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ぼくの夏休みはもう少しで終わる。
ぼくの夏休みの最後の日曜日。 明日はお父さんもお仕事休みだから・・・ だからお母さんとお父さんとぼくと三人で、お母さんが作った美味しいお弁当を持ってハイキングに行くんだ。 お父さんと川で魚もいっぱい釣るんだ。 だけど・・・ 明日は雨が100%降るんだって。 だからハイキングは中止なんだって。 いやだいやだ!ずっと楽しみにしていたのに何で? 夏休みの間、ずっと雨が降らなかったのに、だから水不足で、農家の人が困ってるって、山はカラカラに乾いてるって、だから明日の雨は恵みの雨だって・・・ でもいやだ!だってずっと楽しみにしていたハイキングなんだもの。 ぼくはてるてる坊主を作ったよ。 窓辺に吊るして 「てるてる坊主てる坊主〜あした天気にしておくれ〜♪」 ぼくは一生けんめいてるてる坊主にお願いしたよ。 だから明日は晴れるよ! 晴れたらハイキングに行こうね!おとうさん!お母さん! 夏休みの最後の日曜日の朝、目が覚めると雨は降っていなかった! 今にも降り出しそうなどんよりとした空だけど雨は降っていなかった! 「お父さん、雨ふらないよ!てるてる坊主がお願い聞いてくれたんだ!ハイキングに行こうよ!」ぼくは飛び起きてパジャマのままかけ出した。 お父さんとお母さんはテレビを観ていました。 テレビに映っていたのはモクモクと黒い煙を吹き上げる山火事のニュース。 ぼくたちがハイキングに行くはずだった山が、火事に成っちゃったんだって・・・ 『水不足のために思うように消火活動が進みません。せめて雨が降ってくれれば・・・』 ヘルメットを被ったおじさんがマイクを持ってテレビの中でそう言ってた。 ハイキングに行く山が火事じゃ、雨が降らなくても行けないね・・・ ぼくはがっかりしちゃったけど、昨日の夜「ハイキングは中止。」ってお父さんが言った時よりもっと何倍もがっかりしちゃったけど・・・ でも・・・ 「てるてる坊主さん、雨を降らせてあげて・・・」 ぼくはそうお祈りをして、てるてる坊主の糸をパチンと切った。 ポツ ポツ パラパラ パラパラパラ ザザザザーーー! 雨が降ってきました。 てるてる坊主の支えが無くなったかのように急にいっぱい雨が降ってきました。 テレビのヘルメットのおじさんはびしょびしょに濡れながら『雨です!恵みの雨です!山火事がどんどん消えていきます・・・』って・・・ そうか・・・ きっと夏休みの間、色んな所で沢山の子どもたちがてるてる坊主にお願いしたから、だから、ずっと雨が降らなかったんだね。 夏休みの最後の日曜日、ぼくは雨の音を聞きながら、お家でお母さんとお父さんと3人で美味しいお弁当を食べたんだ〜。 |
誌とか小説のようなもの
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子供のころには翼が有った・・・ |

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