小説の習作

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有希子(4)(5)(6)

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有希子(6)

会社を支える主力製品の売り上げが、ここ

3ケ月下降しているので、モデル・チェンジ

することになり、彼がデザインを担当した。

彼の仕事振りは、目を見張るものがあった。

斬新すぎると言うと、その場で適切な処理を

行った。おかげで仕事はスムーズに進み、上

からのオーケーもでた。私は、彼とほぼ毎日

関わりあっている内に、彼の「異質」も、気

に為らなくなった。それどころか、毎日変わ

る彼のファッションが楽しみになり、ある時

は、着てみたりもした。

「やっぱ、似合わねーよ、その頭じゃ」

「虎刈りにしないと、やっぱりダメか?」

「この頭は、虎刈りじゃないって」

 「異質」は、淘汰されるばかりじゃなく、

閉塞した日常を破壊してくれることを知った

。ひと段落が着いたので、慰労の為に彼を、

食事に誘った。 私はもうその頃は、あるき

っかけで知り合た女と付き合っていたので、

有希子のことは気に無らなかった。むしろ彼

との親交の方が楽しみだった。

 レストランは一度ファッションチェックさ

れ、入れなかったと云うので和食の個室にし

た。8ツ年下だとわかった。有希子と同い年

だった。ひと通り業界の話で盛り上がり、世

代のギャップで盛り上がり、酒も進んで、私

が「お父さんは、何をされていたの?」と聞

いた時、彼の顔から、酒の力で勢いのついた

血の流れが、その一言で、一気に堰き止めら

れたのがわかった。私は、すぐに「別に、そ

んな話はどうでもいいや」と酒を勧めながら

取り繕ったが、彼はそれに、こだわった。

彼の父親は、かつては名の知れたグラフィ

ックデザイナーだった。しかし、彼がまだ小

学校へ上がらない内に,何も告げないで母が

彼を連れて家を出た。原因は父親の浮気だった

。母親の頑なな決意は、子供の彼にも伝わって

、父親のことを尋ねようとはしなかった。その

後、彼の父は二回結婚して、二回離婚した。母

の後の女とは、二人の女の子が出来た。美術

系の大学に入る時、初めて会った。父親が手

を廻していたことを知った。何か説教染みた

事を言われたが、耳にはいらなかった。

「ただ、許せなかった。」と、彼は言った。


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