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オールドリールの一般的なスプールのブレーキシステムと言えば、遠心力ブレーキだろう。
アンバサダーシリーズに入っている茶色のブレーキウエイトを利用したシステムだ。 この方法は現在もすたれることなく、逆に進化し、多くのリールに搭載されている。 スプールの回転によりブレーキウエイトは遠心力でハウジングに寄せられ、摩擦によりブレーキがかかるようになっている。 このブレーキによりバックラッシュを防いでいる。 理論上、このブレーキの制動力はスプールの回転数の2乗に比例していく。 回転数が上がれば上がるほど、強力にブレーキが効くが、回転数が低い状態ではブレーキが効きにくい。 イメージ的にはスプール回転のピーク時に強くブレーキがかかっているように感じる。 アブはこのブレーキの効き具合を最適化するのが上手かったのだろう。 リールの大きさごとにブレーキブロックの大きさや、個数を変え、バックラッシュを起きにくくしている。 とは言っても、サミングは必要だが… これに対し、シェイクスピアやフルーガーはこの部分がおろそかだったような気がする。 申し訳程度のブレーキシステムで、アブに比べると調整が難しい。 ブレーキを強くかけたい時は、アブのようにブレーキブロックを大きくし、抵抗を増やすのではなく、ブレーキブロックの内側に、重りとなるシンチュウ製のブロックを追加し、ブレーキブロックにかかる遠心力を大きくして、抵抗を増やしている。 この方法も理論的には間違っていないのだろうが、どうも不安定で、ちょっとした条件の違いでバックラッシュを起こしてしまうことがある。 なので、自分の場合は、あえて純正のブレーキウエイトは使わずにアブのブレーキウエイトを流用している。 強くブレーキをかけたいのなら、アンバサダー7000番クラス用の大型のものを、中程度であれば、アンバサダー5000番クラス用のものをと使い分けている。 さらに、シェイクスピアやフルーガーのブレーキウエイトを刺す棒の部分は、針金をスプール軸に巻いているだけと、いい加減な作りになっている。 個体によってはこの棒が供回りしているものもあり、ブレーキの機能を安定させない原因にもなっている。 ここは思い切って、スプールに固定するため、接着していいだろう。 この部分をいじるだけで、ピーキーな印象のあるシェイクスピアやフルーガーもだいぶマイルドになり、使いやすいリールになるのではないだろうか。 とは言っても、サミングは絶対欠かせない。 遠心力ブレーキが弱い時間帯、スプールの回転が緩いときにはしっかりサミングをしないと、簡単にバックラッシュしてしまう。これは慣れなので、練習するしかしようがない。 ただ、お客さんと釣りに行っていて、たまに見るのが、スプールのライン部分をサミングしているやり方だ。 まぁ、間違えではないが、これではラインの巻き量や湿り具合などで、安定したサミングをかけ辛い。 スプールエッジを触るサミングの方が安定したサミングをかけれるし、手首を90度倒してキャストするシングルハンドルのキャスティングフォームなら、こちらの方が自然だろう。 それにこの方法なら、いくらナロースプールであろうとも、親指が入らない…なんてこともないので、リールの選択肢が増えるだろう。 SEA BOON トップへ |
タックル
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ライトスプールキャップ…なんなんだそれ? と思われる方が多数だろう。 画像のスプール軸を押さえているキャップのことである。 アンバサダーのクラシックモデルやフルーガーやプレジデントなどには、このライトスプールキャップがついている。 スプールの回転を調整するには、これと反対側にあるレフトスプールキャップの締め具合を変えるわけだが、オーバーホールや調整作業で預かるリールの中に、まれにライトスプールキャップがゆるめてあるものがある。 持ち込まれたお客さんに聞くと、レフト、ライト、両スプールキャップを調整してスプールの回転を調整しているとのことだ。 まぁ、間違えではないが、ライトスプールキャップを締めこむ部分には、インジケーターや、ゴム製の“O”リングが付いていない。 そのため勝手にスプールキャップが回ってしまい、締め込み具合が変わり、スプールの回転具合が変わってしまうことがある。 スプールの回転を調整するのはあくまでレフトスプールキャップなのである。 ではなぜライトスプールキャップは回すことが出来るかというと、これはスプールキャップを外して、その中に入っているシムの枚数を調整するためである。 これらリールが作られていた当時はまだスプール軸の長さにムラがあり、スプールをフレームの中心に持ってくるためにはシムの枚数で調整する必要があったのだ。 なので、スプールをフレームの中心にくるようシムの枚数の調整ができたら、スプールキャップは締め込み、スプールの回転を調整するのはレフトスプールキャップのみで行うのが一般的だ。 多くのオールドリールと呼ばれるものは、このように精度の悪さをうまく逃がしている。 その最たる例が、アンバサダーのCシリーズに入っている樽型ベアリングだろう。 ベアリングというと、精度の塊、回転性能のためだけでなく、より精度を上げたいから組み込む場合が多い。 肩がついた現在のベアリングだと、ベアリングを収めるハウジングがフレームに対し、ベアリングの精度と同じスケールで、垂直になっていなければならない。 しかし樽型ベアリングは、ベアリングに肩がないため、ベアリングを収めるハウジングの中で動くことが出来る。 当時の技術ではそこまで精度を上げれなかっただけでなく、乱暴な扱いをしカップやフレームに少しでも歪が出ると、すぐにスプールの回転性能が落ちてしまう事への配慮もあったのだろう。 つまり回転性能は保ちつつ、精度を逃がしているのだ。 精度の求め方と逃がし方、この絶妙なバランスがオールドリールが今でも通用する理由ではないだろうか。 |
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ず〜と、捨てれなくて困っているものがある。
空き箱だ。 もちろん、家電やそういった類の日用品の箱はすぐに捨てれるし、釣り具であっても、フック、ラインなどが入っていた箱もすぐに捨てれる。 しかしリール、ルアーの箱はなかなか捨てることが出来ないのだ。 自宅の押入れには、過去に所有していたソルトウォーター用のリールの箱が山積みになっている。 そしてそれ以上に捨てれないのが、オールドルアーの空箱、空パッケージだ。 ヘドンのように箱にルアーの名称、品番、カラーコードがしっかり印刷されていると、ルアーが存在した証拠として空き箱は重要な存在となる。 この間、このブログでも紹介した3フックのウンデッドスプークの空き箱などは重要な存在だろう。 この年代のプラスチックはもろく、どんどん崩壊していく。 いずれ現物はなくなり、箱がその存在を証明するものとなるだろう。 自分が持っているバザースプークも冷蔵庫で保管しているが、やはり崩壊していっている。 ところが、今、自分が持っている箱は、そんなに重要なものではない。 大量生産時代の定番カラーのものが大半であるが、やはり捨てれない。 こんな感じで段ボール箱3箱分くらいあるのが、いったいどうしようと、困っているのだ。 |
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大きな箱から小さな箱まで、タックルボックスはいろいろあるし、使うルアーのサイズによっては、デザインは気に入ってても使い難いものもある。
選ぶ基準はいろいろかと思うけど、自分の場合は、ルアーが納まる個数によってボックスを決めている。 普段使っているのは、今日オンラインショップにも掲載したプラノの4200番だ。 これなら、ヘドン(5/8ozクラス)が20個前後入る。 自分はこの1ジャンルに付き20個前後のルアーにこだわりがある。 1ジャンルとしたのは、ヘドンクラスとハトリーズクラスを一緒に持っていく場合、ヘドンクラスを20個前後、ハトリーズクラスを20個前後と各ジャンルごとに20個前後という持って行き方をするからだ。 まぁ、実際はハトリーズクラスを20個も持って行くことは稀だが… なので、こういう時はプラノの6200を使うことが多い。 トップ堂ムービーの撮影の時に、いつものようにプラノの4200に20個前後のオールドルアーを持って行ったときは、江波戸さんから、「もっとルアーを持ってきて下さい、撮影ですから」とダメ出しをくらったことがなつかしい。 この20個前後という数、自分の中では、実は微妙に足りない数なのである。 カウンターの後ろに掛けているルアーの中から、明日行くフィールドの様子を想像し、有効であろうルアーたちを選んでいく。 毎回選び直すので、いつもの決まった顔ぶれではない。 あれも持って行きたい、これも持って行きたいという欲求を抑えながら、ルアーを選んでいく。 なんとも言えない至福の時間である。 微妙に足りないから、釣り場でよく、「しまった〜、あれを持ってきておけば良かった!」と後悔するのだ。 しかし、この後悔が微妙に心地良い。「次はあいつを持って来よう!」と、次に釣りに行く原動力となる。 少しストレスがかかるくらいが、釣りと長く付き合うコツなのかもしれないと思っている。 まぁ、海外に行くようなときはもっとたくさん持って行くけどね… SEA BOON トップへ |
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トップウォーターの世界では、ロングロッドはもはや絶滅種だろう。
6フィートのロッドでも長いと感じてる人も多いようだ。 20年以上前、トップウォーターロッドと言えば、6フィート以上の長さだった。 長い方がラインスラッグを多く取れるため、ペンシルベイトのロングスライドなど、ゆったりした釣りができた。 しかしロッドが長いと、キャスト時に手元が少しでもぶれれば、狙ったところにルアーが落ちない。 それに対し短いロッドはこのリスクが減る。 オーバーハングの下にサイドハンド、バックハンドキャストでルアーを入れるのも短いロッドの方がやりやすい。 もちろん、ロングロッドでもできないことはないが、技術を要する。 キャストに関しては、ロングロッドの優位性はロングキャストくらいだろう。 しかし最近のトップウォーターの世界ではロングキャストはほとんどしなくなった。 まぁ、自分は好きだけどね。 そうなってくると、ボートポジションはよりポイントに近づく必要が出て来る。 ポイントにボートが近づけば、当然プレッシャーをかけてしまう。 バスが出にくくなるのだ、そうなればより正確なキャストが求められる。 必然的にショートロッドとなってしまう。 タマゴが先かニワトリが先かといった話だが、とりあえず、今のトップウォーターのシーンにおいて、ロングロッドのニーズは減っているのだ。 ではショートロッドってどうなんだろうか? 自分も接近戦が多いフィールドでは5フィート6インチのロッドを使うが、ペンシルベイトを使うと不満が出る。 スライド幅が狭く感じるのだ。 そもそもトップウォーターってどんな釣りなんだろうか? 自分のイメージは、ロケーションの良いリザーバーなどで、ペンシルベイトをボヨヨーンとキャストし、チョン、チョン、チョーンとアクションさせ、誘い出してバイトに持ち込む・・・こんな感じだ。 しかし今のトップウォーターはどうだろう? ポイントに近づき、サイドハンド、バックハンドキャストでドボンとルアーをブッシュの奥にキャストし、チャチャチャッとルアーを動かし、即回収…こんな感じではないだろうか。 トップウォーターで魚を釣るということを考えると、ショートロッドでテンポよくやっていくのが良いかもしれない。 しかし、トップウォーターを楽しむということには疑問を感じてしまう。 まぁ、“釣れなければ楽しくない”という感覚の人にはこれでもいいのかもしれないが…。 SEA BOON トップへ |




