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株式会社グッドウィルは昨年10月に株式会社クリスタルという人材派遣会社を買収し連結子会社としました。
このクリスタルという会社は、「ホワイトボードにくっついている磁石を使って遊んでいる背広姿の男がでてきたテレビCM」を相当な量のスポットを入れて宣伝し、かなり大々的に会社運営を行い、マネージメント業務を中心に派遣業を行っていました。しかし、行政指導やコンプライアンスのなさから社会の信頼を失いました。
このクリスタルは合併前には売上高591,115百万円を誇っていました。
そして今年、信用を失いグッドウィル参加となったクリスタルの売上高は310,000百万円の予想となってしまいました。
(グッドウィルのIR、”クリスタルグループの連結対象子会社化について”より)
ちなみに、今年のグッドウィルの連結売上高予想が500,000百万円ですからクリスタルの落ち込み具合がどれほど酷いものなのか、感じていただけるのではないでしょうか。
長々と株式会社クリスタルのことを書いたのは、信用の失った人材派遣会社の脆さを強調したかったからです。
例えば、不二家、あるいは三菱自動車といった企業は、自社の工場で商品を生産する会社は、一度信用を失っても、自腹を切りながら(原価割れの価格などで)販売実績を積み上げれば、ある程度信頼を回復することができたわけです。
ところが、人材派遣会社は商品である人材が自分から商品登録しに来るのを待って、それを販売して中間マージンをとる商売です。この場合、商品はモノではなく、ヒトなのでお金をかけても商品が必ず確保できるわけではありません。人材派遣会社の場合は「派遣先の会社への信用」より、「派遣業務についてくれる方達への信用」が遥かに重要で、これを失うと販売するものがなくなりますし、必然的に更なる信用低下という負のスパイラルに陥ることになります。
こうしたことから、やはり株式会社グッドウィルにあまり素敵な未来はないような、そんな気がします。
※念のため
(株式の売買を目的とした場合は、短期的な値上がりや逆日歩の発生、信用余力などにより売っても儲かるとは限りません。あくまで株の売買は自己責任でお願いします。)
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