- 南洋諸島
- 委任統治地域南洋諸島



サイパン支庁は北マリアナ諸島、パラオ支庁はパラオ、ヤップ支庁はヤップ州、トラック支庁はチューク州、ポナペ支庁はポンペイ州とコスラエ州とマーシャル諸島の西側、ヤルート支庁はその残りに相当する。- 公用語首都通貨時間帯
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- ^ 1912年(明治45年・大正元年)に即位
- ^ 1989年(昭和64年・平成元年)まで在位
別名は
南洋群島(なんようぐんとう)。当時の日本人は
内南洋(うちなんよう)とも言った
[1]。
歴史
先史時代
この地域の考古学的研究はまだ発展途上であり、はっきりしたことはわかっていないが、文化的に見て、フィリピン周辺から直接パラオ、ヤップなどに植民したグループと、東ポリネシア方面から
カロリン諸島に植民したグループがいたのではないかと推測されている。
この地域の先住民の文化を最も強く特色づけているのは、シングル・アウトリガー・タイプの航海カヌーであり、彼らはこれを用いて広範な交流を行っていた。特にヤップ島はこれらの島々の中でも最も強力な権力を持ち、カロリン諸島の島々から定期的にヤップ島まで貢ぎ物を届ける航海が行われていた。ヤップ島の酋長の権力は現在も強く、カロリン諸島の島々に対しても一定の権威を保持している。
西洋諸国による植民地化
日本の委任統治
第二次世界大戦
一連の戦いの嚆矢となったのは、
1944年(昭和19年)2月に行われた
クェゼリンの戦いからで、1週間の戦闘の末同島の守備隊は
玉砕した。さらに同月には米軍による
トラック島空襲も行われ、トラック環礁にあった日本海軍の拠点が無力化された。
1944年(昭和19年)6月、戦略上最重要拠点の一つであったマリアナ諸島に対して米軍は侵攻を開始した。
サイパン島での戦闘は凄惨を極め、在住日本人1万人および島民700人が戦死または自決した。7月には
テニアンの戦いが行われ、テニアンでも多数の
民間人が犠牲になった。その後、サイパンおよびテニアンは日本本土を
空襲する拠点となり、特に
テニアン島は
原子爆弾を搭載した爆撃機の
発進基地となった。
経済
スペイン・ドイツ統治時代まで、特にこれといった産業はほとんど無かった。ところが日本の統治になり、様々な産業の振興に努めた結果、南洋諸島はかつてない経済成長を遂げることに成功した。特に
南洋興発が興した製糖業は大成功を収め、これによって南洋庁は財政的に自立できるようになった。
- 農業
- 南洋興発によるサトウキビ栽培が最も大きな産業であった。当時のサイパン島の植生は現在とは異なり、南大東島のように平地のほとんどがサトウキビ畑で占められていた。その他、パイナップルやコーヒー豆の栽培も行われた。また島民は自己消費のためにタロイモなどを栽培していた。
- 畜産業
- 牧草がよく繁茂することから、畜産業も盛んであった。ブタは諸島全域で飼育されていたが、ウシはサイパン支庁管内、ヤギはパラオ・トラック・ポナペ各支庁管内で飼育されているなど地域差があった。
- 漁業
- 辺り一帯はカツオが一年中生息しているため、日本の漁師がはるばる遠洋漁業をしに来訪してきた。やがて、このカツオを原料とした鰹節の生産が現地で始まり、「南洋節」の名で大いに市場を拡大した。
- 林業
- 南洋諸島ではヤシが多く生育しており、胚乳を乾燥させたコプラはこの地域の主要な特産物であり、島民の貴重な収入源になった。その反面、木材に使えるような樹木はほとんどなかった。
- 鉱業
- リン鉱石の鉱床が南洋諸島各地に存在しており、アンガウル島ではドイツ統治時代より採掘が行われた。またアルミニウムの原料となるボーキサイトの鉱床も存在していた。
- 商業
- 南洋庁の統治開始により、日本人商人が南洋諸島に多数移住した。彼らの多くはサイパン支庁やパラオ支庁管内に居を構え、日本人街を構成した。またコプラの仲買のためにその他の地域にも進出する商人もいた。
- 工業
- 南洋興発の製糖工場が特に有名であるが、他にも鰹節製造工場や泡盛の酒造所が存在していた。パラオではパイナップル缶詰の製造工場などがあった。
- 金融業
- 従来は郵便局があるのみで、民間の金融といえば無尽講しかなかった。昭和に入り、ようやく信用組合が設立されるようになった。そして1936年(昭和11年)に設立された特殊法人の南洋拓殖は金融業も事業として認められ、南洋諸島唯一の日本銀行代理店でもあった。
交通
大日本航空による航空路線も整備されつつあったが、一般的には海路が利用された。海路には大きく3種に分けることができる。
- 内地群島間航路 - 日本郵船が担当し、サイパン丸、パラオ丸、山城丸が就航した。
- 西廻線(横浜 - 父島 - サイパン - テニアン - ロタ - ヤップ - パラオ - ダバオ - マナド)
- 東廻線(横浜 - 父島 - サイパン - トラック - ポナペ - クサイ - ヤルート)
- サイパン線(横浜 - 父島 - サイパン)
- 群島内離島間航路 - 南洋汽船・南洋貿易が担当
- マリアナ群島線
- ヤップ・パラオ離島線
- ポナペ離島線
- マーシャル群島線
- 環礁内航路 - 運送組合・個人が担当(南洋庁が補助金を支給し維持)