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去る1月24日(金)から営業運転を始めたアルナ車輌が国内事業者向けに製造する低床車、リトルダンサー・C2型の3番車となるらっくる3号(9603号車)が平成25年12月8日深夜から翌9日午前3時半の間に搬入されました。

過去2回の搬入では駒場車庫内にトレーラーごと運び込んだ後、車両架台を降ろしてアングル材をスロープ状に組んだ軌框を介して線路に進入させる方法をとってきましたが今回は大幅に違う方法を採用しました。

それは深夜の本線路上に搬入作業場を設けてクレーンで車両を架台ごと吊り上げ、本線路上に設置したスロープ軌框を介して線路に進入させるというもので、狭い上に曲線ばかりの車庫構内線を利用すること無く、直線の本線路上で短時間に車両を接地させ、牽引車によって車庫内に搬入するという画期的な方法となり、函館市電では過去に類を見ない搬入方式となりました。

さて、今回の搬入では函館市企業局交通部様の特別な計らいにより情報提供および同行と写真撮影について許可を得ることができました。更にネット上での公開についてもお許しを戴きましたので当ブログで搬入作業の詳細を時系列でお伝えしていきたいと思います。


 【第1回】 車両輸送の状況

12月8日(日) 23時08分
イメージ 1
海路で苫小牧に着いてからは陸路で函館に入り、搬入前日の早朝に市内某所に留め置かれ駐泊。その後、道路使用許可が下りる9日未明を前にトレーラーと搬入資材を満載したトラックが市内某所を出発。8日の午後11時には深堀町に繋がる市道・放射4−1号線の競輪場横で現場の準備が整うまで待機していました。

12月8日(日) 23時08分

イメージ 2
今回も車両輸送を担当している日置輸送が所有するエアサス式コンビネーショントレーラーが活躍。トレーラー上には線路幅に組まれた架台と防汚フィルムでグルグル巻きにされた状態の9603号が載っています。

12月8日(日) 23時58分
イメージ 3
先導車を先頭に深堀町電停前の交差点を最徐行で右折し始める搬入車両ですが、青信号が点灯している間に曲がりきることが求められることから先行する乗用車をやり過ごしてから悌団が交差点手前を先頭で停車できるように運転調整。青信号に変わってから速度を調整して右折を開始しました。

12月8日(日) 23時58分
イメージ 4
真横で見た限りでは時速はおよそ10キロ程度でしょうか。12月に入っていますが搬入日の前後で積雪や当日夜の凍結も無く、非常に良い路面コンディションで走行できるのは何よりと感じました。

12月9日(月) 0時09分
イメージ 5
前代未聞の搬入場所はJRA函館競馬場の駐車場横の長さ200メートルの区間で競馬場電停からは220メートル地点です。ここでトレーラーは方向転換をかけて駒場車庫側に9603号を向けて線路上に据え付けました。このトレーラーが到着する前にはクレーンのアーム操作に支障が無いよう高所作業車によってトロリー線を支えるハンガーワイヤーが外されています。※画像のトラクター頭頂部、緑色回転灯の上に外されたワイヤー

12月9日(月) 0時09分
イメージ 6
定位置に着くと夜間作業用の投光器が焚かれ明るく作業しやすい現場に変わります。その光に映し出されるトレーラー上の9603号は冬期の長旅にもかかわらず雪まみれでも無く綺麗そのものでした。

12月9日(月) 0時10分
イメージ 7
作業中の道路状況ですが、日が変わって9日午前0時に道路使用許可となり車線規制を開始しました。道路の状況は見てのとおり線路の山側は完全に塞がれ搬入場所の前後で片道通行になっていて往来の車については海側車線を利用。警備員が交通誘導を行ない通行車両が多い場合は隔時操作によって上下で車をさばくなど電車道路上で行なわれる道路規制では類を見ない方式になっています。この為、搬入が深夜帯になりました。

12月9日(月) 0時11分
イメージ 8
駅前行きの本線上にトレーラーが着くと続々とクレーン車やフォークリフトなどの作業用車や資材が参集してきました。そしてスロープ状の軌框を搭載したトラックがトレーラーをすり抜け設置場所へ。

12月9日(月) 0時12分
イメージ 9
軌框はアングル材を組み合わせたレールを2つ置きますが合わせた距離にして約6メートルほど。限られたスペースの搬入と言う事で9603号が載る架台も線路長と勾配を極力抑えられるよう高さが低くなっています。

12月9日(月) 0時17分
イメージ 10
トラックから降ろされた軌框はフォークリフトで所定位置に仮置きされます。

12月9日(月) 0時26分
イメージ 11
この作業の間、アルナ車輌側のスタッフは車体の状態をチェックして最終的な搬入作業に備えていました。

12月9日(月) 0時33分
イメージ 12
軌框はセンターを出しながら線路上に安定した形で置けるよう人の手で微調整しながら慎重にトレーラー直下まで移動させます。二つの部材を繋ぎ合わせボルト締めして固定しますが位置決めも慎重そのものでした。

さて、輸送の状況はいかがでしたでしょうか。

撮影した写真の数が多いのですが、1回の更新でアップロードできる画像の容量が限られているので一回の更新で10枚前後しか紹介できません。沢山撮った中から厳選していきますが、その分更新回数も多くなってしまうとおもいますので予めご了承下さい。(予想では5〜6回の更新)

次回は吊り上げの状況についてをレポートします。

つづく・・・


  • 顔アイコン

    こんにちは。お久しぶりです。
    らっくる号第3弾、お目見えですか!
    函館市電も徐々に体質改善がなされているようですね。
    でも個人的には、函館市電には昔の姿のままでいてほしいというのがホンネです。
    故郷ではないけれど、青春時代を過ごした思い出の街、函館。
    和光もなくなり、ここ最近急激に変化してきていると思うのは私だけでしょうか?
    でも、これからも函館を応援し続けていきます!

    天寧

    2014/1/31(金) 午後 6:15

  • 顔アイコン

    天寧さん こちらこそ随分と間が空いてしまい済みませんでした。
    札幌よりも低床車の数では函館の方が上と言うことで運用やメンテナンスなど随分こなれてきたと思う昨今です。

    その中で押し出されるように在来型の路面電車が数を減らすのは残念ですが、現場での情報だと全て無くなるまではまだ時間が掛かるようだとみて良さそうですよ。

    私も函館市電を多面的に応援したいですし、このブログでも正確な情報を伝えていこうと思います。

    駅員

    2014/1/31(金) 午後 10:16

駅員
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