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今日、私用で病院に見舞いに行ったおり、家に帰ろうとする患者さん(老人痴呆症だそうです)を看護婦さんがなだめているのに出会いました。
看護婦さんが何か一言言っただけで、その患者さんはうなずいて自分の病室に戻っていったのです。 実は最初はすごい剣幕で「ワシは帰るんじゃ!」と大声を出されていたのに、急に素直になったことに興味を覚え、その看護婦さんに失礼を承知で質問してみました。 「すいません、今の方ですけど、すごい剣幕でしたねぇ。」 「ええ、いつものことですわ。」 「あなたが一言おっしゃっただけで、おとなしくなっておられましたね。すごいですね!」 「いえいえ、簡単ですのよ。」 「もしよろしければ、なんとおっしゃったか教えていただけませんか?」 「かまいませんわよ。こう言ったんです。(もうすぐサザエさんが始まりますわよ。)って。」 思わず笑ってしまいましたが、後で考えるとなかなかすごいことなんだ、と、気がつきました。 つまり、サザエさんが見られないだけで、自分の怒りを引っ込める人がこの世に何人いると思いますか?と、ゆうことなんです。 よほどその人のことをよく理解し、毎日観察していないとわかるはずがありません。 どこの世界でも、現場にいる人は毎日の経験則から自分の行動を決定付けます。 これは理論ではなく、行動パターンの理解であり、認識に当たります。 そして、理論よりも経験則の方が正しいことも良くあることです。 たとえば、文部科学省が提唱した「ゆとり教育」は、著名な文化人と呼ばれる正体の良くわからない人々が話し合って決めたことですが、現場の先生たちはいっせいに反対しました。 「勉強時間を減らすことで、生徒の質をアップさせられるはずがない。」と。 しかし現場の声は無視され、結果として子どもたちの全体的な学力ダウンにつながり、積極的に週6日制を実施している私学校と指令に逆らえない公立校との学力格差は大きく広がってしまったことは明白です。 もし教育再生委員会にひとりでも現場の教員が参加していたら、このような理論的には正しいと思われる愚策(あえて愚策と申しましょう)が採用されることはなかったでしょう。 みなさんも、身近なことで考えてみてください。 入試前の方は、「内申が悪いからレベルの高い学校には行けない。」と考えていませんか? 登校拒否をしているお子さんをお持ちの方は、「学校にも行けないような子は、ダメな子だ。」と思い込んでいませんか? 英語が苦手な生徒さんは、「オレは英語にむいていないんだ。」と決めてしまっていませんか? 頭で考えるだけで決めるのではなく、まず行動してみましょう。 どうしていいのかわからなければ、経験の豊富な人に相談してみましょう。 きっと、理論だけでは考え付かないような方法を、経験上の話から教えてくれると思います。 |

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