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右京クン、一日遅れだけど、誕生日おめでとう。今、君が国際的な犯罪事件にまつわる弁護士の仕事でヨーロッパやアメリカを飛び回っていることは、僕の耳にも入っている。
極めて危険な仕事らしいが、くれぐれも気をつけて欲しい。君の身にもしものことでもあったら、恋のライバルでもある僕がウハウハの大喜びをさせてもらうぞ! なんて、ことがあるわけないっ。ライバルがいてこそ、恋の情熱は一層強く燃え上がるものだからな。あ、ライバルなんて言ったけど、正直、僕には勝ち目がないのかな、と、思う時がある。
右京クン、君は実にすばらしい男だ。僕が女だったら、星子さんを突き飛ばしてでも、君に強引にアタックするだろう。そんな君に、星子さんが想いを寄せるのも無理はない。夕べだって、星子さん、一人で君の誕生日のお祝いを…お台場の海が見渡せるホテルのテラスでね…。
声をかけようと思ったけど、どこか、近寄りがたい雰囲気があって、やめておいたんだ。もし、あの席に君が現れたら、星子さんは君の胸に飛び込んでいくに違いない。でも、君は決して現れないだろうな。どんなに星子さんに逢いたくても、星子さんを危険な目に合わせるわけにはいかない、きっと、そう思っているはずだ。君という男は、そういうやさしさにあふれたナイスガイだ。それだからこそ、僕は君が好きだ。
命を大事にしろよな、右京クン。僕のためにも、大事にしてくれ。恋のライバルにもしものことでもあったら、僕はかえって、星子さんを口説きにくくなるぜ・
君と競って、恋の勝ち組になる。それが、僕のテーマでもあるんだ。
では、最後にもう一度、
右京クン、誕生日おめでとう!
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