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オメデト、星子アネサマ。あたくし、ゴンベエちゃまよーっ。
アネサマのお守りをしてから、早幾とせ。本日は、××回目の誕生日よねぇ。
アネサマ、変わらない。ゼンゼン。あたしも、変わらない。あいも変わらず、ハンバーガーをエネルギーに、アネサマのお供で、いいオトコ探しに付き合ってる。ここんとこ、ちょいと、お勉強に追われて、旅に出かけられないけど、春になったら、エンジン全開するからね。よろしく、お付き合い下さりませーっ!
え? 山浦サンも今日が誕生日? だから、なんなの? カンケイない、っていうか、アタマにきてるの、あのオッサンには。だって、あたしが、じつは、ババァ猫! だってこと、この前、バラしたんだからさ!
そうなの、あたし、じつは、タカラズカ。男装の麗人! あ、麗猫!
「スミレの花の咲く頃、はじめて君を知りぬぅーっ」の、世界。それも、何を申そう、由緒ある家柄のドラ、おっと、貴族猫。さかのぼれば、ノブナガ様の愛猫として、本能寺で一蓮托生。さらにさかのぼれば、このクレオパトラの愛猫として、毒蛇から主人を守ろうとして果たせず、命を自ら断ったという悲劇のネコサマでもあるそうな。
その血をひくアタシ、やはり、じつは高貴な家柄の血をひきながら、わけあって、平民の家に育てられた星子お嬢様をお守りすべく、ゴンベエなるドラ猫を装い、星子サマのおそばでお守りしている次第。
ついでにいうと、宙太の奴もね。花咲ける騎士道、かの三銃士の血をひく若者で、ひそかに星子お嬢様を護っているとか。どうりで、いつも、つきまとってるわけだよね。
もうひとつ、バラせば、あの美形の右京、星子サマの御命を狙う家柄の御令息なそうな。ああ、そうとも知らずに、星子様ったら、憧れたりして。
かぐや姫の世界か、ロメオとジュリエットの世界か!
フムフム、星子様の誕生日を契機に、山浦のオッサン、新たな妄想に走り始めたようで。
要注意!
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