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連休中、公私共に雑事に追われながら、久し振りに土居健郎著「甘えの構造」の再読をはじめました。日本人の精神的な特性を鮮やかに分析した古典的な名著で、あらためて、その優れた分析には納得と感服。
で、その中に、「被害感」という項目があるんだけど、そこを読んでいて、思い当たる節が……。
「被害心理は、日本人の心理の根底に巣食っている極めて日常的なもの」で、「甘え、の心理に発している」。つまり、「甘える相手が意のままにならない」時、「それだけ、甘える者は傷つき易く干渉されやすい」のだそうだ。
この被害者意識が昂じて、被害妄想になる。正常者と違って、「被害妄想者の場合は、自らが社会の中で、全く孤立していることに存する」。そして、被害妄想者の少なからぬ者が「かって甘えるということを経験しないで育っている」。「甘えを媒介として人との共感関係を経験したことが少ない」とのこと。
そして、「このような人間は、人生の途中で何か決定的な挫折を受けたと感じた場合」、観念的には理解しても、本当は容認できない。そこで、「被害妄想、誇大妄想を発し、ますます自らの殻に閉じこもると考えられる」のだそうだ。
で、あらためて、我が身を考えれば、当たっているところが少なからずある。
子供の頃から、ほとんど日本的な甘えの世界には縁のない環境と時代に育ち、恋愛も結婚生活も、ほとんど、あたたかくて、やさしい甘えという言葉には縁がなかった。そもそも、甘えることは、恥だと思い込んできた。甘えられることも、拒否してきた。だから、かえって、被害者意識が強く、被害妄想、誇大妄想にとらわれることが多かったのかもしれない。そのために、モノカキ人生に破綻したのかも……。
星子の、甘えることを拒否する性格も、多分、私の分身だからかな。いい恋さがし、とやらも、案外、被害妄想と誇大妄想の象徴だったりして。
……なんて、下らない自己分析をして、これじゃ、顰蹙と失笑を買うばかりだ。
もう、やめます。
ところで、連休はいかがでしたか。
明日あたりから、中断している短編を再開します。よかったら、読んでみてくださいね。
だけど、どうして、オレは……うわっ、また、被害妄想がはじまりそうだ。
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「甘え」にしても、全ての元は、幼い頃の親との関係なのでしょうネ。無条件にたっぷりわがままも聞いてもらえて甘えさせてもらえる時期があれば、自分を愛してくれる味方がいると根本にインプットされ、後々の人格に良い影響を与えると聞きますネ。
とは言え、人は誰でも少しは考えることですヨ〜。先生、気にしないでプラス思考〜♪
2008/5/8(木) 午前 7:10