星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

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小町観音さまっ

 小野小町といえば、あらためていうまでもなく、平安時代を、いや、日本を代表する美人ですよね。もっとも、グラビア写真とか動画があるわけじゃなし、かろうじて掛け軸などに描かれた絵姿だけが残されている。絵姿なので本物の小野小町かどうかわからない。それどころか、小野小町の晩年の老醜像まで存在する。いくら戒めのためとはいえそこまでやるかね。美女は永遠に美女であって欲しいのに。
 で、その小野小町にちなんだ小町観音が在るのをご存知ですか。場所は、山形県の小野川温泉、温泉町の中にある小さな神社ですが、お参りすれば小町さまにあやかって絶世の美人になれるとかなれないとか、それはあなたの心がけ次第だそうで。ハイ。
 それにしても、なぜ、小野川温泉に小町観音があるのか、それは、小野小町がこの土地の生まれで、温泉につかっていたおかげで美人になれた、とか。
いやぁ、ほんと、いい温泉ですよ、昔、取材でいったことがあるけどね。おかげで、僕も春之介クンと競えるくらい美形に、おっととっ、んなわけないか、ふふふっ。
 ま、ワルい冗談はともかく、小町伝説は日本のあちこちにあるので、それはそれで興味があるハナシですよね。
 え? なんで小町のことをダベってるのかって?
 それはですね、本日、web星子で「小町伝説でダイヤ殺人」が発信されたわけで。この話、シリーズの中でも僕が好きな作品でして、なんせ、星子が平安時代にタイムスリップして、小町を恋慕う深草少将の想いを支えるという歴史ロマンでして。
 いいよねぇ、こういうお話は。もっと、書いてみたかったですよ。もう一度、小町観音さまにお参りするかな。
 え? 小町老醜像をお参りしろって?
 い、いえてるか。
 そうそう、同時に発信された「シンデレラ特急で❤殺人」も、よろしく。こちらは、京都が舞台で、吹雪の君という超美形が!
 へっ、いくら美形でも、いずれは老醜像だぜ。
 またいう!

 夜空には満天の星。だが、地上は暗闇に包まれ、十数本のレールだけが赤や青の信号機の灯に照らされて鈍く光っている。ホームの照明は消えて、冷たい夜風が吹き抜けていく。
 ――俺は、なぜ、ここにいるんだろう……。
 ベンチに座ったまま、カレは朦朧とした顔であたりを見回した。それ程深酒したわけでもないのに、終電の座席に座って間もなくだらしなく眠り込んでしまった。会社のリストラの対象になって以来、よくあることだ。以前はつるむようにして飲み歩いた同僚達も、或る者はすでに退職し、他の者はカレを避けるようになり、一人で飲むことが多くなった。一人で飲むと、酔いも早いし、酒も旨くないし、気持ちも荒む。といって定時に帰宅しても、妻や子供達からリストラされかねない雰囲気だった。
 どこに居ても、いたたまれない気持ち。それを忘れる為に飲み、酔いつぶれて終電に乗る日々。だが、不思議と降車駅の町田近くになると酔眼が開いて、ふらつきながら降りていく。しかし、今夜は違っていた。襟元から吹き込む冷たい風に目を覚ましたのは、ホームのベンチの上だった。それも、なじみのある降車駅ではない、駅名看板には「新百合ヶ丘」と書いてある。いつもなら眠っている最中に通過してしまう駅だ。
「まいったな、もう」
 カレは、酔いの醒めた顔で吐息をついた。どうやら、朦朧状態で新百合ヶ丘駅で降りて、そのままベンチで眠ってしまったらしい。しかし、なぜ、駅員は起こしてくれなかったんだろう。気がつかないなんて、あり得ない話だ。
 ――そうか、乗客としてもリストラされたんだ。オレはもうどうでもいい男、居ても居なくても目にとまらないわけか……。
 カレは、自嘲的に唇を歪めた。
 夢が小さくなってきた時代、夢が遠くなりつつあった時代、夢見ることが少なくなってきたそんな時代に青春を送り、それでも、夢を見て、夢をかなえようとあがいてきた。だが、四十半ばにして、そのささやかな夢も儚く消えてしまった。
 もう、二度と夢を見たり、夢を追いかけることはないだろう。
「ふっ、このまま、消えてしまいますか」
 もう一度、自嘲的に嗤った。涙が、じわりと滲んだ。
 ――その時、だった。
 レールにかすかな車輪の音が鳴り、次第に高まってきた。深夜運転の回送車だろうか。
 ホームから線路へ目をやると、ライトを消した黒い編成の車両が、一気にホームへ入ってきた。そして、カレのまじかで静かにブレーキの音を響かせながら停車した。
 ロマンスカーだ。それも、すでに引退した3000型SE車、つまり、初期型のロマンスカーで、独特なスタイルとホーンの音で子供達には大人気だった。カレも子供の頃、父親にせがんで何度も乗ったことがある。
 ――まだ、健在だったのか。とっくに、解体されたと思っていたのに……。
 カレは、なつかしそうに見つめた。
 その瞬間、ふいにロマンスカーの車両に照明がついた。まぶしそうに目を細めながら車内を見ると、誰も乗っていない。運転席にも、運転手の姿は見当たらなかった。
「……ど、どうなってるんだ……」
 首をかしげながら前面へ目を移した瞬間、カレははっと目を見開いた。
 「……999?……」
 そう、フロントマスクの表示板に、9の数字が三つ、くっきりと浮かび上がっている。
 ――まさか、あの999……銀河鉄道999……。
 カレは、茫然と立ち尽くした。銀河鉄道999は、カレが子供の頃、夢中になって見ていたテレビアニメだ。当時は映画化もされて、日本中が999人気で盛り上がったものだった。
 登場人物は主人公の鉄郎をはじめみんな好きだったが、中でも一番憧れたのはメーテルだった。初恋の人であり、カレに夢を見ることの大切さを教えてくれ、大人への旅立ちをいざなってくれたマドンナだった。
 もしかして、メーテルがこのロマンスカーに乗っているかも……いや、そんなことはありえない。アニメの世界の憧れの人が、現実に現れるわけがない。
 でも、願うことなら、願いが届くなら、現れて欲しい。そして、オレにもう一度、夢を見させて欲しい。
「……メーテル……」
 カレは、そっとつぶやいた。
「……逢いたい、メーテルに……もう一度、逢いたい……」
 つぶやくうちに、涙があふれてきた。景色がくもって、明かりが光彩のように虹色に広がっていく。
 その虹の光りの中で、後方のドアが開き人影が一つ降り立った。そして、光彩に詰まれながら、ゆっくりと静かにこちらへ近寄ってくる。
 黒いコートに黒い帽子をかぶった、長い髪の女性だ。
 どこかで見たような、でも、まさか、そんな。いや、やはり、あの人だ。
「メーテル!」
 間違いない、確かに、メーテルだ。
 切れ長の睫毛、深く澄んだ、そして、深い悲しみをたたえた瞳。憧れだったあのメーテルが、今、オレの前にやってくる。
「……夢を捨てないで、夢を忘れないで……あなたは、永遠に少年であり続けるのよ……永遠に……」
 メーテルの瞳がオレにそう語りかける。
 ああ、メーテル! 
 声にならない声で、カレは叫ぶ。
 メーテル!
 ……メーテル!……。


追記1  一日遅れのエイプリルフールが、999を3000型SE車となって新百合ヶ丘駅に呼んでくれました。松本先生、御容赦を。ごめんなさい。
それにしても、この歳になっても、メーテルに心をときめかせるわたくし。なんだろうね、ほんと。
 
追記2  自称999を「わが町しんゆり」に呼びたい勝手連、思いに駆られて、先日、小田急の広報にメールしてしまった。すぐリメールをくれて、担当部署にちゃんと伝えてくれるとのこと。それだけでも嬉しい。感謝です。
 さらに、小田急の広報紙に「わが町しんゆり」6月公演の件もよろしくとお願いしておきました。
 いやぁ、なんとも図々しい奴です、伍三郎、お恥ずかしい限りです。でも、残り少ない人生です。心おきなく旅立ちたいです。なんてね。カッコいいこといっちゃって、アホもいいとこ。長生きするぜ、おたく!
 

「ううん、もう、いじゅわるぅ」
 星子が、ワインでほんのり染まった頬を彼の肩にそっと乗せた。彼の襟足から、コロンの香りと男の匂いが入り混じり、星子の血を騒がせる。
「お願い、早くぅ」
 とろんとした酔眼で、彼を見上げ、おねだりするように紅いバラのような唇をすぼめる。
「いいのか、ほんとに」
 星子の肌に、しっとりとしみこむような声だ。「あとで、叱られても知らないぞ、宙太君に」
 星子の耳元で、彼が囁く。
「あ……」
 熱い息を吹き込まれて、星子は呻く。
 彼のしなやかな指が、星子の唇をそっと撫でる。
「溶けちゃう、もう、ダメ」
 喘ぎながら、星子はつぶやく。
「男の時の春ちゃん、こんなにステキだなんて」
 ――春ちゃん……そう、今星子がしなだれかかっている相手は春之介だった。でも、いつものミスターレディの春之介ではなくて、オシャレなジャケットにマフラー姿の美形の化身のような男ぶりだった。
「やっと、俺の夢がかなうぜ」
 春之介は、少し上ずった声でいった。「星子ちゃんを、いや、星子さんを男として抱く夢がさ」
「春ちゃん、わたしも……」
 星子が、熱い息でつぶやいた。「わたしも、夢見ていたわ」
「オトコの僕に抱かれる夢かい」
「ええ、っていいたいところだけど、違うの」
「違う?」
「わたしの夢はね」
 星子は、いきなり春之介の肩を掴み強く引っ張ると、その場に押し倒し、のしかかった。
「わたしの夢は、男になって春ちゃんを抱くことなのよっ」
「ええっ」
「覚悟なさいな。体じゅうの血を吸い取ってあげるから」
 凄味のきいた笑顔で、星子は春之介の襟首にかぶりついた。
「せ、星子ちゃん、あなた……」
「そうよ、ドラキュラ娘よ」
 微笑む星子の口元から、一筋の血が滴り落ちた。
「キャーッ」
 嘘だろう。きっと、これは嘘なんだ。
 春之介は、薄れていく意識の中で自問自答した。
「きょうは、4月1日、エイプリルフールだ。すべたは、嘘、夢の世界さ。きっと、そうさ……きっと……」


追記  桜の花、まだまだ、しっかりと咲いてますね。オレも頑張らねば。あ   ん? なんのこっちゃ。
   今月は、稽古なし。お休みです。でも、なまけずにベンキョウしなくて   は。花見酒で酔っぱらってる場合じゃないぜ、伍三郎さんよ。
    役者魂、物書き魂っていうだろうが。伍三郎の人生でホンを一作書い   て演じてみろ、それくらいの気構えを持てよ、え、浦さんよっ。あと何   回あったかい春を迎えられるのか、わからないんだぜ。




 

女子旅・鉄女と星子

 あわただしかった3月も終わり、明日から、いよいよ四月。まさに、旅本番。旅といえば、近頃、女子会ならぬ女子旅、という言葉が使われてますね。ナルホド。女の子だけの旅ってことですか。たしかに、男が混じると、いろいろと煩わしいかも。もちろん、女だけでも煩わしい時もあるでしょうが、ま、基本的には気の使い方が違うでしょうね。
 それは、男子旅にもいえる……でしょうか。女の子が混じると、やっぱり、気を使ってしまい、旅本来の楽しみが減ってくる。あ、もちろん、下心がある場合は別だけど。女だってそう。で、やっぱり、女子旅、男子旅。ラブロマンスは旅先でということで。
 ところで、女子旅の元祖! といったら、少々おこがましいけど、我らが星子ちゃん、と叫んでもいいですか。
 まさに、女子旅、それもなんと女子高生一人旅ですからね。しかも、第一話の初版が昭和60年・1985年9月15日、今から約27年半前です。当時読んでくれた女の子達も、今では華のアラサー、アラフォー世代。まさに、女ざかり真っ最中ですよね。先日、試演でお会いした皆さんも、まさにそうでした。もう、まぶしくってまぶしくって。
 おっと、話がすぐそっちへいってしまう。とにかく、女の子の一人旅、それも女子高生ですよ、まだまだ世間も家庭もそれなりに煩かった時代ですからね。快挙! とはいいませんが、ま、星子ちゃん、よく頑張ったっていってやりたいです。ハイ!
 そうそう、旅にちなんで、近頃は鉄女もかなり増えてきたとか。嬉しいです。そして、鉄女といえば、星子もそのはしりの一人じゃないのかな。当時の女の子は、時刻表とか列車の種類とかにはあまり興味はなかったようだけど、星子は一人旅ということもあって、時刻表とはいつもにらめっこ、列車にも興味を払っていたと思う。
 星子シリーズ全52話を調べてみれば、当時の列車時刻表とか、今はまぼろしとなった列車の名前がいくつも登場する。たとえば、第一話で星子と宙太がはじめて出会ったロマンチック・ブルトレ「さくら」は、すでに姿を消してますからね。他にもどんな列車に星子が乗ったのか、調べてみますか。鉄女で星子ファンのオネェサマ、よろしくです。すぐ、ヒトに頼る。悪い癖!
 とにかく、列車旅が楽しかったあの時代に、星子シリーズは生まれ育った。今の高速鉄道時代に星子が飛び込んだら、どんな一人旅をするのだろう。恋も高速時代、いや、それどころか恋そのもの自体の存在感が薄くなってきたこの時代に、星子はどんないい恋さがしの旅をはじめるのだろう。
 4月を迎えて、そんなことを考えているわけです。
 なにはともあれ、春はいいものです。そいて、なによりも恋の季節ですぞ、おのおのがた!


追記  本日3月31日は、三日月マサルくんの誕生日です。一人静かに飲むタイプのマサルくん、きっと、どこかの場末のガード下のショットバーあたりで、スローなブルースを聞きながら水割りを傾けていることでしょう。愛する人の面影をグラスに映しながら……。
 もし、あなたが今夜どこかで彼を見かけても、そっとしておいてやって下さい。人に涙を見せるのは、男のプライドが許さない奴ですから。

 
 
 
 

恋人達のセリフ

「正直言って、先のことはわからない。でも、今の君を知りたいんだ。君のすべてを知りたい」

 今夕WOWOWで放送した「ER」で、中年医師が女医に夜の河岸で語りかける言葉です。女医は、同僚の黒人医師と別れて間もなく、新たな恋に落ちる自分に戸惑い躊躇っている。そんな女医に、想いのたけを語るのです。
 まさに、大人の恋の物語。こんなステキなセリフをいわせる脚本家の才能が羨ましい。セリフではいつも苦労してきただけに、口惜しさを通り越して、ただもううっとりするだけです。
 ああ、僕もそんな気のきいたセリフを誰かにいいたい、おっと、書いてみたい。久しぶりにそんな気分に……。
 大人の恋。それは、人生の裏表を見て知って、傷つき倒れ、それでもなんとか生きていこうとする男と女の恋なのかも……。
 ガ、ガンバラネバ。
 あ、いいセリフが書けるようにってことですよ。昔、こんなこといわれたっけ。「女とセックスを書けないホンヤは、一流にはなれない」って。結局、そういうことだったんだ。才能は勿論だけど、物書きは臆病では勤まらないってことかな。
 分かってるじゃん、ヤマチャン。
 ガクッ。


追記 10穴ハモニカを買って吹いてみました。西部の荒野で、旅人がたき火をしながら恋人を想いつつ吹いている情景が重なりました。


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