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小泉純一郎首相(63)と民主党の前原誠司代表(43)による党首討論が19日、国会で初めて行われた。小泉首相と“直接対決”に挑んだ前原氏は、得意の外交問題で「失われた4年半だ」と小泉外交を批判。討論終了間際には、答弁を続ける小泉首相に対し、前原代表が思わず立ち上がってにらみあう場面もあり、議場は久々にエキサイトした熱い空気に包まれた。http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200510/sha2005102001.html
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初めての党首討論に臨んだ前原代表が、一気に熱くなった。予定終了時間を約1分過ぎた午後3時46分ごろだ。
前原代表が17日の小泉首相の靖国神社参拝で、中国政府が23日に予定していた日中外相会談を取りやめたことについて言及。すると小泉首相は「日中関係は靖国だけですべて規定されるものではない」と反論。「平和を祈願、戦場で倒れた人に、敬意と感謝の誠をささげるものだ。どうしていけないのか、理解できない」とまくし立てた。
この小泉首相の答弁中に前原代表は立ち上がり、話に割って入ろうとしたが、議長で国家基本政策委員会の丹羽雄哉委員長(61)が制止。にらみ合いの末、1度着席し、改めて討論にたった前原代表は「テレビ中継も終わったと思いますので」と前置きした上で、「これ(手を合わせるポーズで)じゃ、お墓参り。ポケットから小銭をだしてチャリーンでは、逆に失礼だ!」と語気を荒らげ“反撃”に出た。
だが丹羽委員長はここで討論終了を宣言。小泉首相はわざわざ再びマイクの前に立ち、「時間が来たので、議論は次回に譲りましょう」。笑顔の小泉首相と固い表情の前原代表は最後に握手を交わし、“舌戦”は幕を閉じた。
議論は45分間で、大半は前原代表が小泉首相に質問する形。序盤は前原代表得意の外交問題で討論は進み、「戦略性と主体性のない外交で、失われた4年半だ」と小泉外交を批判した。さらに米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に触れると、小泉首相は「沖縄の皆さんの協力を得ながら進めていくべき大事な課題だ」との認識を示し、「責任はすべて私にある」とした。
討論後、小泉首相は前原代表について「まじめで建設的な議論でいいと思いますよ」と余裕?のコメント。一方、先の総選挙で175から113と議席を減らし、党内の「世代交代」の期待を受け、新代表となった前原氏は「予想通り、まともに答えてくれなかった」とやや無念の表情。党首討論で“新生民主”をアピールしたかったが、小泉首相の老獪(ろうかい)さの前に、無念の時間切れとなった格好
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