 今年度に入ってからの変化をいくつか記しておきます。
啓光さんは今年度より常翔学園グループの一員として運営されることになりました。
つまり、経営的には独立していたこちらさんが、常翔学園グループに経営統合されたということです。

 一番大きなメリットは提携大学への内部入学が認められること。
つまり大阪工業大学や摂南大学、広島国際大学などへの進学が楽にできるということですね。
また、中学部コースは特進選抜コースを新設。
いっそう受験生の合格偏差値が上がることになるでしょう。
高校部コースではスポーツ進学コースを廃止。
ただし、全コースからどのクラブへも参加はできますから、いきなり運動クラブが弱体化することはないと思います。

 一番大きなデメリットは授業料ですか。
中学部の年間授業料が59万円から64万円になります。
これは常翔学園中等部と同じ授業料にするよう本部学園から命令されたからで、こちらさんでは制定品(制服やかばん)の費用を下げて、なんとか合計金額を以前と変わらぬものにしようとしていらっしゃいます。

 変わらぬ特徴として、こちらさんの校訓を上げておきたいと思います。

熱心であれ 力強くあれ 優しくあれ

なぜいまさら校訓かというと、生徒さんだけではなく、教える側の教員たちにも強く指導されているからなんです。
啓光さんでは、学校レベルの底上げは施設ではなく教師力の充実によってのみできると信じていらっしゃいます。
ですから、自行の教師に対する研修やカウンセリングが非常に多いんです。

 新任教諭に対しては、ガイダンス資料やアンケートなどにより行動指針をしっかりと把握させ、公開授業などを通して啓光らしい教師指導を身につけさせます。
また、他の教員に対しても自己点検ファイルなどで自分の指導スタイルや社会人としての常識を常に問い、管理職との面談による自己評価や、生徒さんたちによる授業アンケートなどを定期的にすることによって、欠点や足りない部分を教員にフィードバックし、研修会などを通してさまざまな成長につなげておられるんです。

 自己点検ファイルを見せていただきましたが、40項目にも及ぶ細かい自己採点表で、教員としての資質のみならず社会人の常識も身につけさせようとする態度が見られますね。
みなさんは「それくらい当たり前じゃないの?」と思われるかもしれませんが、教員養成を行っておられる学校さんは驚くほど少ないんですよ。
たいていはほったらかしで各教員に任せるか、管理職や校長・理事長が一方的に採点して叱咤する学校がほとんどなんです。
これでは常識ある教師を育てることなどできないと私は思うんですけどね。

 生徒を育てるには、まず教師から。
入学してから先生と一緒に成長できる学校、すばらしいと思いませんか?
 京大に60人以上合格させた。
帝大合格者と国公立医学部の合格合計がもう少しで100人になる。
そんな超受験校さんの説明会の冒頭、元校長である教育相談役:森山先生はこうおっしゃいました。

「今後も着実に努力を積み重ねて、本校の特徴である実践的な教育、新しい試みに果敢に挑戦する教育を推し進めてまいります。」

勝てないですね。(苦笑)
すでに高い進路実績を実現し、生徒数156名から出発した分校もいまや本校をもしのぐ3,050名の生徒さんを収容する大型進学校へと発展しました。
今もっているものを守る姿勢になっても誰も文句は言わないはず。
にもかかわらず、「これからも新しいことに挑戦」などと言う姿勢がすばらしいし恐ろしい。

 新しい試みは、いくつかは失敗するんですよ。
失敗すれば進路実績にも生徒の満足度にも影響します。
それでも恐れず前に進もうとするあたり、本当に根っからの挑戦者なんだなぁ、と感心してしまいます。

 こちらさんが行っておられる教育指導は、本当に当たり前のことばかりなんです。

① 目標の明確化
  生徒の能力を最大限に引き出すためには何が必要かを考え、高い目標を掲げて新たな試みに挑戦する。

② 学習指導計画
  到達目標を設定し、計画的・段階的に指導する。
  通常の時間割の中に受験に的を絞った講座を組み込み、高い実績を持つ講師を外部から招聘してでも生徒を伸ばす。

③ 学習への意識付け
  将来なりたいものになるためには、今何が必要か、どのような進路に進む必要があるのかをイメージできるよう、個別面接を何度も行い、はやい時期から志望校を指定する。

④ 学習習慣の確立
  学力を高めるのに必要な質・量ともに充実した学習指導を行うため、充分な学習時間を確保する。
  学習内容の徹底理解と先取り学習を両立させる。

⑤ 学ぶ楽しさ
  学習を粘り強く続ける動機付けとして、知的刺激を受けるような講座を用意する。
  プロジェクトワークや多彩な学校行事により、学問や芸術に対する興味や関心を高める。

⑥ クラブ活動の奨励
  学業との両立をはかりながらクラブに参加し、同学年や先輩・後輩と交流を深める。
  ロケット研究部やインターアクト部などのように、実学をもとにしてさまざまなことへの興味を促す。

⑦ 生活指導
  「生徒としてふさわしい振る舞い」を身につけさせる。
  挨拶の奨励や生活指導などで、時代が求める人材に必要な「挑戦」「主体性」「グローバル」を身につけさせる。

 たったこれだけだそうです。
ただ、それがどれだけ難しいことか!
どれだけ実現できているのかは、すばらしい進路実績と卒業生さんたちの感想アンケートでわかろうというものです。

「授業に満足している」95%
「早朝テスト・終礼テストが有効だった」94%(終礼83%)
「信頼できる先生に出会えた」95%

 このアンケートは、無記名アンケートの上に、項目を選ぶ選択方式ではないんですよ。
「何でも好きに書いていいよ。」と言われてこのパーセントになるのですから、本当に全員がそう思っていらっしゃるのでしょうね。
こちらさんは最近体育館が新築されたばかりなのですが、「校舎・施設が新しい」「クラブが気に入っている」と答えた人は10%にも満たないとか。
本当に、授業の進め方や先生方の指導への信頼が高いことが良くわかりますね。

 私が注目したのはこの項目です。
「学校の指導がしっかりしていて学力が伸びそう」
去年度まではこれがかなり高かったそうです。
それが、今年はこう書かれるようになったんだとか。
「しっかり自分自身の勉強ができる」
自主性が出てきたこちらの学校さんの快進撃は、まだまだ続きそうですね。
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