|
ある日、父は1枚の絵を前にして、画商のYさんと話をしていた。 その絵は父がこよなく愛する斉藤真一氏画「みさお瞽女(ごぜ)の死」 とても細いタッチで描かれているこれが、果たしてペン画なのかそれともエッチング によるものか。 東京から来ていたYさんは、これから、帰京するので直接、ご本人にお会いして 確かめてきましょうと言われた。 それから、ほどなくして彼は斉藤真一氏のご自宅を訪ねた。 応対に出られた奥様が、今日はお留守であること、この画は世界で極細のドイツ製の ペンで描かれているということを話された。 翌日、再び訪ねられると斉藤真一氏がおられた。Yさんは氏に日本の西端に熱烈なファンが いることを告げられると、斉藤氏は奥から、1枚の作品を持ってこられて 「これは、手元に1枚置いている作品です。よかったらこれを。」 かくして、Y氏が抱きしめるようにして東京から運ばれてきたのが この作「帰郷」なのです。 盲目により、親元を離れ、集団生活をしながら、社会生活を生き抜くための厳しい修行に耐え 厳寒の地を生きる彼女たちへの祈りのような表現。 父が斉藤氏に伝えたのは「斉藤氏の青」。 命や情念の赤の表現が多い作品の中にあって、それらが昇華されていく青。 天へと続くような、心の世界の帰郷を表現されたこの青は北国の雪の美しさと ともに我が家に息づいているのです。 *写真がうまく撮れません。ペン画のほうも追ってUPします。
|
ARTにAkogare
[ リスト | 詳細 ]
|
You are always gonna be the one Photo by きょうのぴくちゃhttp://blogs.yahoo.co.jp/nonachgr/folder/124115.html?m=lc&p=2 |
|
父の好きな画家です。これ以前はジプシーをモチーフとした作品でした。 これはごぜ日記の一連の作品の中の一つです。 幼い頃はこの、重く深いテーマ作品を解釈することはなかなか難しかったのです。
http://www.dewazakura.co.jp/saito.htm http://www.shinobazu.com/a-index/ss-printsworks1.htm |
|
曽祖父の代から、毎日使われていた木製の茶筒です。なんということはないものですが 手にすっぽりと収まる大きさとあたたかみ、シンプルですが愛着のある日用品です。
|



