星子&宙太yyy

ファンの集う癒しの小部屋です。

まぼろしの銀河鉄道

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                  12
          ――銀河巡礼・光源氏の星・1――

 ――光源氏の星……ああ、なんて、ステキな名前の星なの……。
 星子、もう、うっとり。大きなお目めが、桃色のハート型にキンキラと光り輝いた。
 だって、当り前でしょっ。高貴なお方で、幼い頃から光り輝くほどの美形と才知に恵まれたことから「光る君」と呼ばれた、ニッポンを代表する超美形の一人。しかも、そのまばゆいほどにお美しいお顔には数奇な運命にもてあそばれる深くて暗い憂いと悲しみが秘められている。
 というのもですよ、幼いころに母親を亡くした光源氏サマは、のちに帝である父によって宮中を追われ、東宮(皇太子)より格下の源氏を名乗るはめになったんだって。その光源氏サマ、亡き母生き映しの藤壺サマに恋してしまった。でも、なんと藤壺サマは父の後妻だった。しかも、その藤壺サマと道ならぬカンケイになり、子供まで出来てしまい……さらにさらに、恋多き光源氏サマには波乱の恋物語と政変の嵐が……。
 わぁ、キャァ!
 もう、サイコーにドラマチックじゃないですか。だからこそ、いにしえから現代まで、女の子たちのハートをしっかりと射止めてきたわけ。
 かくいうワタクシ星子とっても、光源氏サマは、ハイ、抱いてみたい、おっと、抱かれてみたい男の代表みたいなものです。
なんちゃって、うふっ。
でも、その光源氏サマの名前のついた星って、いったい、どんな星なんだろう。光源氏って、あくまで、紫式部サマのお書きになった超ベストセラー「源氏物語」の主人公、つまり、架空の人物だし。
たとえば、光源氏クラスの超美形が、いらっしゃるお星様?
 それとも、光源氏の名前を何かの記念にネーミングしたとか?
 どっちにしろ、きっと、超美形にカンケイあるかもね、なんて考えているうちに、
「ん、あの星だな」
 宙太が、車窓を指差した。
 その方向を見ると、淡い金色の惑星が浮かんでいる。銀色に光る輪が周囲を取り囲み、なんとも神々しい姿だ。
「まさに、光源氏という名前にふさわしい星じゃん。きっと、気品があって美しい男の子に出会えるかも……この列車に乗っている女性客達は皆そう期待している。事実、そういうことらしいぜ」
「そういうことって?」
「つまり、超美形がいらっしゃるってこと。このボクチャンのような」
「ほ、ほんとに!」
 ボクチャンはないけどね。
「あ、やっぱり、ハニィも期待してるんだ」
 宙太、ニタリと星子を見た。
「べ、べつに。興味ないの」
「なんて、無理しない。ちゃんと、顔に書いてある」
「んもぅ」
 思わず顔をこする星子に、
「でもね、せっかくだけど、そのチャンスはなし。この列車はね、光源氏の星には、三分間しか停車しないんだってさ」
「う、うそっ」
「これ、ほんと。さっき、車掌さんから聞いたんだ」
「そ、そんなぁ……」
 がっくりの星子サンだ。三分間じゃ、駅の外に出ることもできない。とても、超美形なんかに会えるのは無理だよね。
 星子がため息をついた時、車内放送で車掌さんの声が流れてきた。
「はい、確かに時刻表では、この列車は光源氏の星には三分間しか停車しません。でも、トラブルが起きまして、停車時間が変わりました」
「変わった?」
「はい、銀河鉄道の軌道ポイントMM99付近で、シールドが破壊されまして、原因調査と復旧にかなりの時間が……」
「えっ」
「シールドが破壊された?」
 星子と宙太、顔を見合わせた。
「誰が、そんなことを?」
「目下、銀河鉄道防衛隊が調査に向かっているとのことですが、解決するまでにはかなりの時間がかかると思います。でもって、この列車は、しばらく光源氏の星に停車する予定です。ご迷惑をおかけして、まことに申し訳ありません」
「やれやれ」
 肩をすくめた宙太とは対照的に、星子、歓声を上げた。
「やったぁ!」
 これで、光源氏サマのような超美形に会える。
 なんて、フツーの女の子っぽい夢にわくわくの星子サン。
でも、まさか、本物の光源氏サマと恋をする羽目になるとは……思ってもいなかった。


                            
                               (つづく)



追記 本日は、お雛祭り。娘も女の子の孫もいないワタクシには縁のない日だぜ、へっ!
   なんてひがまない。星子というカワイイ娘がいるじゃないですか。
   その娘が、光源氏と愛し合う?
   ゆ、許さん! 絶対に、許さんぞ!
   山さんよ、ただちに中止しろ!
   ということで、ばれないように、こっそりと続けますので、よろしく!
 

光源氏の星・予告編

 ああ、恋しや恋し、わが命果てるとも想い続けるいとしの人、その名は星子の宮。
 流れ星の国から訪れたあなたは、私、光源氏の亡き母上に生き映し。亡き母を恋慕う私の気持ちがあなたへの愛に変わり、我が身を恋の炎で焼き尽くす。
 だが、父である帝もあなたに亡き妻の面影を追い求め、妃に迎えようと。そんな父にわけあってうとまれ、東宮(皇太子)の座を追われた私。だが、私を恐れる弟の東宮は、私の抹殺を企み、一方、帝の政敵も戦いを挑もうと企んでいる。
 今の私の唯一の味方は、星子宮の従者・宙太のみ。だが、中立の立場の右京の君が力を貸してくれれば、道は拓ける。もっとも、右京の君も星子宮を想う様子。
 北斗七星よ、波乱の嵐に船出する私を守りたまえ。そして、恋を成就させたまえ!

                   11
          ――銀河巡礼・孤独の星6――

……鏡を見たら自殺する……そんな……。
 星子が呆然と立ち尽くしている間に、救急車がけたたましいサイレンを鳴らしながら到着した。降り立った救急隊員は、宙太に事情を聴き、アザミの状態を確かめた後、手際良くアザミを収容すると、再びサイレンを鳴らしながら、雨の夜の街へ走り出した。
 見送った宙太、星子のところへ戻ると、
「救急隊員の話じゃ、アザミさん、なんとか一命だけは取り留めそうだってさ」
「そう……」
「ほんと、やれやれだぜ」
 肩をすくめた時、駅のほうから蒸気機関車のボーッという汽笛が断続的に聞こえてきた。
「あ、いけねっ、発車時刻だ! 早く戻ろうや!」
「でも、なぜ、鏡を見たら自殺なんか……」
「わけは、あとで話すから!」
「アザミさんも、そうだったわけ? 鏡を見たから自殺したの?」
「いいから、早く! 乗り遅れたら、この島で一人ぽっちで暮らすか、自殺することになるぜ! 早くったら、星子さん!」
 宙太、強引に星子の腕を掴んた。
「あ、待って。ゴンベエが……」
 そう、あれっきり、ゴンベエの姿が見当たらない。
「置いていけないわよ!」
「いいのいいの、あいつは孤独に強いからさ!」
「そ、そんな……」
 確かに孤独には強そうだけど、ある意味じゃゴンベエは星子の分身みたいなものだし、そばにいないとさみしい。でも、宙太、お構いなしに星子を連れて走っていく。
「早く! 早く!」
 痛い! 腕が抜けそうだし、足がもつれて今にも転びそうだ。やっとのことで駅に駆け込んで、どうにか、発車寸前の列車に乗り込んだ。
 ホッとなった星子の耳に、フニャーゴとゴンベエの鳴き声が聞こえた。
 幻聴かもね。置いてけぼりにしちゃって、ごめん、ゴンベエ。
 シュンとなったその直後、星子の口があんぐり。
 だって、隣りの座席ではゴンベエがのんびりとあくびなんかしている。
「ゴンベエ! 戻ってたの! よかった!」
 星子の目に、涙がうっすら。でも、宙太の顔はがっくりだ。
「やれやれ、これで邪魔モノはいなくなったと思ってたのに」
 なんて、ぼやく宙太クン。
「それはそうと、あの鏡はどこ?」
 星子が聞くと、宙太、肩をすくめた。
「途中で川に捨ててきたぜ」
「捨てた?」
「そ、ハニィが鏡を見たら大変だしさ」
 宙太、真顔でいった。
「そのことだけど、いったい、どういうこと? あの鏡は、美しすぎるほど美人に映るんじゃなかった?」
「そこが問題なわけさ」
「え?」
「オレ、アザミさんのお供でお土産の鏡を買いに行ったよね」
 鼻の下を長くしてねっ。
「でも、店を探している途中で、カノジョ、勝手にどこかへいっちまってさ、あわてて探してたら、橋のたもとでカノジョがピエロみたいな恰好をした行商人から銀細工の鏡を……」
「買ってたの?」
「うん、で、オレ、ホッとしてカノジョのところへいったわけ。そしたら、カノジョ、鏡を開けて自分の顔を映したんだ。もちろん、こっちは興味しんしんさ。それでなくても超美人だろ」
 ふん!
「はたしてどんな超が何個つく美人になるか、覗き込んだわけ。ところが……」
 宙太、ブルルッと身震いした。
「どうしたの?」
「うううっ、やだやだ、思い出したくもないぜ」
「だから、どうなったわけよっ」
「それがさ……鏡に映っているのは……白髪でしわくちゃ顔のおばぁさんなんだ……」
「おばぁさん?」
「正確にいうと、アザミさんがおばぁさんになった時の顔さ。それも、死化粧をした……」
「えっ」
 死化粧って、死んだ人を弔う時、お化粧をして少しでも綺麗にしてあげることよね。ほら、アカデミー賞を貰った映画「おくりびと」でも扱っていたじゃない。
「アザミさんが一番美しく見える時、それは老いさばらえた自分の死化粧された顔だった……これって、アザミさんにはすっごいショックだと思うぜ。美女も美男も、人の数倍、いや、数十倍もナルシストのはずだしさ。かくいうボクチャンもさ、同じ美形として気持ちよくわかるんだ、ウン」
 どこが美形よっ。
「とにかく、そのショックでアザミさんは茫然自失、人生の無常、諸行無常を強く感じたに違いないぜ。そんな人生の末路を見てしまったら、もう、何もやる気が起きない。夢も希望もはかない絵空事。恋もセックスもね。お金だって欲しくなくなる。人と付き合う気にもなれない。だから、他人が何をしようと、いっさい、無関心。これこそ、孤独の極み。そんな人間がこの星には大勢いるんだ。そして、ショックが大きい人間は耐えきれずに自殺してしまう、アザミさんのようにね。いや、ハニィだって危ないぜ」
「そんな!……」
「おっと、君のことはボクチャンが一番よくわかってる。顔はともかく、ハートは超美人だしさ」
「ちょっと! ともかくとは何よッ」
 星子、口をとがらせた。
 でも、ま、とにかく、あの時、銀細工の鏡を見なくてよかった。もし、見ていたら、もし……。
 やめたやめた。もう、考えるのはよそう。
 こんな星は一刻も後にしたい。そう思っているうちに、列車は速度を速めて分厚い雲の中を突き抜けていった。
 やがて、雲が切れて一面の星空が車窓に広がった。
 ホッと一息ついたところへ、車掌が入ってきた。
「ご乗車有難うございます。次の停車駅は、『光源氏の星』でございます」
「光源氏の星?」
 目をぱちくりさせた星子に、宙太が、
「んじゃ、オレの星ってわけか」
 そういって、ニタリと笑った。

                                   (つづく)




追記  銀河巡礼・孤独の星の旅はいかがでしたか。次回は、なんと、光源氏の星の旅です。宙太クン、自分の星だなんて張り切っていますが、知らぬがホトケ。右京の君とかいう強力なライバルがいるとか……ま、お楽しみに。ただし、ちょっと、時間をいただきますので。
もうじき、素敵な春がやってきますね。いい恋、したいです……なんてね、へへへっ。

                10
         ――銀河巡礼・孤独の星・5――

「……ア、アザミさんっ……」
 星子、ガクガクと震えながら、やっと、立っていた。
 頭の中はもう真っ白け。
 まさか、アザミが星子の目の前で身投げするなんて、悪い夢、それとも、幻覚でも見ているのだろうか。
 そうよ、きっと、幻覚よ。だって、アザミさんが欄干を超えて身を投げた時、すぐそばを通行人が何人も通っていた。でも、誰一人立ち止まったり、制止しようとしたり、叫び声をあげたりする人はいなかった。ちらっと一瞥すればいいほうで、ほとんどの人は全くの無関心。何事もない顔で通り過ぎていったわけ。
 そんなことって、ありえない。やっぱり、悪夢か幻覚だよね。きっと、そうよ。
 自分にそういい聞かせながら、恐る恐る橋の欄干に近づくと、下をのぞいた。
「!……」
 幻覚でも悪夢でもなかった。街灯にぼんやりと照らされた河川敷の上に、アザミが壊れたお人形のように倒れて雨に打たれている。
 あわわわっ……声にならない声が、星子の口から漏れた。
 でも、じきにパニック状態から立ち直れるのが星子らしいところだ。
とにかく、ほっておくわけにはいかない。活を入れると、橋の手前の階段を、それこそ転げ落ちるように駆け降りて、アザミに駆け寄った。
「アザミさんっ、しっかりして! アザミさん!」
 星子がアザミの肩に手をかけて呼びかけても、アザミはびくとも動かない。アザミの頭のあたりから流れたどす黒い血が、雨にぬれた石畳の上に広がっていく。
 生きているのか、それとも、死んでいるのか。
「誰か、誰か、救急車を……早く、お願いします!」
 星子、通りかかった通行人に助けを求めた。でも、みんな、知らん顔だ。傘をさしたまま、黙って通り過ぎていく。
 なんなのさ、まったく!
 カッとなった星子の耳に、救急車らしいサイレンが聞こえてきた。
よかった! 誰かが通報してくれたらしい。
「アザミさん! もうじき、救急車がくるわ! しっかりね! アザミさん!」
 星子が励ました時だ。アザミの手がかすかに動いて、コートのポケットから何かを取り出した。
 三十センチくらいの大きさかな、楕円形のひらぺったい箱が、街灯に照らされて美しく銀色に光っている。箱の表面には素晴らしい銀細工の装飾がほどこされていた。
 アザミ、その箱を星子に差し出した。
「これを、わたしに?」
 アザミは、かすかに頷いた。
 一体、何かしら。
 星子、受け取ると楕円形の箱を調べてみた。
 銀細工の留め金がある。その留め金を押すと、箱が開いた。
 中は、鏡だ。
 ……鏡……もしかして、
「これって、美しすぎる自分を映してくれる鏡?」
 アザミは、苦しそうに息を吐きながら目で頷いて見せた。
 ほんと、ですか!
 じゃ、美しすぎるわたしの顔を見れるんだ。
 見てみたい!
 星子、鏡を自分の顔に向けようとした。
 その瞬間、だった。
「やめろ!」
 宙太の叫び声が聞こえたと思うと、暗闇の中から宙太が走ってきた。
「宙太さんっ」
駆け寄った宙太、いきなり、星子の手から鏡を取り上げた。
「な、なにすんのよっ」
 キッとなった星子に、宙太、怒鳴った。
「死んでもいいのかっ! 星子さん!」
「え?」
「鏡を見たら、死ぬんだ! 自殺するんだよっ!」
「!……」

                                   (つづく)
 
 

                    9
             ――銀河巡礼・孤独の星・4――

 孤独の星駅のホームに停車してから、どれくらいたったのか。時計を見ると、まだ、ほんの五分程だ。でも、星子には二、三十分たったように思える。
 車内はガランとしていて、乗客は星子だけ。ホームにも、人影は見当たらない。まさに、孤独の星という駅の名前にふさわしい雰囲気だ。こんな時は、せめてゴンベエが相手をしてくれれば、少しは気がまぎれるけど、ゴンベエ、そんな気のきくようなヤツじゃない。リュックの中で、高いびきだ。
 それにですよ、星子には気がかりなことが……それは、宙太とアザミのことだ。お土産を買うというアザミに誘われて、ほいほいついていくんだから。
「あのオトコ、サイアク! 今頃、もっと目尻と鼻の下をだらしなく下げてるかもね! 宙太のバカ!」
 星子、わめきながら、座席の上のリュックサックをポカリ。まともに殴られたゴンベエ、フニャッと目を回した。
「でも、興味はあるよね、自分を一番美しく見せてくれる鏡なんて」
 ほんとにそんな鏡があるのなら、星子だって欲しい。女の子ならだれでも自分の一番美しい姿、つまり美人過ぎる自分ってものを見てみたい。
「きっと、わたしって、××ちゃんより、ずっとずっと、美人かもね、うふっ」
 あ、××ちゃんって誰のことか、いわない。トップスターのあの子のことだけどね。
「よぉし! わたしもお土産に買おうっと! ゴンベエ、ついておいで! ほら、ボーッとしてるんじゃないの!」
 まだフラフラしているゴンベエに活を入れ星子、デッキに向かった。
 列車から降りた後、誰もいないがらんとした改札口を通って、だだっ広いコンコースへ。普通の駅と違って、列車の発着を知らせる駅構内のアナウンスや広告はいっさいなし。ベンチには十数人の乗客らしい人達がいるけど、みんな、一人ぽっち。誰も口をきかず、他の人に話しかける様子もない。それに、どの顔も無表情というか生気がなく、陰気で憂鬱そうだった。
 駅の外へ出てみると、雨に煙る暗い夜の街の風景が広がっている。ネオンなんかまったく見当たらないし、ビルの灯もほとんどが消えている。
駅前広場には数台のタクシーが並んでいるし、大通りを乗用車やバス、トラックなんかが通っていくけど、街の活気みたいなものは、ほとんど感じられない。通行人はそこそこいるけど、ここでもみんな一人ぽっちで押し黙ったまま、歩いていく。
孤独の星かぁ、まさに、その名前にふさわしいような光景だよね。
一体、何が原因でみんな孤独なんだろう。
家族はいないの? 恋人は? 友達は?
聞いてみたいけど、その前にお土産を買いたい。美人過ぎる自分に見える鏡とやらをね。
でも、果たしてどこで売っているんだろう。
そうか、宙太とアザミのあとをつければいいんだ。
「ゴンベエ、二人を見つけるんだよ!」 
 星子に怒鳴られたゴンベエ、やれやれという顔で雨の街の中へ走り出した。警察犬とまではいかないけど、ゴンベエ、意外と鼻がきくんだよね。
 でもって、星子がゴンベエを追いか掛けていくと、暗くて細い路地があらわれ、ゴンベエはその中へ飛び込んでいった。路地の両側にはお店のようなものが並んで、それなりに買い物客で賑わっている。でも、みんな一人ぽっちで、会話も聞こえてこない。なんとも、異様な光景だ。
 星子、奥へ進むうちにゴンベエを見失ってしまい、その上、道もわからなくなってしまった。
「ヤバッ」
星子が不安顔であたりを見回した時だ、ふと、前方に架かる橋の上にアザミの姿が見えた。でも、宙太の姿は見当たらない。
途中ではぐれたのかな、と思っていると、アザミ、よろよろとした足取りで欄干に近づいていく。目はうつろで顔色は青白く、列車の中で見かけたアザミとは別人のようだ。
ん、どうしたんだろ。星子が怪訝そうに見ているうちに、とんでもないことが起きた。
ふいに、アザミが欄干を乗り越えて、下の道路へ身を投げた。
「あっ」
 
                                  (つづく)

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