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宙太でーす!
いやぁ、皆さんも甘酸っぱい想い出がたくさんおありのようですね。詳しくは聞かないけど。あ、ほんとは、聞きたいけどね……うふっ。
で、愛染かつらのような縁結びのカミサマに二人でお参りしたわけ?
ご利益は?
おっと、甘酸っぱい想い出ってことは、結局、成就出来ずに、右と左にすれ違ってしまったってことかな。ま、それも恋、あれも恋っていうし、これからも、たくさん恋の想い出を作りましょう!
え? 家庭不和を煽らないでくれ? シ、シツレイしました。お許しを。
退散ーっ。
ま、宙太クンのノリノリは大目に見るとして、確かに、ケータイ時代にはメロドラマのようなすれ違いはないかもね。ケータイが故障したとか、電池切れとか、忘れたとか、そういうことでもない限りは。
でも、ケータイが正常でも、すれ違いはありますよ。気持ちとか、心とか、いくらケータイで話しても食い違ってしまうとか。
燃え上がるような激しい愛は終わっても、静かに燃える種火のような愛は、まだ、お互いの心の奥に灯っている。でも、意地のつっぱり合い、喧嘩別れの挙句、遠くへ旅立つ日が……。
最後の最後、一縷の望みを託してメールする……一緒に旅立とう、って……
でも、彼からの着信音を無視する彼女。
やっと、気持ちを取り直してメールを見た彼女は、急いで彼の待つ駅へ……でも、渋滞にはまって遅れそうだ。彼にメールを入れたり、電話しても、彼のケータイにつながらない。
発車時間、やっとのことで駆けつけたけど、一足違いで列車は発車。虚しさだけが涙と共に夜霧の中へ消えていく……。
なんてすれ違いが、起きるかも知れない。
恋は、いつでもメロドラマ。そういうことですかね。
縁のないワタクシは、ため息をつくだけです。
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