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http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200505090013.html
大阪教育大付属池田小の児童ら殺傷事件から来月で4年になるのを前に8日、重傷児童8人への補償内容がまとまった。約1年半に及ぶ交渉の結果、心的外傷後ストレス障害(PTSD)への補償も盛り込まれ、保護者側は一定の評価をしている。だが、1、2年生の時に事件に遭った子どもたちの心の傷は、5、6年生になってもなお癒えず、親たちの不安が消えることはない。
「けがした人は大丈夫かな」。ある児童は、JR宝塚線の脱線事故の報道に触れるたび、親に繰り返し尋ねた。
ふだん特に変わった様子はないが、大きな事件が報じられると、子どもの神経が高ぶるのが親にはわかる。そのため、大事件が起きると、新聞を伏せたりテレビの画面を変えたりして、なるべく見せないようにしているという。
「付属池田小事件のひどい状況と重なり、気持ちを支えられないのだろう。自分が引きずり込まれるように感じているのでは」と父親は話す。
人込みに入ると気分が悪くなる。電車に乗れない――。この日記者会見した保護者側の徳永信一弁護士によると、重傷を負った児童は今も、さまざまな後遺症に苦しんでいる。救急車のサイレンを聞くと、事件の記憶がよみがえり、不安定になる子もいるという。
「PTSDの症状は10、20年後にどうなっているか現状では分からない。治療やカウンセリングは今後も必要だろう」と徳永弁護士は話した。
PTSDへの補償が盛り込まれたことについて、ある児童の保護者は「PTSDへの補償は明確なルールがなかった。付属池田小の後も全国で事件が相次ぐなか、補償の道筋ができたのはよかった」と話している。
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