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……愛する人は今……。
かって命を燃やす程愛した人、でも、わけあって別れなければならなかった。あまりのつらさに、命を断とうとさえ思った。せめて、時の流れに消し去ろうと、必死にもがき続けてきた、わたし。
今頃、あの人はどこでどうしていることだろう。思ってはいけないことだと分かっていても、心は時の流れをさかのぼろうとする。
あの人の笑顔、あの人の涙。あの人の吐息。あの人のぬくもり。あの人の口づけ……。
いけない、忘れるのよ、忘れなくては。
やっと自分にそういい聞かせて旅立ったのに、その旅先で、あの人に再会するなんて……。
もし、それが運命のいたずらだとしたら、あまりにも残酷な仕打ちではないだろうか。でも、わたしは受け入れる。たとえ命を捨てることになっても、受け止めてみせる……。
そう、わたしの名前は、流星子、真実の恋をさがして、今日もさすらう、一人の女の子……。
星子にとって、一番つらい恋旅ものがたり、それが、圭一との再会と死別を描いた「スリーカードは愛の殺人案内」です。本日、「デジよみ」より発信されました。よろしくです。
宙太です。
あの時、あの旅での出来事が、僕と星子さんにとって、運命の分かれ道でもあったんじゃないかな、と、思う。
誰だって、愛する人を失いたくない。でも、もっと大事なことは愛する人のために何が出来るかってこと。あの時、星子さんは圭一くんとの愛に命をかけるつもりでいた。だから、僕は自分が銃弾の的になってでも、星子さんと圭一くんを逃がそうとした。星子さんの幸せのためにね。
残念ながら、その思いは果たせず、圭一くんは星子さんをかばって凶弾に倒れた。でも、星子さんは僕の気持ちを分かってくれて、僕との結婚を……ま、時間はそのあともかなりかかったけどね。
愛の女神様は、愛する者に運命の分かれ道を用意してくれている。どっちの道を選ぶのか、それで恋の行方も決まってくるらしい。
今夜は、柄になく真面目なことをいったけど、ま、そういうことかな。
ところで、あなたはどっちの道を選ぶのかな。そっと教えてくれないかな。
うふっ。
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「スリーカードは愛の殺人案内」は星子さんにとっては悲しい恋の話だったけど、それよりも何よりも、読めば読むほど、宙太さんの星子さんへの思いが伝わる作品でしたね。
宙太さんはいつも自信たっぷりに、星子さんは最後には必ず自分のところに戻ってくる!って信じて疑ってないように見えるけど、きっとこの当時の宙太さん、心の中では不安でいっぱいだったんだろうな、とか、影ながらサポートしてそっと寄り添う、無理矢理引き離そうとはしないところが、宙太さんの愛し方なんだな、とか、当時、愛だの恋だの知らない小学生だったわたしにも、感じられましたね・・。
うーん、しかし今ならそんな宙太さんを、力いっぱい抱きしめてあげたい!なんて思う、20年後のわたしなのでした☆
2012/6/7(木) 午後 11:54 [ らん ]
圭一さんは、亡くなってしまったからこそ、星子さんの心にいつまでも純愛として残っているのかも?って最近 自分が年齢重ねてきて、おもったりします。
2012/6/18(月) 午前 0:46 [ なお ]