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靖国参拝:遺族会のA級戦犯分祀論 天皇参拝へ検討加速
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070816k0000m010136000c.html
参拝を終え、報道陣に囲まれる古賀自民党元幹事長=東京都千代田区の靖国神社で15日午前9時25分、武市公孝撮影 靖国神社参拝に注目が集まる「8・15」が今年も過ぎた。こうした事態を避けようと浮かんでは消える打開策で、今も唯一動いているのは日本遺族会の古賀誠会長(自民党元幹事長)が昨年5月に提唱したA級戦犯分祀(ぶんし)論だ。靖国神社は「できない」と拒むが、古賀氏は2代32年間も途絶えている天皇参拝を「わだかまりなくお参りできるように」したいと主張。「組織の高齢化で発言力が落ちないうちに何とかしなければ」(常務理事)との危機感もある。
常務理事ら幹部14人による分祀検討の勉強会は今年5月に初会合を開いた。会員の間に天皇が参拝できないのはA級戦犯が合祀されているからだとの認識が広がる中、副会長の尾辻秀久参院議員ら一部の幹部は「組織が賛否で割れる」と、参院選前の本格的な論議には慎重だった。
「逆風で苦しかったが、皆様のおかげで当選できた」。8月9日、東京都内の九段会館で開かれた同会常務理事会。参院選比例代表で尾辻氏は3選を果たし、だるまに目を入れた。参院自民党議員会長への就任も固まり、分祀容認派の常務理事は「これで議論がレールに乗る」と話す。
早速9月から議論を本格化させるが、分祀容認派はすでに14人の過半数を占めている。
同会の前身、日本遺族厚生連盟は戦後間もない47年に発足。「800万遺族」といわれ圧倒的な組織力で、参院比例代表(全国区)に自民党から組織内候補を上位で当選させ続けてきた。
遺族年金の増額など経済的要求のほか、60年代は靖国神社の国家護持、70年代半ばからは首相公式参拝を求め、靖国神社と一体で運動を展開。
分祀についても、これまで「靖国神社自身の判断」(同会の終戦60周年特別委員会報告)としていたが、昨年夏、昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示した新資料が相次いで見つかり、会内の風向きが変わった。
戦没者の妻たちは80歳代後半、古賀会長ら遺児の役員も60歳代半ばだ。会員数は100万世帯を切り、選挙での集票力も衰えている。別の常務理事は「今まで分祀は恐れ多いと思っていたが、心が揺れる。議論するならあと1、2年が勝負。今までのやり方では状況は変わらない」と語る。【
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