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竜宮城といえば、あの乙姫様と浦島太郎、玉手箱、というのが定番ですよね。でも、沖縄のコバルトブルーの深い深い海の底にあるという幻の竜宮城には、童話とは違う、とても哀しい物語が……。
「星の夢列車」の乗客となった少女は、賢治さんたちと一緒に「ほんとの幸せ」を探す銀河の旅を続けていた。その旅の途中、「迷子の仔犬の星」から乗り込んだ『セロ弾きのゴーシュ』が大好きなチェロ弾きの音大生と知り合う。その音大生は、亡き兄にそっくりで、少女の思いはいつの間にか恋心へと変わる。だが、その音大生は、じつは今から70年ほど前に沖縄の海に散ったまま行方不明となった特攻隊員だった。そして、彼は仲間達が永眠する竜宮城へ向かう途中だった……。
そして、もう一人、竜宮城にいる仲間に会いにいこうとする少年がいた。その少年は、戦争中、集団疎開で乗った輸送船をアメリカの潜水艦に撃沈されて行方不明なり、当時、引率していた女教師がずっと彼を探し続けていた。彼は、音大生と一緒に竜宮城へいこうとする少女を必死で止める。恋してしまったからだった……。
そのあたりのお話を、今回はチェロの演奏を使いながら朗読劇として描いてみようと思います。
公演日は、夏休みの終わり、25日、26日。会場がなかなかとれず、ウィークディの夜。今度は、同じ新百合ヶ丘でも、もっと広い劇場で公演します。地元の音楽家とのコラボです。お客様がどれくらい来て下さるか、でも、素敵な夏の終わりの夜を演出したいと思います。
星子と重なる少女の、哀しい恋のファンタジー。そう、少年の名前は……です。
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