星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

無題

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決闘愛

「逃げろ! 新撰組の奴らは、ここで食い止める!」
 竜馬が、刀の柄に手をかけながら叫んだ。
「さ、早く、逃げるのだ! 星子さん!」
「いいえ、竜馬様こそ早く逃げて下さい!」
 星子、息を切らせながらいった。
「あなたは、大事なお方なんです。この国にとって、それに、お竜さんにとっても……」
「いや、大事なのは……星子さん、俺にとって一番大事なのは、君の命だ!」
「えっ」
「俺の夢、希望、未来、そして、愛……すべてを、君に託す……君ならきっといつか叶えてくれるはずだ、きっとな!」
「竜馬様……」
「頼むぞ、星子さん! 乱世の修羅場を生き抜いて、この竜馬の思いを叶えてくれ!」
 竜馬、燃えるような双眸で星子を見つめた。
「竜馬様……」
 星子、たまらずに竜馬の胸にすがりついた。男の匂いと汗、それに雄々しい鼓動が星子を酔わせる。
「ああ、竜馬様っ」
 すがりついたまま、崩れかけた時だった。
 一陣の冷たい風が吹いたような気配がして、ハッと顔を挙げると、近くに一人の若い男がまぼろしのように立っている。
 新撰組の羽織袴を着た、人形のように美しい剣士だ。しかし、その端正な顔には、氷のように冷たい殺気がみなぎっていた。
「……沖田様っ……」
 相手は、新撰組きっての剣の達人、沖田総司だった。見習い舞妓の星子にとって、憧れの人でもあった。だが、倒幕派の志士たちの志に共鳴して手助けするようになってからは、沖田への想いは揺れ動いていた。
「残念だよ、星子さん」
 沖田は、低い声でいった。
「君が坂本さんの仲間だったとはな。本来なら、君も斬らなくてはならないが……」
「!……」
「だが、君は僕にとって命よりも大事な人だ。君を斬ったら、僕は生きてはいけない」
「沖田様……」
「頼む、今すぐこの場から立ち去ってくれ。君とは会わなかったことにするから、さ、早く行くんだ」
「星子さん、沖田君のいう通りにするんだ」
「竜馬様っ」
「沖田君と勝負出来るなら、願ったりかなったりだ。それも、天下国家のためでなく、星子さんのためにな。どうだ、沖田君」
「いいだろう。恋する女のために命を賭けてこそ、男の本望。いざ!」
 沖田、すらっと腰の刀を抜いた。
「いざ」
 竜馬も、静かに抜刀すると構えた。
「や、やめて!」
 星子、泣き顔で叫んだ。竜馬も沖田も星子にとっては、熱い想いを寄せる男だ。斬り合って欲しくない。死んでほしくない。
「お願い、やめて! やめてーっ」
 だが、いくら必死に叫んでも二人は正眼に構えたまま。身じろぎもしない。
 やがて、一瞬の閃光が煌めいたように、二人の刀が同時に夜闇に光った。
「!……」
 星子、声にならない悲鳴を上げた。その直後、
 ハッと、目が覚めた。
 そう、夢だった。星子、京都の撮影所にエキストラのバイトにきて、撮影を待ちながら、ついうとうとしているうちに、見た夢でした。
 

追記  つらい残暑も、やっと今日かぎりで終わるとのこと。やれやれ。
   「ストレートは京都恋殺人」、本日発信です。よろしく!


 

閉じる コメント(3)

早速購入〜(*^_^*)v
今日も一日講習会でしたので、夜に読みます〜

今からの京都はステキですよねぇ
思いをめぐらせながらいっしょに旅気分で読みふけろう♪

2012/9/22(土) 午後 5:03 [ まりも ]

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私も手に入れなきゃ♪ 今から行ってきまぁす☆
今日は過ごしやすい天気でしたー。旅行に出かけたくなる季節ですネ〜♪

2012/9/22(土) 午後 8:20 りりーな

先生こんばんは!
次は宙太さんが出てくるのかなって期待しながら読んでたら、星子さんが夢から覚めてしまった〜。
ドラマチックな夢ですネ。

京都行きたいです。

2012/9/22(土) 午後 11:29 [ こっきー ]


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