星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

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「星子ちゃん! 遅かったじゃないの!」
 春之介、泣き腫らした顔で星子を迎えた。
 救急病院の待合室には、春之介の他にも、マサルやゲンジロウ、右京、左京、タケル、圭一、それに、ナンシーまでいる。あ、ついでに、ゴンベエもね。我が家に置いてきたはずなんだけどね。
 みんな、暗く、重苦しい顔だ。一瞬、とびこんできた星子を見たものの、視線をさけるように、顔をそむけた。星子を見るのがつらいっていう感じだ。
「ちょ、ちょっと、待って……」
 星子、困惑した顔でいった。
「なんで、みんな、集まっているわけ?」
「なんで?」
 春之介、こわい顔でいった。
「宙太さんが危篤なのよ! 仲間が駆けつけて当たり前でしょ!」
「わたしも、マサルさんからメール貰ったわ。宙太さんが危篤だって。でもね、わたし、そんじょちょっと前に、宙太さんと会っていたのよ」
「ウソーッ」
 ナンシー、涙でぐしょぐしょになった顔で、星子に詰め寄った。
「そんなわけない! いい加減なこと、いわない!」
「ホントだって! その証拠に、わたし、宙太さんからクリスマス・プレゼントを貰ったんだから」
 そういいながら、星子、コートのポケットから指輪のケースを取り出して、蓋を開けた。中には、燦然とダイヤの指輪が光っている。
「ほら、これがそうよ」
「ふん!」
 ナンシー、せせら笑った。
「宙太サンの本命は、このアタシ。あなたなんかに、ダイヤの指輪を贈るわけないわ」
「ちょっと! 本命は、このあたしよっ」
 キッとなったのは、春之介だ。
「宙太さんを幸せに出来るのは、あたししかいないんだから。宙太さんが一番良く知っているわ!」
 春ちゃん、いつになく、自己主張している。
「でも、この指輪は……」
 星子がいいかけると、
「ニセモノよっ」
「ニセモノ?」
「宙太サンによく似たヒトにだまされたのよ!」
「ううん、そうじゃなくて、星子ちゃんのお芝居かもよ」
 ナンシーが、顔を突き出した。
「あたしらに張り合うために、ガラス玉の指輪を使ってるだけよ」
「そんな!」
 星子がムカッとなったところへ、
「いい加減にしろよっ」
 マサルが、きつい声でいった。
「警部が危篤だっていうのに、なにやってんだ!」
「でも、マサルさん、宙太さん、ほんとに……」
「当たり前だ! ふざけて、あんなメールを送るわけがないだろう。これでも、まだ、信じられないっていうのか!」
 そういいながら、マサル、救急処置室の窓のカーテンを開けた。
 ブラインドが降りた処置室の奥に、誰かが救命処置を受けている。
 頭には包帯が巻かれ、口には酸素マスク、点滴の管が何本も腕につけられた、痛々しい姿だ。
 その顔は……間違いない、宙太だった。


                           (つづく)



追記  あと一回ほどで終わります。ご辛抱のほどを。明日は雪交じりの雨空になるとか。うさ晴らしに雪のドライブと行きたいところですが……無理かな。
 ほんとは、左手首の腱鞘炎で、ハンドルが握れない。パソコンのキイは、なんとか、叩けるのですがね。
 ま、無理しないで、頑張るぜ!

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