喉頭がん闘病記 放射線治療

突然声が嗄れ風邪かと想って市販薬を飲んでも治らず、行きつけの医院に行って喉の消炎剤を貰い一月、それでも治らなかったので総合病院を

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生検の結果
右側の喉、奥歯、首筋、耳の奥からかけて側頭部に痛みが続いているので本当に癌が消えたのか些か心配だった。少し早めに家を出てゆっくりと病院へ向かった。何時もの様に診察券を受診の予約を確認登録する機械に通してから一階のロビー横のオープン喫茶でエスプレッソを飲んで時間を潰す。昨日妻が中央分離帯に突っ込む自損事故を起こしたと電話してきた。幸い車がクラッシュしただけでハンドルに頭をぶつけてタンコブを作った程度だという。精神的に疲れが出てきているのだろう。時間が15分程前になって診察室の前に移動し、予約時間が少し過ぎた頃名前を呼ばれて診察室にの担当医の椅子に座った。自分でも驚く程淡々としていた。担当医の落ち着きの所為だったのかも知れなかったが『検査の結果がん細胞は見つかりませんでした』と言う彼女の声を穏やかな心で聞いた。『以前細胞を摘出してがん細胞が見つかった場所の二箇所から細胞を摘出しましたががん細胞は有りませんでした。』ホッとした気持ちも意外と無かった。癌を告知されてから漠然と死に向かって居たのがいきなり突き放されてしまった様な気がした。拍子抜けと言うのだろうか、それとも未だ何処かに蠢いているがん細胞を疑っての事なのだろうか、がん細胞が消えた喜びは俄かには浮かび上がっては来なかった。何時もの様に鼻に麻酔液を噴霧してマイクロスコープを通して喉を診て生検の傷の異常の無い事を確認してくれた。次回の診察の予約を一月後に入れ、胃薬を処方してもらったのだが『ありがとうございました』と担当医にお礼を言ったのだが気も漫ろといった感じで何となく自分の癌が呆気なく終わってしまった観がしてならなかった。帰り道先輩に電話すると丁度癌仲間でお茶を飲むところだと言う。先輩は二年前大腸がんから肝臓へ転移して2度の摘出手術後現在抗がん剤を服用中。その友人は7年前下咽頭がんを放射線治療した後遺伝子治療の治験を経て現在多少の後遺症と脱力感と格闘中。二人は私の今回の入院も承知していたのでがん細胞が失せた事を知らせると一応オメデトウを言ってくれた。そして私が現在の痛みを言うと、彼等の壮絶な痛みとの格闘を口を揃えて話し、しばし戦場傷自慢に花が咲いた。確かに様々な方の闘病記を拝見すると私には多分到底耐えられない程の苦痛や様々な困難と格闘されて居り、私はただただ敬服するばかりで、私の今まで及び今の苦痛は確かに甘っちょろいもでしかないのではあるが、それでも私なりにこれが耐え難い程の苦痛なのだったが。今私の周りにはがん仲間が6人居る。一人は肺がんの末期で何とかキノコを食べながらどうせもう駄目だと平気でタバコを吸ってしたいようにしている。後の二人は乳がんで治療中、もう一人は大腸がんが寛解したものの極度の虚脱感から鬱に陥ってしまった者と今日の二人である。皆私も含め60才以上でそれなりの人生を経て来て居るので一様に言う事はがん発症とある程度闘病経過後の虚脱感である。これから何をしたいのか何もなくなってしまったという。死に向かって居た事から舵を生へ向かって切れずに居るのである。伴侶や様々な人々に支えられた事への感謝と今日を生る喜びから何か人や社会に前向きに向かって行こうとか想わないかと問うと今日在る事が生き間違いの気の様な感じに苛まれてならないと言う。私の場合はこの苦痛が思考を後ろ向きにさせるようだが未だ家族を何とかしなければとの思いが否応なく前を向かせてくれる。家に帰って母に癌細胞が検査の結果消滅していたことを告げると『良かったわね』と言うだけで余り大したこととは受け止めていないらしい。彼女も一昨年大腸がんの手術をしたばかりであるし彼女の6人の兄弟のうち4人が癌で亡くなっているのと幾らかボケが始まっているのとが相俟って然程気にしては居なかったのでかえって気が楽である。夕刻妻から電話があり検査結果を告げると一安心であった。
処方してくれた薬も直ぐには胃の状態を改善してはくれず、そして件の右側の痛みで幾度と無く夜中に目が覚めた。癌細胞が消えたというのに全く嫌に成る程の痛みには参る。何時まで続く泥濘ぞ!である。

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