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やっとのことで終えた番外編、なんとか、気にいっていただけたようで、ホッとしております。皆様から、暖かいねぎらいのコメントをいただき、まことに、恐縮です。お陰様で、新たな活力が湧いてくるような気持ちが……さて、次回は、と、腕をまくったのはいいが……。
うはっ、な、なんと、リツ子さんが、俺を待っているぅ?
「ふーん、山浦さん、そんなにあたしのこと、書きたいんですか」
えっ、そんな。べ、別に、そういうことは……。
「ま、仕方ないわね。星子さんのようなキャラじゃ、これ以上、山浦さんも書く気にならないでしょうし」
い、いや、そんなことはないけど……。
「いいんです、ご無理なさらなくても。ちゃんと、わかっていますから」
キ、キミ……。
「たしかに、星子さんみたいな女の子、サイアクよね。そもそも、宙太さんにはあたしのような家柄も資産もある、しかも、天使のように可愛くて、アルプスの花のように美しい山の手のお嬢様がお似合いなんだから」
天使? アルプスの花? 悪い冗談を……。
「え? なにか、いいいました?」
あ、い、いや……。
「ならいいけど。で、どこまで話を……あ、そうだわ、宙太さん、星子さんの前では、ハーイ、ハニィなんていってるけど、ほんとは、仕方なく演技しているだけなのよ、きっと、そうよ」
どうかな、それはないと思うけど……。
「あら、山浦さんまで、星子のことを恐がっているんですか。大丈夫だったら。あたしが今にぎゃふんという目にあわせてやるから。期待していて下さいね」
べ、別に、期待は……。
「ああ、可哀想な宙太さん。あたしのことを愛してくれているのに、口に出せないんだから。でも、キューピットちゃんは、あたしと宙太さんを見捨てないわ。きっと、添い遂げさせて下さるわ! きっと!」
リツ子、ド近眼のメガネで、うっとりと天を見上げた。
ああ、どこまで、お目出度い女の子だ。もうじき、とんでもないことになるとも知らないで。うんと、いじめてやるぞ。
ムヒムヒ、ヒヒヒッ!
と、意地悪く笑ったところで、お開きと参りますか。
ま、リツ子の番外編、いずれ、近いうちにお目にかけられればいいな、と。
では、今夜はこれにて!
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