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『日の丸』の意気込みが感じられない代表
http://www.sanspo.com/top/am200703/am0302.html
「気持ちの入ったプレーが見えなかった。日の丸を背負っていることを改めて噛み締めてほしい」。きのうの小欄の隣に載った本田泰人さん(サンケイスポーツ専属評論家)の『通信簿』を読んで、まさにその通りとうなずいた。サッカー北京五輪アジア2次予選の香港戦。最初が肝心なのに、「さあ五輪へ」というU−22日本代表の熱い思いは伝わらなかった。
個々の能力はかなり高いという。それだけに個人プレーに走りすぎて連係が悪く、リズムのある攻撃にはほど遠かった。強烈なリーダーシップを発揮し、大局を見ることができる選手がいないのが寂しい。いわれたことはやるようなタイプばかりで、自立した選手の集団には見えなかった。
それでいて、変なところでプライドの高さを見せた。ゴールを決めても「格下相手に点取って、いちいち喜べるか」といった感じで無表情だった。日本の選手がだれも喜ばないから、一瞬ゴールではなかったのかと目を疑ったほどだ。寒風の中、ゴールの喜びを分かち合おうとしていたサポーターも拍子抜けだったろう。日本のサッカーも“偉くなったものだ”と苦笑してしまった。
ある元日本代表がこういって嘆いた。「選手たちのカン違いも甚だしい。日の丸を背負い、さらに上の代表入りを目指してアピールするためにも、プロとして場内を盛り上げるためにも、もっと喜怒哀楽を出さなくてはいけない。試合前から勝って当たり前の相手、という意識を植え付けた指導陣にも問題がある」。
北京五輪への道のりは長い。始まったばかりで、だんだんよくなっていくのだろうが、チームの尻に火でもつかない限り見る気が起きそうもない
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