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ああ、なんというシアワセ。大好きなイチゴフラッペを、ずらっとテーブルに並べられたような、気分だよね。
このわたしが、ラブレターを貰うなんて。
ケータイのメールとか、電話とかの恋の告白と違って、ラブレターっていうと、どことなく、小説の世界っていうか、こっちも文学少女っぽいイメージになれるじゃん。
え? なれるわけない?
てめぇ、ブッコロス!
なんていうわけないざぁましょ。
それにしても、このラブレターをくれた天川光って人、どういう男の子なんだろ。今のところ、思い当たるヒトがいない。もちろん、わたしに恋するからには、わたしにふさわしい貴公子、あ、もちろん、リッチでイケメンでアタマが良くて。そういう超ステキな男の子に決まってると思うけど。
うふっ。
とにかく、ラブレターの続きを読んで見ますか。
「恋というのは、不思議な力が、そう、まるで、万能の神のような力を持っている。暗闇の中で、生きる力も意志も失っていた僕に、命の息吹きを与えてくれたんだから。
君のお陰で、僕は自分を賭けてみようという気持ちになった」
賭ける? 何に賭けるのかいな。
「じつは、僕は、重い病気にかかっていて、手術を受けないと、助からないんだ。でも、その手術の成功率はわずかなものらしい」
「!……」
星子の手紙を持つ手が、こわばった。
ロマンチックなラブレターを想像していたのに、中身はかなりハードじゃないですか。
「僕は、恐怖と絶望で、半ば、自暴自棄になった。暗闇の中で、身じろぎも出来ず、どうせ、手術をしても無駄だと思い、立ちすくんでいるしかなかった。
そんな僕に、希望の光を与えてくれたのが、あなただった。あなたが、僕に勇気と力を与えてくれたんだ。
ありがとう、星子さん。本当に、有難う。
その君に、こんなことをお願いしてはいけないと思いつつ、こうして、手紙を書きました。手術の前に、もう一度、君に会いたい。一目だけでもいいから、会いたいんです」
「!……」
(つづく)
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そうか、命の火が消えるって、そういう意味なんだ・・・。
星子さん、さあ行動を起こすんだ〜! 続きが楽しみです〜^^
2008/4/26(土) 午前 6:06