星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

新星子一人旅「長崎恋旅は魔女特急

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嫉妬が生霊を呼ぶ?

 女性で激しい嫉妬の代表といえば、やはり、「源氏物語」に登場する六条の宮でしょうかね。光源氏の父親の愛人だったのに、光源氏を激しく愛した挙句、光源氏には次第に疎まれ、その腹いせに正室・葵上に激しく嫉妬し憎み、その挙句、生霊となって葵上を呪い殺す。
 いやぁ、なんとも凄まじい。恋に狂った女の修羅の姿には、思わず身震いしてしまう。謡曲「葵上」がその情景を描いているそうですね。機会があれば、ぜひ、観てみたい。
それにしても、そこまで女を狂わせるなんて、さすがは光源氏。もし、星子シリーズに登場なさったら、どんな物語になることやら。星子が嫉妬に狂った六条の宮の生霊に襲われたぁ? 相手が生霊じゃ宙太クンも守りようがない。星子メンバーにだって敵う相手じゃない。意外や意外、かげろう様のような性格の男の子なら対処出来たりして。
 なんてたわいもないことを、つい、考えてしまったのも、おぼろ月夜のせいでしょうか。

 月の光りは、女を妖しく包み込み 修羅に変える

 そんな女の情念を描いた芝居を、無性に観たくなりました。
 

んもぅ、誰なのよ。
 可愛い年下の子というと、左京さん? 小次郎くん? それとも……。
「いずれ、時が来たら会わせてあげる。とにかく、若いカレのドリンクって、ほんと、サイコウよ」
 春之介、赤く濡れた唇を舌先でなめながら、眼をうるませた。
 なんだろう、若いカレのドリンクって。ま、あまり、深く考えない方がよさそう。
 ということで、このネックレスを貰ったわけ。でも、好みじゃないので、一度もつけたことがなかった。
 でも、見かけは地味だし、父母会につけていくには向いているかもしれない。
 星子、地味モードのスーツを着て、地味モードのネックレスをつけ、地味モードの靴を履き、地味モードのバッグを抱えると、我が家を出た。
 すでに、お出かけの時から気分は落ち込んでいる。その気分に輪をかけるように、お空には黒い雲が広がっていた。
 やだな、雨にならなければいいけど。遠くでゴロゴロと雷鳴が轟き、時折、稲妻が黒い雲間にキラッと走るのが見える。
 まだ、雷さまは遠いようだし、これなら降ってくる前に駅に着くかもね。
 そう思いながら足を速めたとたんだった。
 ピカッ、ものすごい閃光が星子を包み、同時にガラガラドカーンと雷鳴がすぐ頭上で鳴り響いた。
「キャッ」
 一瞬、目がくらみ、その場にへたり込んだ。
 まさか、カミナリさまがわたしに落ちた?
 サイアク、かな。
 ぼんやりとした頭の中に、もやがかかったような景色が……ピラミッド?……スフインクス?……そして、エジプト壁画の美女の横顔……どこかで見たような……そう、クレオパトラ……クレオパトラだ……。
 そのうち、急にもやが濃くなって、星子、ハッと我に返った。
恐る恐る目を開けると、あたりの景色は変わらないし、車の音も人の話し声も、ちゃんと聞こえてくる。
 よかった、大丈夫だ。一瞬気を失って、あんなへんな夢とも幻想ともつかないものを見てしまったらしい。
 ホッとして立ち上がり、歩き出した。なんだか、急にスカートがゆるくなった気分だ。上着もちょっとだぶついている感じがする。
後で治しますか。と思ってると、前からきた奥様風の女性二人が、一瞬、唖然と星子を見たあとで、うふっと笑いながらすれ違った。
 なによ、人の顔を見て笑うなんて、失礼な。
 ムッとしたとたん、今度は近くにいた男の人が、星子を呆れたような顔で見た。他にも、何人もの人たちが星子を笑いながら見たり、肩をすくめたりしている。
「……」
 なんか、おかしい。わたしの顔に、何かついてるのかも。
 星子、ハンドバッグから手鏡を取り出して顔を写した。
 でも、なんかヘン。この鏡、おかしい。だって、わたしの顔が映らずに、宙美の顔が写っている。
そうよ、宙美の顔よ。昔のわたしによく似た、まるい小顔にキュートな紅い唇、睫毛の長い大きくてくりくりとした目、いたずらが好きそうな可愛い小鼻。そして、ショートカットのつやつやした髪。今朝、学校に送り出した時と同じ宙美の顔だ。
でも、どうして、わたしの顔でなくて、宙美の顔が……。
首をかしげながら、何気なく髪に手をやると……星子の手がそのまま手鏡に映った。
そ、そんな!
 あわてて、鼻へ手をやってみる。そっくり、手鏡に映っている。
「!……」
 ――わ、わたしだ。写っているのは、わたしの顔なんだ!……。
 星子、茫然と手鏡を見つめた。


                       (第一章へ)



追記1  星子パラレルの新作、どうにかスタートさせました。春之介の新婚相手の件とか、ティーンママに惚れる星丸とか、ティーンッママと恋敵になる宙美とか、マサル達の件とか、いろいろとあるので、この先、どういう展開になるのか、ちょっと見当もつきませんが、お付き合い下されば幸いです。


追記2  本日、デジよみから「バージンロードはAの罠」が発信されました。服部あゆみさんの表紙イラストが、とってもステキです。それにしても、早くも八冊目。電子図書サイトでも、山浦で検索すると、星子シリーズのカラフルな表紙絵で賑わってきました。これが50冊も揃ったら、どうなるんだろう。わくわくします

 でも、たしかに、Tさんのいう通りパラレルワールド、やったよね。そして、星子シリーズは再スタートした。その延長線上に星子ブログ編がある。初心に帰ったってわけだ。
 やっぱり、そこのところは当面、大事にしていこう。でも、星子と右京のラブ関係はそのうち必ず触れることになる、と思う。そして、コバルトシリーズ延長線はそのうちきっと書こう。宙美や星丸にもすごく会いたいしね。
 
今夜は、結構寒い。少々風邪気味かな。お互い、風邪とオトコには気をつけよう! ナンノコッチャ。

戦場の999

 NHKBS2「ぜんぶ見せます999」も、今夜で三日目ですね。今夜はビデオ撮りにしました。三日目で疲れたこともあるけど、NHK総合で戦時中のヨシモト慰問団「わらかし隊」の放送があり、ぜひ、見たかったからです。毎年、この時期になると、NHKで戦争特集を放送しますよね。どの作品も戦争の悲惨さ、無謀さ、残虐さ、そして、底知れない哀しさを訴える貴重な作品ばかりです。
 敗戦の年、小学校二年生だった僕は、東京の蒲田で何度も空襲にあったり、親兄弟と離れて福岡県久留米市近くの親戚に一人ぽっちで預けられたり、それなりにつらい思いをしてきました。戦後の食糧難の時代、よくもまぁ、飢え死にしないですんだものだ、と。それに、長崎の叔父の奥さんと子供四人、つまり、僕のいとこ達ですが、あの原爆で一瞬のうちに殺されてしまったなどなど、いろいろあって、つい、NHKの戦争報道番組を観てしまうわけです。
 今も世界では戦火が絶えることなく、大勢の子どもたちが悲惨な目にあっている。999が少年の夢を運ぶ列車なら、地獄のような戦場へ向かい、一人でも多くの子供たちを救い、未来を目指す旅へ連れて行って欲しい。心からそう願うヤマウラです。
 うん、戦場の999か。いいドラマが出来そうな気がするな。マツモト先生、今夜だけは僕の心の世界のレールに999を走らせてもいいですか。
 
 
 

悪女は夜明けに嗤う6

 
          ――愛の契りナノダ――
 
「ウ、ヒ、ヒヒェーッ」
 星子、この世の終わりのような悲鳴をあげた。
 だって、宙太と抱き合った状態で、ベッドに横になっている。そばに、『星子』の姿はない。ということは、星子、狙い通りに『星子』と合体できたってわけだ。
やったね!
ホッとなったあとで、星子、ハッとなった。だって、宙太はほとんどギリシャ彫刻のアポロン像の状態、つまり、限りなく裸に近い姿。そして、星子はというと、同じギリシャ彫刻のビーナス像に近い姿。つまり、二人ともほぼフルヌード状態だ。
こういう状態だってことは、まさか、まっさか、ド、ドッキング状態なんじゃ!
ヒ、ヒ、ヒェーツ!
あらたまて悲鳴を上げながら、確認を……わわわっ……。
よ、よかった、無事でした。抱き合った状態のままでした。
え? ザンネンだって?
そうよね、わたしだって……もう、そろそろ……なんて、いわせるなっ、今はそれどころじゃないのっ。
 とにかく、この状況から脱出しなければ。
 星子、ベッドから起き上がろうとした。でも、宙太の腕はしっかりとからみついたままだ。
「宙太さん……ね、ちょっと……」
 いくらもがいても、ダメだ。
「ね、お願い、離して! 離してったら!」
 さらにもがこうとして、星子、ふと、手を止めた。
 宙太の様子が、おかしい。そういえば、さっきから一言も口をきいていないし、星子を抱きしめたままで、それ以上のことはしない。まるで、そう、抱っこちゃん人形みたい。
 どうしたんだろ、と、宙太の顔を覗き込むと、ん、なんかおかしい。
それでなくても、エッチっぽいタレメ顔が、さらにワンランクアップでれっとしている。目も焦点が定まらなくて、楽しい夢でも見ているように微笑んでいる。そう、以前テレビで見た夢遊病者のような恍惚とした表情だ。
「宙太さん、ね、どうしたの? 宙太さんったら?」
 星子、宙太の頬をつまんで呼びかけた。でも、相変わらず宙太はでれっとした顔で、にたにた、へらへらと笑っている。
 駄目だぁ、これは。きっと、『星子』にとりつかれて、催眠状態に入ってしまったに違いない。あとは、催眠状態から自然と目が覚めるのを待つだけだ。でも、目が覚めたら覚めたで、照れくさいというか、恥ずかしいというか、まともに宙太と顔を合わせたくない。
 いられない、ここには。宙太が目覚める前に、早く帰ろう。
 もし、あとで宙太から連絡があっても、「夢見てたんでしょ」って、とぼけるしかないよね。
星子、大急ぎで身支度すると、逃げるように飛び出した。
『星子』のほうは、なんとか、わたしの中に押し込めたようだし、もう二度と悩まされることもない。っていうか、そうなって欲しい。
 わたし、清らかに美しく、本当の恋を求めて旅人生を送りたいんだから。
 ハイ。
 なんて、カッコつけちゃって。でも、ほんとに大丈夫かな。いんらん女『星子』、いつまた、わたしの体から抜け出て、男達にとりつくかもね。
 それはそれで、面白いかもよ。
 クスッと肩をすぼめた星子の目に、湾岸の美しい夜景がいっぱいに広がった。
 
 
                           (おわり)
 
 
 
追記  今回で一応エンドです。でも、いんらん大好きの誰かさんだし、いつまた、あらわれて大暴れするかもね。乞う、ご期待を! なんてね。もうじき、ワールドカップがはじまる。星子や宙太たちとしっかり応援します!
 次回は、ミニスカデカか、銀河巡礼か、どちらかをやってみるつもりです。事情がありまして、時間がかかるかもしれません。ご容赦を!
 いよいよ、熱い夏本番、くれぐれもご自愛下さい。
 星子シリーズは、永遠に不滅です!
 

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