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日曜日に千年の釘で有名な白鷹幸伯さんの鍛冶場である白鷹刃物工房に行ってきました。
白鷹さんは、千年の釘で有名なのですが、今の小学校五年生の教科書にも載っている人なので、今の子供などは知っているはず。でも、我々の年代は誰も知らない・・・(^^;)
薬師寺西塔の再建の際、それに使うための和釘の製作を宮大工の頭領に依頼され、その条件が千年保つ釘ということで、当時の日本鋼管に純鉄に限りなく近い鋼材を作らせ、それをその時代の釘の形状を調べて再現した人です。
ここが分かり易いかな?
現在では、目が悪くなり既に引退しておられます。
なので、前回の包丁などはなかなかもう手に入らない状態なのです。
ということで、存命の間に会って話を聞いてみたいと思い、松山市堀江にある白鷹刃物工房に行ってきました。
写真はほとんどありません・・・σ(^◇^;)
白鷹さんと、その息子さん興光さん、そして昔からの知り合いという人にも立ち会ってもらって、話を聞くことが出来ました。
これが現在の白鷹さん
実際、鍛冶に全精力を傾けてきた人なので、そのお話は浮世離れした鉄バカ一代の話でしたし、鍛冶に関する話は今でも熱く語られ、とても為になりました。
息子さんは、今は、鍛冶を止めていましたが、今度道後温泉本館の修復工事に千年の釘の依頼があり、それを機会に鍛冶を再開し、包丁製作も始めると言ってました。楽しみです。
息子さんも、翁が鍛冶の話を始め、そのコツなどを話し始めると真剣な眼差しで聞いておられました。やはり、その道の人が聞くと本当に聞きたくても聞けない秘伝的な話も随所に散りばめられていたようです。門外漢の僕には半分も理解できませんでしたが・・・σ(^◇^;)
因みにこれが息子興光さん。
で、翁の著書「鉄、千年のいのち」をAmazonで入手し(既に絶版)、サインしてもらいました。
で、いろんな包丁や釘などを見せてもらい、4時間以上、いろんなお話しを聞きました。一時はダマスカスを研究したり、地金の肌に凝ったりしたこともあったようです。その関係で普通の木屋に卸す包丁などにも鍛え肌が出るのでしょうね。
でも、必ず出るというものでもないようです。
因みに、前回紹介した三徳は実は三徳とは言わず、伊予型というこちら独特の包丁のようでした。まあ、でっかい三徳です。
もう、包丁は新品とかはありませんでしたので、不都合があって、放置されていた物や使い終わって帰って来たようなものを見せてもらいながら話を聞きました。
見せていただいた包丁など
これが千年の釘です。
上の短い物が江戸期に使われていた天平型で松山城の修復に使われた物です。 見せていただいた包丁の中で特に興味深かったのが、一番下にちょこっと写っている両刃の出刃です。
上の本にも書いてありましたが、出刃庖丁は重すぎて主婦に不人気だと言うことで、叩いて薄くして軽くしたというものです。
イマイチどういうことか分かっていませんでしたが、こういうことでした。
これをグラインダーなどでやることはたやすいと思いますが、翁は金槌の鍛造だけで、やってのけ、黒打ちも焼いた時のままです。
分かりますかね?
別角度で撮るとこんな感じ
これを打てる人がもういないというのは残念でなりません。
因みに写真を撮り忘れましたが、上の一番大きな出刃は片刃のもので、裏スキがあるのですが、裏スキが円砥ですいてあるわけではなく、鍛造の痕のままのものでした。
これも鍛造段階で作ると言っていましたが、厳密に言うと叩いて裏スキを凹ますのではなく、焼き入れの際の鉄の膨張と収縮を利用して、刃金を凹ませるのだと言っていました。地金に押させるとかっておっしゃってました。
この手の話は鍛冶屋さんなら本当におもしろい話だったと思います。
息子さんが鍛冶屋を再開したら、また訪問して鍛冶をやらせてもらおうと思っています。
白鷹先生、興光さん本当にありがとうございました。
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日記
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> せいさん
一気に読み終わりました。
いちいち納得、少し冷えて来て叩くと錆びないというのは残留応力の力だと思います。引っ張り応力だとさびやすくて、圧縮応力だと錆びにくいというのが機械屋でも常識です。せいさんのおかげでいい本に出逢えました、有難う御座います。
2016/12/2(金) 午後 0:32 [ 2s305 ]
> 2s305さん
『少し冷えて来て叩くと錆びないというのは残留応力の力だと思います。引っ張り応力だとさびやすくて、圧縮応力だと錆びにくいというのが機械屋でも常識です。』ホゥホゥ…((φ(。・д・。)φ))…フムフム
2016/12/2(金) 午後 1:01 [ こまんたれBOO! ]
> こまんたれBOO!さん
引っ張り応力が残っていると、表面が何時も綱引きをしているようなもので、非常に弱い状態です。
錆にも付け込まれやすいみたいです。
2016/12/2(金) 午後 4:52 [ 2s305 ]
> 2s305さん
> こまんたれBOO!さん
さすがに見る人が見ると違うんですね〜、僕なんかそうなんだ〜ってだけでスルーしたところですね〜(^^;)
この本は、後生の職人に対してそのヒントを残したかったのかもしれませんね〜。実際和釘を作ろうとする人にとってはとても貴重な
資料なんでしょうね〜。
僕は単にサインが欲しかっただけで半分も理解できていませんが・・・σ(^◇^;)
2016/12/2(金) 午後 11:57 [ せい ]
名古屋砥泥会(なごやとどろかい)の
白鷹さん(興光銘)蕎麦包丁記事をトラックバックさせて頂きました。
2017/9/16(土) 午前 7:36
せいさん
この記事は大変貴重な資料になりますね。
ありがとう御座います。
2017/9/17(日) 午前 9:25
> ゆうけんさん
お褒めいただきありがとうございます。
本当に最後の最後に白鷹さんに会えてお話が聞けて良かったです。
2017/9/17(日) 午前 9:40 [ せい ]
せいさん、写真のアジサキは手に入れておくべき物ですね(^^)/
2017/10/6(金) 午前 8:45 [ 仁淀の小鮎 ]
> 仁淀の小鮎さん
え、どれですか?一番下の出刃のことですか?
下の奴なら宮原さんのところにありましたよ?
2017/10/7(土) 午前 0:48 [ せい ]
> せいさん
下から4番目ですよ(^^)/
2017/10/7(土) 午後 3:00 [ 仁淀の小鮎 ]
> 仁淀の小鮎さん
・・・下から4番目も、一番下も同じ包丁なんですが・・・?
2017/10/8(日) 午前 5:08 [ せい ]
> せいさん
神様の御導きですから、この際全部譲ってもらいましょう(笑)
2017/10/8(日) 午前 5:56 [ こまんたれBOO! ]
> せいさん
下から4番目ですよ(^^)/
> 仁淀の小鮎さん
・・・下から4番目も、一番下も同じ包丁なんですが・・・?
鯵(アジ)やぁ!!
2017/10/8(日) 午前 6:02 [ かずかずけん ]
およよ・・👀
2017/10/8(日) 午前 7:22 [ 国松 ]
> こまんたれBOO!さん
僕は、今、白鷹さんの包丁については、ほとんどの種類の包丁を持ってますよ〜(^^;)
2017/10/8(日) 午後 7:19 [ せい ]
> かずかずけんさん
?
ダジャレ・・・?
すんません、アホなので意味がよく分かりませんでした・・・(-_- )
2017/10/8(日) 午後 7:20 [ せい ]
> せいさん
失礼しました。ひとつください(笑)
2017/10/8(日) 午後 7:33 [ こまんたれBOO! ]
> こまんたれBOO!さん
貰い物なので無理です・・・(^^;)
まだ柄を付けないといけない牛刀もあります〜(^^;)
2017/10/9(月) 午前 1:01 [ せい ]
> せいさん
貰い物でも沢山もらった場合には欲しい人に分け与えるのが供養になるんですよ!
白鷹幸伯先生もそう望んでいると仰ってます。天国から聞こえて来ました。
僕にも一つ下さい!( *´艸`)
2017/10/9(月) 午前 2:12 [ セブン7 ]
> セブン7さん
いつからイタコになったんですか・・・(-_- )
タコくらいが似合います(多分・・・笑)
沢山といっても同じ物は2つとないですからね〜(^^;)
2017/10/9(月) 午前 5:56 [ せい ]