|
原爆慰霊碑 傷つけた右翼容疑者を逮捕 広島中央署
「過ちは」の部分が傷つけられた原爆慰霊碑の石碑=広島市中区中島町の平和記念公園で27日午前2時15分ごろ、吉川雄策写す
広島市中区中島町の平和記念公園にある原爆慰霊碑の石碑の文字などを傷つけたとして、広島県警広島中央署は27日未明、同市安佐南区祇園7、右翼団体構成員、嶋津丈夫容疑者(27)を器物損壊容疑で逮捕した。「『過ちは』の文言が気に入らなかった」などと話しているという。市は6日までに傷を仮修復し、その後、本格的な修復作業に入る。
調べでは、嶋津容疑者は26日午後10時55分ごろ、さくなどを乗り越え、石碑(高さ76.7センチ、幅1.24メートル、奥行き2メートル)の「過ちは」の部分などを鉄製ハンマー(長さ約30センチ、重さ約1.3キロ)でたたくなどし、縦約2.5センチ、横約1.5センチの傷を十数カ所つけた疑い。防犯ビデオで監視中の警備員が通報後の同11時10分ごろ、「慰霊碑を壊した」と同署に現れた。
慰霊碑は建築家の故・丹下健三氏が設計。「安らかに眠って下さい/過ちは/繰返しませぬから」と刻まれている。52年8月6日に完成。内部には原爆死没者の名簿が奉納されている。秋葉忠利・広島市長は「ヒロシマの心や世界の平和を求める人々の心を踏みにじり、原爆死没者の御霊(みたま)を冒とくする行為で、強い憤りを覚える」とのコメントを出した。慰霊碑では02年3月、赤いペンキがかけられる事件が起きている。【吉川雄策、大沢瑞季】
|