星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

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さよならします

 とうとう、その時がきてしまった。あなたに「さよなら」をいう時が。春の終わりの嵐が、躊躇っていた僕の背中を押してくれた。
 ほんとうは、このまま、いつまでもあなたの近くにいたかった。あなたの輝く瞳、優しい眼差し、暖かい頬笑み、そして、さりげない会話の中に、僕へのいたわりと励ましをそっと忍ばせてくれる、そう、友達であり、恋人であり、姉であり、母親でもあった、あなた。
 僕が一度失った生きる道に、あなたはあらためて光りを与えてくれた。このまま、あなたの近くで、あなたをそっと見つめながら静かに暮らせたら、どんなに幸せなことだろう。でも、それは許されないことだ。あなたには、かけがいのない素敵で幸せな未来が拓けている。このままでは、あなたへの想いがつのって、その未来に踏み込む羽目になりかねない。
 今の僕には、自分の気持ちを押さえこむ自信がない。昂ぶる心が炎となり、自分を火の鳥に変えてあなたを焼き尽くしてしまいそうだ。今はただ、僅かに残った理性で自分を奮い立たせて、光明のさす道を歩き出そう。それが、あなたへの愛の証しなのだと思う。
 さようなら。なんてつらい言葉だろう。でも、いわなくてはいけない。
 さようなら。僕は、旅立ちます。もう、二度とあなたの前に姿は見せないつもりだ。でも、あなたの面影はいつも僕の心の中にある。命の輝きにあふれた瞳で、僕を優しく暖かく見守ってくれている。
 さぁ、旅立ちの時だ。夜汽車の発車ベルが聞こえる。行き先は、春遅い北のはての大地。光り輝く夜明けが僕を迎えてくれることだろう。
 もう一度だけ、いわせてくれ。
 愛している、あなたを。

 星子さんへ


                  あなたを永遠に想う男より



追記  誰が書いたのやら、結局、この手紙は、星子のもとには届けられなかったようです。でも、あとで春之介の目に触れたことから、一騒動起きることに……そのあたりのことは、また、後日。お休みなさい。


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