星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

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「ちゅ、宙太さんっ」
 星子、ぽかんと口を開けた。
 振り向いた星子の前には、宙太のいつもの笑顔が、真夏のヒマワリのように輝いている。
「……い、生きてたの?……」
 星子、かすれた声で、というより、声がのどにからんで、うまくいえなかった。
 てっきり、死んだとばかり思っていた宙太が、ちゃんと目の前に立っている。ふいに、熱いものが込み上げてきて、目にいっぱい広がった。
「おいおい、ハニィ、どうしちゃったんだよ」
 宙太、けげんそうに見た。
「だって、マサルさんのメールで、宙太さんが……」
「死んだ? つまり、殉職したってか?」
「そうまではっきりとは……でも……」
「あのね、ハニィ、いつもいってるだろ。ボクチャン、死神には振られっぱなし。お呼びじゃないって」
 宙太、苦笑しながら、星子の鼻をチョンと突いた。
「僕の任務は、キミを幸せにすること。その任務を完遂するまでは、死んでも死に切れないぜ。これ、ホント!」
「フン、こっちは迷惑よっ」
 嬉しいけど、あえて、突っ張ってみせる星子サンだ。
「自分の幸せぐらい、自分で探すから。わかった?」
「ハイハイ」
 宙太、なれた感じでニカッと笑うと、星子の前にリボンで結んだ小箱を差し出した。
「なに?」
「きまってるだろ、クリスマス・プレゼントさ」
「ほんとに!」
「中身は、何でしょう? キミが今、一番欲しがっているモノだけどさ」
「わたしが?」
 星子、小箱を受け取って、リボンをほどき、包装紙を広げた。
 指輪のケースのようなものが現れた。
「もしかして、エンゲージリングかもね」
 宙太、ウインクだ。
「ちょっとォ、わたしがいつ、そんなものを欲しがったわけ?」
「ま、いいから、いいから。とにかく、開けてごらん」
 星子、せかされて、小箱の蓋を開いた。
「!……」
 小箱の中には、指輪が……ダイヤの光りが、クリスマスツリーの星のように光り輝いている。
「ステキ……」
 星子、うっとりと見つめた。
「これを、わたしに?……ほんとに、いいの?」
 こんなに美しい光りを放つダイヤは、まだ見たことがない。宙太の愛の深さと強さが、込められているようだ。
「あ、ありがと、宙太さん……でも、わたし、こんなにステキな指輪を貰う資格なんか……そうよ、わたしなんか、とても……」
 星子、神妙な顔でいいながら、宙太を見上げた。
「あら?」
 そこにいるはずの宙太が、いない。
 いつの間に、いなくなったんだろう。まるで、かき消すように、いなくなっている。
「……宙太さん……」
 けげんそうに見回した星子の顔に、ふいに冷たい風が吹き付けてきた。
 凍りつくような、冷たい風だ。
 思わず身震いした時、ケータイにメールの着信音が鳴った。
 開くと、マサルからのメールだ。
『美空警部が、危篤だ。大至急、警察病院まできてくれ』
「!……」
 星子の手から、携帯電話が滑り落ちた。


                      (つづく)


追記  なんか、深刻な展開になっちゃって。やっぱり、僕、どうかしちゃっている。キミのしっとりとした膝枕で休まないと……うん?……。




 

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