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2007-9-23 経験と理論

 今日、私用で病院に見舞いに行ったおり、家に帰ろうとする患者さん(老人痴呆症だそうです)を看護婦さんがなだめているのに出会いました。
 看護婦さんが何か一言言っただけで、その患者さんはうなずいて自分の病室に戻っていったのです。

 実は最初はすごい剣幕で「ワシは帰るんじゃ!」と大声を出されていたのに、急に素直になったことに興味を覚え、その看護婦さんに失礼を承知で質問してみました。

「すいません、今の方ですけど、すごい剣幕でしたねぇ。」
「ええ、いつものことですわ。」
「あなたが一言おっしゃっただけで、おとなしくなっておられましたね。すごいですね!」
「いえいえ、簡単ですのよ。」
「もしよろしければ、なんとおっしゃったか教えていただけませんか?」
「かまいませんわよ。こう言ったんです。(もうすぐサザエさんが始まりますわよ。)って。」

 思わず笑ってしまいましたが、後で考えるとなかなかすごいことなんだ、と、気がつきました。
 つまり、サザエさんが見られないだけで、自分の怒りを引っ込める人がこの世に何人いると思いますか?と、ゆうことなんです。
 よほどその人のことをよく理解し、毎日観察していないとわかるはずがありません。
 どこの世界でも、現場にいる人は毎日の経験則から自分の行動を決定付けます。
 これは理論ではなく、行動パターンの理解であり、認識に当たります。
 そして、理論よりも経験則の方が正しいことも良くあることです。

 たとえば、文部科学省が提唱した「ゆとり教育」は、著名な文化人と呼ばれる正体の良くわからない人々が話し合って決めたことですが、現場の先生たちはいっせいに反対しました。
「勉強時間を減らすことで、生徒の質をアップさせられるはずがない。」と。
 しかし現場の声は無視され、結果として子どもたちの全体的な学力ダウンにつながり、積極的に週6日制を実施している私学校と指令に逆らえない公立校との学力格差は大きく広がってしまったことは明白です。
 もし教育再生委員会にひとりでも現場の教員が参加していたら、このような理論的には正しいと思われる愚策(あえて愚策と申しましょう)が採用されることはなかったでしょう。

 みなさんも、身近なことで考えてみてください。
 入試前の方は、「内申が悪いからレベルの高い学校には行けない。」と考えていませんか?
 登校拒否をしているお子さんをお持ちの方は、「学校にも行けないような子は、ダメな子だ。」と思い込んでいませんか?
 英語が苦手な生徒さんは、「オレは英語にむいていないんだ。」と決めてしまっていませんか?

 頭で考えるだけで決めるのではなく、まず行動してみましょう。
 どうしていいのかわからなければ、経験の豊富な人に相談してみましょう。
 きっと、理論だけでは考え付かないような方法を、経験上の話から教えてくれると思います。
 みなさんは、オリンピック競技を見たことがありますね。
 マラソン、短距離走、棒高跳び、ハンマー投げ、重量挙げ・・・。
 さまざまな競技でそれぞれの分野に秀でたアスリートたちが集まり、世界のトップを競います。
 しかし,同じスポーツ選手でありながら、マラソン選手が重量挙げの競技に出ることはありませんし、ハンマー投げの選手がハードル層に出場することもありえません。

 なぜでしょうか?

 人間の筋肉には素早く動く速筋と力が強い遅筋の2種類があり、競技によって使う筋肉が違うからです。
 一般的に、トラック競技は速筋、フィールド競技は遅筋を使って行います。
 したがって、両方の筋肉を同時に鍛えるのはむずかしい(鍛え方も鍛える場所も違うからです。)ため、かたよった鍛え方にならざるを得ません。

 脳においても同じことが言えます。
 脳の基本的な働きには集中力と持続力とがあり、やはり使う脳の部位が違っています。
 たとえば、本を読み始めると他人に話しかけられてもわからなくなるのは集中力で、漢字の練習を3時間ずっと続けることが出来るのは持続力です。
 これらも筋肉と同じく、同時に鍛えることは難しいものなのです。
 勉強するときのことを考えてみればよくわかるでしょう。
 集中すればするほど勉強は進みますが勉強する時間は短くなり、勉強時間を長くすればするほど集中力は途切れやすくなるものでしょう?
 しかし、勉強するにはどちらの力も必要なのはみなさんもご存知のとおりです。

 では、どうすればいいのでしょうか?

 実は、ちゃんとやり方があるのです。
 10割の力を身につけるのではなく、集中力も6割、持続力も6割、出来るようにすればいいのです。
 でも、それでは10割の人に負けてしまうのでは?と、思っていませんか。
 大丈夫、その力の使い方をわきまえればいいだけです。
 たとえば、初めての問題を解くときや入試問題に挑戦するときは集中力だけを使います。
 疲れてわからなくなるまで、必死で考えましょう。
 しかし、英単語や漢字の暗記をするときは、必死に覚えるのではなく、出来るだけ簡単に暗記していき、忘れることは考えないで長時間続けるようにしましょう。
 忘れても、何度もやり直せばいいのですから。
 これは、世界最速のランナーが横断歩道ではゆっくりわたるのと同じ、世界一の力持ちでもお箸を持つときは軽く持つのと同じです。

 必要なときに必要な力を使う。
 これこそ、天才と呼ばれるのにふさわしい人でしょう。
 みなさんも、分野別に自分を鍛えてみませんか?
 方法が知りたい方は、いつでもご連絡ください。

2007-9-15 1円玉

 みなさんは、1円玉をみたことがありますか?
 消費税が必ずついてくる今、1円玉を目にしなかった日は1日もないでしょうね。
 では、1円玉がどんなに役に立つものか知っていますか?
 1円玉のモデルは、旧大蔵省のデザイナーたちが心血を注いで作り出したもので、いろいろな工夫が盛り込まれています。
 たとえば、1円玉の半径は1センチ、直径は2センチです。
 そして、高さ(幅)は1ミリで、重さは1グラムなのです。
 このことは、毎日1円玉を触っているのに、あまり知られていないことなのですが、知っている人には貴重な情報です。
 つまり、1円玉が5・6枚ポケットに入っていれば、たいていの重さや長さをはかれるわけですね。

 勉強においても、この1円玉のように、みんな見たことがあるんだけど、詳しく知っていればもっと得をする知識が数多くあります。
 たとえば、英語においては、いろいろな動詞を覚えるよりも、いくつかの動詞とその連語を覚えるだけで、すべての表現が可能になります。
 have , get , putの3つの単語と前置詞で作る連語を知っているだけでも、100種類以上の表現ができます。
 国語では、文法的に品詞の区別をする場合に、ウ段で終わる単語は動詞、イで終わる単語は形容詞、ダで終わる単語は形容動詞と、ひらがなをいくつか覚えるだけでたいてい品詞の区別がついたりするわけです。

 例をあげればきりがないですが、基本となる知識の中でもさらに詳しく覚えればとても役に立つ知識や公式はかなり多く、これをかいつまんで教えているのが学習塾と呼ばれる場所だといえるでしょう。

 では、学習塾以外にそのような知識が手に入るところはないのでしょうか?

 いいえ、そんなことはありません。
 簡単にそのような知識を手に入れたいのなら、友達と勉強会を開いてみればいいでしょう。
 同じ計算をしていても、必ず早い人がいるはずです。
 英語の長文を読むときに、さっさと訳してしまう人もいるにちがいありません。
 なぜなら、かれらの頭の中には、あなたが持っていない1円玉がいくつか入っているのです。
 ですから、計算の早い人にはその秘訣を、英語の長文を読むのが早い方にはその極意を、何度も尋ねてみてください。
 きっとあなたにも、いくつかの1円玉をくれると思いますよ。

2007-9-11 抹茶

 皆さんは、茶道をご存知ですか?
 何人かでせまい部屋に集まって、正座をしたままお湯が沸くまで待ち、緑色の粉茶をいれてグルグルかき回し、ひとりずつゆっくりと飲む、あの茶道です。
 本当はちゃんとした作法や道具の名前もあるのですが、今回はそれは置いておきます。

 あの茶道で使うお茶の名前を、抹茶(まっちゃ)といいます。
 そう、あの抹茶ミルクとか、抹茶アイスでも有名な、ちょっと苦味のあるお茶ですね。
 みなさんもよくご存知だろうと思いますが、では、抹茶の原料は何かを知っていますか?
 抹茶の原料となるお茶を、碾茶(てんちゃ)といいます。
 これは普通のお茶と違って、よしずとわらを使って20日以上陰干しにして作ります。
 玉露も同じ造り方だそうです。
 こうして作った碾茶を、葉の葉脈などを取り除いてやわらかい葉っぱの部分だけにして、細かく石臼で粉にしたのが抹茶なのです。
 どうですか?
 ちょっとだけ飲むお茶に、これだけの時間と労力をかけていたとは知らなかったでしょ?
 このお茶を作る人は御茶屋ではなく茶師とよばれ、とても尊敬されていたそうです。

 これは、勉強とよく似ていますね。

 テストでいい点を取ったとき、テストを解く時間は短いものです。
 しかし、いい点を取るためには、気の遠くなるような時間をかけて自分の知識をためていきます。
 その結果として成績が出てくるわけですね。
 影の努力が大きいほど、結果はいいものになるわけです。
 この教え方がうまい人は教師と呼ばず、教諭と呼ばれます。

 塾には茶道部の子が何人かいますが、たいていの子が頭がいいのもそのせいかもしれません。
 影の努力を怠らない。
 自分自身のフォームを決めて、その型通りに行う。
 茶道と勉強は似ているでしょ?
 とゆうことは、テストをなめると苦い味がするかも(笑)。
 皆さんは、どう思いますか?
 先日の父兄懇談で、「子供がパソコンばかりさわってて、全然勉強しないんです。」とお母さんがこぼされていました。
 ある意味親の立場としては当然の言葉だったのですが、ではパソコンと勉強はまったく相容れないものなのでしょうか?

 我が家の娘や妻が何か疑問を持ったとき、まず私に聞きます。
 「〜ってなぁに?」とか「…って知ってる?」などですね。
 私はそのたびごとに妻や娘の目の前でパソコンを起動させ、グーグルやインフォシークなどの検索エンジンを使ってインターネットで探して見せて、「こうゆうことらしいよ。」と教えます。
 たとえ自分が知っていることでも、辞書をひけばのっていることでも、いちいちパソコンを起動させていました。
 そのかいもあってか、娘も小学5年生になると簡単な疑問や知りたいことなどは自分でインターネット検索をして調べるようになりました。
 つられて妻もよく調べるになり、たいていの疑問はまず自分で調べる姿勢を身につけさせることに成功したようです。

 爆発物のニトログリセリンが心臓発作の薬になるように、手術に使う麻酔薬が麻薬としての一面を持っているように、道具とゆうものは、それを使う人間によって有益にも無益にもなりうるし、有害にも無害にもできるものだと私は思っています。
 特にこの情報社会では、パソコンを使えない人などは考えられませんし、また使わずに済ませている人たちはかなりの損をしていることは明らかでしょう。
 当塾の塾生は、ほとんどの生徒がパソコンを持っていて使っているし、私自身が直接彼らにいろいろなパソコンの活用法を教えているくらいです。

 昔から親とゆうものは、自分が触ったことのない知らないものを子供たちが使い出すと、「ああ、あんなものを使っている。」とか「勉強もしないで…。」とかゆうものですけど、時代は変わり、人も変わってゆくものなのですから、子供たちのすることを頭から否定するのではなく、まず親自身がそれを吟味してから判断してください。
 そうすれば、どんなものでも役に立たないものはほとんどないことがわかるはずです。

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