星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

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 美空家の家族一同・星子、宙太、星丸、宙美、ゴンベエ、より。

 そして、右京、左京、マサル、ゲンジロウ、春之介、タケル、小次郎、リツ 子、圭一、達より。

 そして、さらに、カゲロウより。


 心をこめて、メリークリスマス!


 あなたへの愛を。世界中の人達への愛をこめて。

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星子webの「恋の♡探偵はSOS」「♡特急はジョーカーの頬笑み」が、発信されました。どちらも、まさに、波乱万丈の物語です。浦川さんのイラストもサエてます! よろしくお願いします!
 
明日から、12月。いろいろとあわただしい年でした。「蜻蛉デカ」のつづきも書かなくては。プレッシャーですが、ガンバリマス!

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「ええーっ、マジっすか―ぁ!」
 特命捜査班室・薔薇組のソファで仮眠をとっていた小次郎が、尻尾を踏みつけられたスピッツのように飛び上がった。「コ、コロシの容疑者がうちらの班に?」
「そ、そんなぁ!」
 負けじと、跳び上がったのは春之介だ。食べかけのカップラーメンを危うくこぼしかけて、どうにか真っ赤なルージュのお口におさめた。「からかわないで、もう、宙太さんたらぁ」
 お二人とも、徹夜の捜査明けは、いつもなら寝ぼけ顔で不機嫌そのもの。なんせ、オシャレ命のお二人さんだからして。でも、今朝だけは、いっぺんにお目覚めだった。
「ほんと、冗談きついとはこのこと、っていいたいけどさ」
 宙太、欠伸を噛み殺しながら、コーヒーを飲みほした。結局、昨夜は一睡も出来じまい。それもこれも、原因はあの日影蜻蛉という男のせいだ。
 なんせ、殺しの容疑者として、ひそかに行方を追っていた男が、こともあろうにですよ、自分の部下として特命捜査班に配属された刑事だったなんて。その事実関係を調べることで、一晩中かかってしまったってわけ。
 そうそう、この特命捜査班というのは、警視総監の直属のいわば隠密組織でしてね、かた苦しい法律や警察組織にとらわれない、自由でカゲキで或る程度の暴走はオーケーという番外捜査班というわけ。近頃の犯罪には、型通りの捜査では手にあまる事件がよくあるじゃないですか、そういう事件の捜査にふさわしい型破りな刑事達が集められた。
組織には薔薇組と百合組の二つのチームがあり、薔薇組のチーフは宙太、百合組のチーフは十文字右京警部。薔薇組とか百合組とか、なんだかオフザケっぽいが、名づけ親の警視総監のお嬢様が大のタカラズカ・ファンとか。一人娘に弱いというか、ほら、俗にいう目に入れても痛くないってヤツ、のせいだとか。
 ちなみに、薔薇組は宙太のもとに、マサル、小次郎、そして、春之介。
百合組のほうは、右京のもとに、左京、タケル、圭一、そして、ゲンジロウ。
 そのうち、薔薇組のほうに一人欠員が出たので、蜻蛉が補充メンバーとして配属されたらしい。
「んで、その日影蜻蛉ってヤツ、どこ出身なの?」
 春之介が聞くと、宙太、
「それがさ、来日する外国の高官警護を担当するSPだったそうだぜ」
「ひゃーっ、エリートじゃん」
 と、小次郎が肩をすくめた。「ならば、たっぷりとイビってやりますかね」
「でもさ、それって、ほんと?」
 春之介、二つ目のカップラーメンに手をのばしながらいった。「うちらが手に入れたネタじゃ、日影蜻蛉はホストちゃんをやってるって……」
そうなんです、蜻蛉が容疑をかけられた殺人事件というのは、ホストクラブに出入りする女達が六人も殺されたっていう事件だ。事件は東京だけでなくて、札幌、仙台、名古屋、大阪、博多と、全国規模で起きている。だから、縄張り関係なしに動ける特命捜査班のうち薔薇組が出動したのだった。
そして、捜査線上に浮かび上がったのが、日影蜻蛉だ。事件当時、どの店でも、蜻蛉がホストとして働いていて、殺されたのは、すべて、蜻蛉をひいきにして多額のお金をつぎ込んでいた女達だった。そして、事件後、蜻蛉は行く先も告げずに姿をくらましていた。
「ね、警部」
 マサルが、コーヒーを作りながらいった。
「やっぱ、容疑者のホスト日影蜻蛉とSPの日影蜻蛉は同一人物ですよ。出勤してきたら、逮捕しましょう!」
「そう、それが一番」と、小次郎。
「あ、だったら、あたしにワッパ(手錠)をかけさせて。そんなにいいオトコなら、ぜひ、この手でギュッと……」
「ちょっと、そっちはナシなし」
 苦笑いの、宙太だ。
 なんせ、春之介は美形に弱い。昨夜の初対面では、宙太でさえポーっと催眠術にかかったような気分だったし、春之介はなおさらだ。
「でもさ、美形に弱いっていえば、春ちゃんをはるかにしのぐ女の子がいるじゃんか」
 小次郎が、ニタリと笑った。
「女の子って?」と、宙太。
「きまってるだろ、警視総監の御令嬢……」
「あ、星子さんのことか!」
 宙太、頭に手をやった。「ヤバ!」
「あ! うわさをすれば、なんとかよ!」
 春之介が、声を上ずらせた。
「ハーイ、皆様、お早うございまーす!」
 はじけるような明るい声で挨拶しながらとびこんできた、キュートな女の子。流警視総監の一人娘・流星子その人だった。


                        (つづく)


追記  星子ちゃん、なんと、警視総監の御令嬢として登場です! 宙太の薔薇組と右京の百合組、そして、謎起き貴公子・蜻蛉クン。なんか、波乱万丈の展開になりそう。よろしくです!


 

 
 
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「おい、ちょっと待った!」
 宙太の甘いたれ目顔から、きつい声がとんだ。
 声をかけた若者の後ろ姿が、立ち止まることも、振り向くこともなく、悠然と歩いていく。
 宙太もそれなりの長身だが、相手はさらに背が高くて、スリムな体を品のいい仕立てのコートをさりげなく着こなしている。髪は長く、肩から背中にまで伸びた艶やかな黒髪が、夜風に爽やかな薫りを花びらのように散らしながら流れていた。
「待って頂けませんかね、そこのオニイサマ」
 宙太、苛立ちをこらえながら、再び声をかけた。
 すると、若者は背を向けて歩きながら、涼やかな声で答えた。
「すいません、僕には立ち止まる理由が見つからないんです」
「はぁ?」
 ちょっと、意表を突かれたが、宙太、なんとか気持ちを押さえた。

「そちらはカンケイないの。用があるのは、こっちなの」
「そういうこと」
 マサルが、じれたように若者の背後から駆け寄って、肩を掴んだ。
「日影蜻蛉(かげろう)だな!」
「――」
「おい! 答えろ!」
 肩を掴んだ手に力をこめた瞬間、相手は一枚の羽根のようにふわっと舞った。同時に、マサルの引き締まった体は宙に舞った。
「あっ」
 宙太、ハッとなった。
 マサルが路上に叩きつけられる!
 と思ったが、さすがはマサル、なんとか体をひねらせ手を突きながら着地した。
「まず自分から名乗るのが、礼儀というものじゃないですか」
 若者、日影蜻蛉は、長い髪に手をやりながら、涼やかな声でいった。
「なんだって!」
 キッと立ち上がったマサルを、宙太がすかさず止めに入った。
「これは、失礼。確かに、その通りだ。では、あらためて自己紹介を。僕は警視庁捜査一課の美空……」
「美空宙太警部ですね。そして、そちらは、三日月マサル刑事」
「あ」
「!……」
 宙太もマサルも、唖然となった。
「よくご存じで。闇のルートでデカのリストが出回っているんですかね」
 宙太がさりげなく聞くと、
「そんなことは、ご自分でお知らべ下さい」
 蜻蛉は、さらりといってのけた。「それより、わたくしを呼び止めた理由を聞かせて下さいませんか」
「わたくし、ときましたか」
 宙太とマサル、思わず苦笑した。もっとも、ワタクシ、という言葉はこの男にはふさわしいかもしれない。いかにも、貴公子といった雰囲気があるからだ。
「理由は、ずばり、申し上げます。殺人です」
 宙太、さりげなく蜻蛉の前へ移動しながらいった。行く手を遮ると共に、相手の顔もよく見たかったからだ。
(すっごい、美人!)
 息を呑むとは、このことか。
 まるでタカラズカの男役のような……おっと、そうだった、日影蜻蛉はホンモノの男なんだ。でも、この美しさは何だろう。宙太のまわりは、美形に属するカッコいい男達が何人もいる。あ、そうそう、ゲンジロウを除く、だけどね。
 でも、蜻蛉の美形ぶりは、まるで違っていた。春之介のようなニュ―ハーフとも一味も二味も違う、タカラズカそのものだった。
(こいつが女を何人も殺した容疑者なのか? ほんとかいな?)
 信じられない、とても。
 思わず見惚れていると、ふと、蜻蛉の目が宙太を見据えた。
(ああっ)
 いきなりグサッと熱いものと冷たいものを心臓に差し込まれたような感触が、そして同時に、一瞬のうちに夢見心地の世界に連れて行かれたような気持ちに襲われて、宙太はふらっとめまいを起こした。
 すると、蜻蛉がスッと宙太の体を左手で受け止めて、抱き抱えた。
 (……なんか、いい気持……)
 この男の体には、男さえしびれさせるような妖力があるのか。まるで、上等のコニャックでも飲んだような酔い心地さえする。
 ぼうっとしている宙太の耳元で、蜻蛉はいった。
「わたくしも、いろいろな男を抱きましたが、上司を抱いたのは初めてです」「じょ、上司?」
「ええ、あなたはわたくしの上司です」
「な、なにっ?」
「じつは、今から本庁へ伺って、これをお渡しするところでした」
 蜻蛉は、一通の封筒をスーツの内ポケットから取り出し、中身を見せた。
 配属命令だ。日影蜻蛉刑事、本日付で美空宙太警部の捜査班に加わること。そういう趣旨の文言が並んでいる。
「!……」
 宙太、言葉が口から出来なくて、パクパクさせるだけだった。


                       (つづく)




追記  いやぁ、急に冬がきてしまい、治りかけていた風邪がぶり返した感じです。おまたせした、というか、申し訳ないというか、なんとか、「かげろう刑事」をスタートさせました。芝居の台本の直しもやらなきゃならないので、遅れ気味ですが、よろしく御贔屓の程を!
  

どうにか台風も遠ざかり、庭の柿の実も無事でした。毎年のことですが、鳥さん達が「ご馳走さーん」と飛んで来ます。たくさん、食べていって下さい。でも、僕の分は残して下さいね。

「めぐり逢いはAの奇跡」「幻の銀河鉄道は♠の奇跡」、ネット配信されました。よろしく! 浦川さんのイラスト、ノッテますよね!

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